一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? の2期 色々起き+オマケ小説 作:銭湯妖精 島風
タブレットPCから発せられる光のみが唯一の光源の薄暗い室内で薄紫色の髪を有する美女は、楽しげな表情で呟く
「情報入力完了、さぁ私を楽しませてね? 変えたのは性別だけ、どんな結果になるのかなぁ?」
美女は幼子の様に、無邪気に楽しげに笑う、期待を胸にタブレットPCを眺める
検証開始
西暦が2000を越え久しくあるが、今日も今日とて我が家は平和である、春休みに入り数日、僕は下の妹を自分の膝に乗せてリビングでテレビに映る幼児向けの番組を見ている
僕にとっては然程面白い内容では無いが
僕と同様に母譲りの少し茶色味を帯びた黒髪のソラの頭を撫でて癒されていると
「・・・姉さん、ご飯出来た」
「分かった、ありがとうウミ。あと3分だけ待ってね、もう終わるから」
「ん、了解。並べておく」
それから数分で番組が終わったので僕は膝にソラを乗せたまま車椅子を操作し、食卓へ移動する
十数秒程度で食卓に辿り着き手を合わせていただきますしてから、トーストを手に取り ちぎり食べやすい大きさにしてソラに手渡し食べさせると、パン屑がポロポロ落ちて僕の膝を汚すが、まぁ膝掛けしているし問題ない
トーストを頬張るソラに癒されながら僕は
まぁ流石にブラックでは飲めないので砂糖と牛乳が入ってるんだけどね?
こんな穏やかな日常が死ぬまで続いて欲しい、僕は心の底から願う
そして願わくば、かわいい妹達には向こう見ずの僕の様に一生付き合う怪我や傷を負って欲しくない
まぁ別に
確かに車に轢かれそうだった
でも、絶対に後悔していただろう。それは断言できる
だから僕は今の自分の状況を受け入れているし、納得している。なんだかんだ僕は恵まれているしね?
かわいい妹が2人も居るし、両親は高給取りで住み込みの家政婦を雇ってくれているし、自宅はバリアフリーの一戸建てで、それなりに広い。なんなら客間が有るし部屋も余ってる、まぁ客間は2階だから行った事ないけど
頼れる幼馴染も居るし、気の合う親友も居る
だから僕は凄く恵まれている、そう思う
「りーちゃん?」
「ん? どうした? ソラ」
「だいじょうぶ? どこかいたい?」
コーヒーを飲んで ぼぉーっとしていたらソラが心配した様子で僕を見上げて居たので、微笑み頭を撫で
「どこも痛くないよ、大丈夫。少し考え事をしてただけだよ?」
「ほんと? いたくない? 」
「本当だよ、ありがとうね?ソラ」
安心させる様に軽く抱きしめてソラの背中を優しく叩く、本当に僕の妹はかわいい
「姉さん、食べ終わった。ソラを」
「ごちそうさまでした、うーちゃん?」
「ありがとうウミ」
「ん」
ウミはソラを僕の膝から抱き上げ再びテレビの方へ移動する、それを横目に僕は自分の分のトーストを手に取り齧る
「このトースト美味しい」
「先日、束さんがお土産で持ってきた代物です、ほら切られてない塊タイプの」
「あぁ、あれか〜なるほど」
束さん・・・篠ノ之 束は世界に流れた稀代の発明家であり、彼女が創り出した宇宙開発を主目的にした発明は全世界の生活水準を引き上げ通信インフラ系が劇的に進化した
通称 IS、正式名称インフィニット・ストラトスと名付けられたマルチフォームスーツは主目的である宇宙開発だけではなく、その革新的な技術の数々は数多の用途に流用・応用され、僕もその恩恵を受けている
主に僕の愛用している車椅子はIS技術を流用した塊であり、僕の治療にもIS技術が使われたらしい
間接的に僕が今平和を謳歌出来ているのは束さんのおかげな訳だ、足を向けて寝れないなぁ、うん
「そういえば千冬さんの決勝、今日だよね?」
「そうですね、日本時間では深夜1時頃になります」
「あーそっか、時差があるんだっけ」
僕としては現地で応援出来ないから中継を見て応援したかったけど、起きれるかな?
普段規則正しい生活をしているからなぁ、頑張るか
車椅子僕っ娘美少女リクちゃんと一夏ちゃんの百合を書きたくて始まりました