例えばこんなゲマトリアの日常 作:スカイブルーホワイトヘアー
でも書いちゃったから出します
ーーー目が覚めると見知らぬ天井が見えた
ホシノ「んぇ……ここどこ?」
寝起きの頭をフル回転させてもここがどこなのか分からない。いつものパジャマを着ている事だけは理解できた。
ホシノ「何この指輪……こんなのつけてたっけ」
左手の薬指に高そうな指輪がついている。綺麗なのでそのままにしておく事にした。
ホシノ「とりあえずどうしよっか……」
警戒しながらも周辺を探索したもののダブルベッドの隣にある棚の上に何故か見慣れた写真立てが置いてあるだけで他は大した情報が得られなかった。写真にうつっているのはタキシードを着た男性とウエディングドレスに身を包んだ小柄の女性。
ホシノ「私もいつかこういう格好をしてみたいねぇ……えっ」
ウエディングドレスを着た女性。それは紛れもなく自分だった。涙を流しながらも笑顔で幸せそうに微笑んである。そして隣に居るのは当然……
ホシノ「……うへ……うへへぇ///」
白いタキシードの先生を見て思わず頬が緩んだ。そうなればここがどういう場所かも自然と理解できる。
ホシノ「私と先生の愛の巣……だよねぇ///そうと分かれば警戒する必要もないよねぇ♪」
ーーー
ホシノ「結構大きい家だねぇ。2人で住む分にはちょっと広すぎるかなぁ……」
2階から階段を下りてリビングに向かいながらそんなことを考えているとキッチンに人影が見えた。
黒服「……ホシノ、遅いお目覚めですね」
ホシノ「う、うん。ちょっと眠くてさ」
黒服「それはいけませんね。目覚めの一杯でも飲みますか?」
ホシノ「ちょうだい」
黒服「では失礼しますね」
ホシノ「えっどうして顔を近づけて……」
ーーー
ホシノ「ふぇぇ……///」
黒服「目は覚めましたか?」
ホシノ「あんな濃密なの初めてだよぉ……」
黒服「いつもはホシノから要求してくるのでたまには私からやろうと思いましてね」
ホシノ「これを毎日!?」
黒服「朝、出かける前、帰宅時、寝る前にするってホシノが望んだんですよ」
ホシノ「4回も!?」
夢だとしても先生に甘えすぎじゃないかなぁ……
黒服「娘の見ている前でもお構いなしに甘えてくるものですから困りますよ」
ホシノ「ふぇ?娘?」
黒服「ホシノに似て寝るのが大好きな2人に育ちましたね」
ホシノ「双子!?」
黒服「……なんだか今日おかしくないですか?熱でもあるのです?」
ホシノ「だ、大丈夫だよ。まだ頭が回ってないだけで……」
黒服「無理はしないでくださいね。……そろそろ朝食が出来上がる頃なので娘たちを起こしてきてもらえますか?」
ホシノ「うん、任せて」
ーーー
ホシノ「多分この部屋だよね。失礼しまーす」
扉を開けた先にはそれぞれのベッドで気持ち良さそうに寝ている2人の女の子がいた。
ホシノ「おおっ……これが私の娘たちなんだねぇ……んぇ?」
どこからどう見てもアリスだ。本当に娘になっちゃったの?となるともう1人は間違いなくケイだ。
ホシノ「とりあえず起こさないとね。2人ともー朝だよー起きて起きて」
アリス「んー……」
ケイ「うーん……」
ホシノ「ほらほら起きてー」
アリス・ケイ「あと5分……」
ホシノ「いいから起きて!!」
アリス「アリスの布団が取られてしまいました……寒いです」
ケイ「寒さで目が覚めました」
ホシノ「朝ご飯出来てるから顔洗ってリビングにきてねー」
アリス「とても眠いです……」
ケイ「だから夜中までゲームをするなと……」
アリス「ケイは眠くないのですか?」
ケイ「眠いです」
アリス「ですよね!さあホシノママ、3人で寝ましょう!!」
ホシノ「魅力的だけど駄目だよ~」
アリス「うぅ……まるで昨日遊んだゲームの魔王です……」
ケイ「アリス、母に失礼ですよ」
ホシノ「………」
アリス「……ごめんなさい」
ホシノ「んぇ?あ、ああ怒ってないから大丈夫だよ。たださ……こういう日常って幸せなんだなぁって」
ーーー
アリス「ケイ、これをプレゼントします!!」
ケイ「苦手なものを押し付けないでください」
黒服「細かく刻んで見えないようにしても意味がありませんでしたか……」
アリス「そんな事をしてもアリスの目は誤魔化せませんよ!!」
ケイ「何も誇れませんよ」
黒服「アリスの偏食には困ったものです」
ホシノ「まあまあ。そんな厳しくしなくてもいいんじゃないかな」
黒服「ホシノはいつも甘すぎますよ」
ホシノ「えぇーこれでも私は厳しくしてるつもりなんだけどなぁ」
黒服「ですがそういう貴女だからこそ皆に好かれているのですよ」
ホシノ「うぇ?いきなりどうしたのさ」
アリス「ケイ、また始まりましたよ」
ケイ「そのようですね」
アリス・ケイ「2人の惚気が」
ホシノ「うへぇ……娘にすら言われてるんだぁ……」
アリス「近所でもバカップルって言われてます!!」
ホシノ「うぇ、そうなの?」
ケイ「砂糖を買う必要が無いから助かると隣に住んでいる方が言ってました」
ホシノ「………」
黒服「ホシノ?」
ホシノ「将来の私どうなってるの……」
黒服「こうなっているのですよ」
ホシノ「そんな冷静に返されても……」
黒服「……ところで食後のデザートを食したくなってきましたよ」
ホシノ「あ、じゃあ冷蔵庫を探しに……」
黒服「?私の目の前にとても美味しそうなものがありますよ」
ホシノ「ふぇ」
黒服「それでは頂くとしましょう」
ホシノ「ちょっと待って先生心の準備が出来てないしアリスちゃんとケイちゃんが見てる中でそういう事をするのは教育上よくないと思うから一旦落ち着いて」
ケイ「お構いなく」
アリス「見慣れた光景です!」
ホシノ「それはそれでダメじゃない!?」
黒服「ホシノ、観念してください」
ホシノ「……やっぱりダメェ!!……あっ。起きちゃった」
アリス「ホシノママ!!おはようございます」
ホシノ「うへぇ!?……あ、そういえば現実でもアリスちゃんにはそう呼ばれていたね」
アリス「ホシノママが寝てる時の表情がコロコロ変わってたのが面白かったです!!」
ホシノ「えぇーそんな見られてたの?恥ずかしい……」
アリス「?あれ、その指についているものは何ですか?」
ホシノ「えっ?……えっ!?」
左手の薬指には夢の中でつけていた指輪が。恐る恐る外してみると裏側に文字が刻まれている。
ホシノ「……ん?」
『ドッキリ大成功☆先輩からの甘いひと時のプレゼントは楽しんでもらえたかなー?後で感想きっかせてねー!』
ホシノ「……」
アリス「どうしました?」
ホシノ「アリスちゃん、ちょっと出かけてくるねー」
アリス「アリスも一緒に行きたいです!!」
ホシノ「うん。じゃあいこっかぁ」
通常運転に戻りました。
えっ娘が増えてる?何のことやら