一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? の2期 色々起き+オマケ小説 作:銭湯妖精 島風
そんなこんなで篁先生の話を聞いたり教科書やプリントに軽く目を通して必要な物の確認と行事の確認をしている内にホームルームは終わり、今日は解散となった
「智和は部室行く?」
「ウチ? 今回は小道具もセットも新調しないから今日は行かないかな」
「そう、それじゃぁまた明日」
「おー、また明日な」
プリントと教科書類をアイテムストレージに格納し、智和が教室から出ていくのを見送る
「それじゃ行こうかリク」
「そうだね一夏」
通学鞄に荷物を詰め終えた一夏がやってきて言ったので返事を返すと、いつもの様に車椅子の背面にある荷物掛けに通学鞄を吊るして車椅子を押し始め、気付けば鈴達も集結していて部室へ向かう
相変わらず行動が早いなぁ、この親友達
そんな訳で部室のある部活棟へ辿り着き部室へ入ると、なんか芝居掛かった立ち姿の演劇部部長こと優希さんが目に入るが普通に入室し
「お疲れ様です優希さん、それじゃぁ弾と数馬は手分けして衣装の回収お願い」
「了解」
「OK、任せとけ」
「やはり君に任せて正解だった様だね? どうだい、ボクが引退したら部長をしてくれないかな?」
「謹んでお断りします優希さん、僕には荷が思いですから」
僕が弾と数馬に指示を出すと優希さんは振り返り、そんな事を言うので即座に断りを入れる
部長になったらソラと戯れる時間が減ってしまうし、やりたい事も有るから断るのが吉だと思う
「ふむ、それは仕方ない。君なら演劇部を良い方向に向けてくれると思ったのだけどね」
「僕の事を過大評価してますよ、僕は そんな立派な人間では有りません。結構適当ですし」
「そうだろうか? 君は人の事を思いやれる人間だと思うよ? 人をよく見て本質を捉えるのも上手い」
「それこそ過大評価ですよ」
「え〜そうかなぁ?リクは、人を見る目あると思うけど」
「一夏?」
優希さんのお世話を躱していると今まで黙っていた一夏が口を開いて、そう言うので僕の後ろに立っている一夏を振り返り見ると、一夏は真面目な表情をしていた
「部長に就任するかは別としても、リクは人を見る目も本質を見る目も有るよ。だからあまり自分を卑下したらダメだよ?」
「いや、別に卑下してる訳じゃないよ? 僕は今の環境が適任だと思っているだけで」
「リクは自分を過小評価し過ぎだと思うよ?」
「それについてはボクも同意見だね」
「アタシもよ、リク。アンタは もう少し自信を持った方が良いわね」
「えぇぇぇ・・・・」
何故かよく分からないが僕への3方向からの高評価責めに戸惑う、なんなんだコレは
「俺もリクは もう少しワガママで良いと思うけどな」
「俺も数馬に同意、リクは もう少し周りに甘えていいと思う」
「数馬と弾まで・・・」
「ほら、だからもう少し自己評価上げてワガママで良いと思うよ?リク」
衣装回収をした数馬と弾も加わり、そう言う
なんだこの空間は、なんと言うか皆んな優し過ぎて逆に居心地が悪いんだけど?
皆んなの気持ちは嬉しいよ? でも限度が有ると思うんだ、うん
「ぼ、僕の事は置いといて、衣装の確認しないと、ね?」
「・・・仕方ないなぁ」
「はぁ・・・これは手間がかかりそうね」
「こりゃ難儀しそうだなぁ、なぁ?弾」
「そうだねぇ、これは手強いね」
「君の人徳だろうに、自覚がないとはねぇ」
何というか、皆んな好き勝手言ってくれるなぁ本当
「えーっと・・・これが優希さんの衣装、袖とかのほつれを多少直すだけ・・・と」
「こっちの牧野君のは、少しウエスト周りを調整する感じだね」
「この杉田の衣装は・・・これかしら?」
優希さんから貰った仕様書を見ながら衣装が合っているかと仕事内容の確認をしていく
主にやる事はサイズ調整とほつれの修復、場合により誤魔化す事だ
これはこれでやり甲斐があって割と楽しい