例えばこんなゲマトリアの日常   作:スカイブルーホワイトヘアー

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十六夜の秘めた傷心・午後5時

ーーー午後5時

 

ノノミ「とうちゃ~く☆」

 

黒服「中々の広さですね」

 

ノノミ「1人用にしては広いですよね~」

 

黒服「1人用……?」

 

ノノミ「はい。1人用です」

 

黒服「……ノノミが味方でよかったですよ」

 

ノノミ「?ありがとうございます」

 

黒服「……私の服がクリーニングされたように輝いていますね」

 

ノノミ「海で遊んでいる間に依頼しておきました☆」

 

黒服「近いうちに出す予定でしたので助かりましたよ」

 

ノノミ「それはよかったです♪」

 

黒服「こちらの和服は何でしょうか」

 

ノノミ「それは部屋着です。お風呂に入ってから着替えてくださいね」

 

黒服「そうですね。丁度海水を洗い流したいと思っていたところです」

 

ノノミ「であれば先に入ってきてもいいですよ。場所は……」

 

黒服「あちらに見える露天風呂ですよね?」

 

ノノミ「はい♪」

 

黒服「1時間程堪能してきますね」

 

ノノミ「ごゆっくり~」

 

ーーー

 

黒服「学校にはシャワーしかないので新鮮ですね。まずは身体を洗い……」

 

 

身体を洗う、という言葉で黒服さんは気づいた。ノノミが先に入っていいといった理由に。

 

ノノミ「こんばんは~お背中流しにきました~♪」

 

黒服「……罠に嵌められてしまったようですね」

 

ノノミ「そういうことです♪あ、水着を着ているので大丈夫ですよ♪」

 

黒服「絵面がダメなのですが」

 

ノノミ「それは最初からです。さあ、観念してくださいね~」

 

黒服「……はぁ」

 

ーーー

 

ノノミ「黒服先生って髪はあるのですか?」

 

黒服「この頭になってからは不明ですね」

 

ノノミ「カッコいいので髪がなくても気にしませんよ♪」

 

黒服「ハゲのような扱いはやめてください」

 

ノノミ「痒いところはありませんか?」

 

黒服「問題ありません。強いて言うならノノミがここにいることが問題ですが」

 

ノノミ「褒めないでくださいよ~」

 

黒服「褒めてませんが?」

 

ノノミ「頭、洗い流しますね~」

 

黒服「あ、はい」

 

ノノミ「綺麗になったからかさっきより輝いて見えますね」

 

黒服「ハゲ扱いしてますよね?」

 

ノノミ「してませんよ~」

 

黒服「……」

 

ノノミ「それじゃあこのまま身体も洗いますね♪」

 

黒服「それは勘弁してください」

 

ノノミ「駄目です♪」

 

黒服「ノノミ」

 

ノノミ「はい」

 

黒服「これ以上は洒落になりませんよ」

 

ノノミ「望むところです」

 

黒服「何に張り合っているのですか」

 

ーーー

 

黒服「なんとか説得して身体を洗えたのはいいものの……」

 

ノノミ「どうしました?」

 

黒服「いえ、もう諦めましたよ。この際水着さえ着ていれば混浴も受け入れます」

 

ノノミ「ありがとうございます♪」

 

黒服「生徒と混浴するだなんてベアトリーチェに助走をつけて殴られそうなレベルですよ」

 

ノノミ「同意の上なら問題ありません♪」

 

黒服「色々問題はありますが考えるのをやめます」

 

ノノミ「そうですよ。無駄な考えは捨てて温泉を堪能しましょう?」

 

黒服「そうしましょうか」

 

ノノミ「………」

 

黒服「……こういう静かな空間は落ち着きますね」

 

ノノミ「分かります。……ですが私は賑やかなほうが好きですよ」

 

黒服「普段は賑やかすぎるくらいですけどね」

 

ノノミ「ですね〜」

 

黒服「たった5人なのに何故あそこまで騒がしい生活になるのでしょう」

 

ノノミ「そこもアビドスの魅力ですよ♪」

 

黒服「そうなのでしょうか」

 

ノノミ「はいっ」

 

黒服「ノノミが言うならそうなのでしょうね」

 

ノノミ「先生が居たからアビドスはこうなれたんですよ」

 

黒服「それはないでしょう。仮に私が居なくてもあの学校は騒がしくなっていますよ」

 

ノノミ「うーん……どうでしょう」

 

黒服「貴女達が騒いでいる姿が目に映りますよ」

 

ノノミ「もっと焼き付けていいんですよ?」

 

黒服「間に合ってます。それに嫌でも目に入りますから」

 

ノノミ「先生が私達の顧問である以上はそうなりますね」

 

黒服「気が付いたらあの空間が私の日常になってましたよ」

 

ノノミ「そういう何気ない日常を過ごせるのって幸せですよね」

 

黒服「それはどうでしょうね……のぼせる前に上がりましょうか」

 

ノノミ「そうですね……」

 

黒服「……既にのぼせていましたか」

 

ノノミ「そうみたいです……」

 

黒服「世話のかかる生徒ですね」

 

ノノミ「えへへ……」

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