例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
ーーー午後8時
黒服「では聞きましょうか」
ノノミ「……」
黒服「話しづらいのでしたら後日でも構いませんよ」
ノノミ「いえ、今伝えます。伝えさせてください」
黒服「分かりました」
ノノミ「……少々長くなりますが大丈夫ですか?」
黒服「大丈夫ですよ」
ノノミ「ありがとうございます。……やっぱり緊張しますね」
黒服「そこまで躊躇うところを見るにノノミにとって大事な話なのですね」
ノノミ「はい。とても大事です」
黒服「……いつでも聞きますよ」
ノノミ「……先生」
黒服「何でしょう」
ノノミ「貴方を愛しています。誰よりも貴方の事を想ってます」
黒服「………」
ノノミ「どうか……お返事を聞かせていただけませんか?」
黒服「……申し訳ございません。生憎恋愛には興味がありませんので貴女の想いには答えられません」
ノノミ「……そうですよね」
予想していた答え。それでも実際に伝えられると切なくなる。……私は失恋したんだ、と。先生の隣に立つ資格がないと。そう告げられたのだ。……でも何だか悲しくもあり清々しい気持ちになっている。想いを伝えられたから。もやを抱えずに過ごせるのだから。
ノノミ「……振られちゃいました」
黒服「……この事で悩んでいたのですか?」
ノノミ「そうです。今日1日中ずっと悩んでいました。伝えるべきかどうかを」
黒服「露骨な行動ばかりしていたのはそういう理由ですか?」
ノノミ「恥ずかしながらその通りです。……色仕掛けで好きになってくれないかなって」
黒服「少なくとも私は自分を大切にする女性のほうが好みですよ。例えば今の着物を着たノノミは魅力的です」
ノノミ「……ありがとうございます///」
黒服「……話は以上ですか?」
ノノミ「はい。伝えたい事も伝えられたので満足です」
黒服「本当に満足していますか?」
ノノミ「………」
黒服「この際隠さずに全部吐き出してください」
ノノミ「……1日で足りる訳がありません。先生と2人でもっと色々な場所に行きたいです。やりたい事だって沢山あります。……それでも時間が足りないんです」
黒服「であれば来年の誕生日にやればいいのではありませんか?」
ノノミ「……ずるいですよ。こんな夢のような日は一生に1度、1日だけって決心していたのに揺らいでしまいます」
黒服「誕生日くらい我儘を言っても問題はないでしょう。……こんな大掛かりな旅は懲り懲りですがね」
ノノミ「……また、来年私と2人きりで出掛けてくれますか?」
黒服「約束しましょう。ただし日帰りでお願いしますね」
ノノミ「……ありがとうございます」
黒服「……そうでした。ノノミに伝え忘れていた事があります」
ノノミ「なんですか?」
黒服「誕生日おめでとうございます」
ノノミ「……はい♪」
十六夜の秘めた傷心、完
ホシノさんが一押しですがノノミさんも可愛いですよってお話でした
また機会があれば同じような形で誰かにフォーカスした話を書きたいなと思ってます