一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? の2期 色々起き+オマケ小説 作:銭湯妖精 島風
軽く頭を働かせて装置の仕組みを妄想してから、次の気になった事を尋ねる事にした
「まぁ一夏が誘拐された事は分かった、それで千冬さんが怒るのは容易に想像できる。素手でボコったって?」
「決勝前に いーちゃん と話そうと予約したVIP席の個室に行ったけど いーちゃんが居なくて、室内担当が事情を説明、ちーちゃん激おこ、タイミング良く要求の電話が来て、お姉ちゃんパワーで いーちゃんの居場所を割り出して、すぐさま行動開始、ジャージのまま監禁先に走って行って、即時突入して誘拐犯5名を素手でボコボコに」
拗らせてないシスコンの千冬さんの行動は何となく予想の範囲内だ、決勝前に一夏と話したい気持ちも理解できるし、一夏が誘拐されて怒髪天なのも理解出来る
ただ地元警察とか日本政府とか然るべき機関に相談無しで単騎突撃するのは流石に軽率じゃないか? と思わない訳でもない
いや、この場合ISを使って監禁先に突撃しなかっただけ褒めるべきだろうか?
「あー・・・IS使わなかっただけ褒めるべき?」
「IS使ってたら、もっと
「具体的には?」
渋い顔の一夏を横目に束さんへ尋ねると、束さんはハジメから受け取ったハーブティーのおかわりを一口飲み
「最低でも罰金刑か執行猶予付きの刑罰、刑執行は日本帰国後になるだろうけどね? まぁ ちーちゃん の方だけじゃなく、開催国であり会場の警備の全権を握ってたドイツの失態も公表する事になっちゃうしね?」
「ふぅん、千冬さんが生身で鎮圧したお陰でドイツはメンツを保てた訳かぁ、それで何でドイツで教官する事に?」
「ほら、少し前に大学の卒業認定有ったじゃない? あれで指導者資格を得た判定貰ったし、丁度ドイツに貸しを作れそうだからって」
千冬さんも何考えるかよく分からない人だなぁ、母さん程じゃないけど口数も少ない方だし口下手だから、自分の想いを人に明かす事が下手なんだ、うん
「そっか、なら一夏はウチに居る訳だね、僕としては賑やかになって嬉しいよ」
「それでは客間と一夏さんの部屋を軽く掃除して来ます」
「ありがとうハジメ、よろしく」
「はい、お任せを。何かありましたら呼んで下さいね?」
「うん、ありがとう」
それでは と言いハジメはリビングを出て2階へ登って行った、本当優秀だなハジメは
「りーちゃん、最近調子はどう?」
「悪くないよ、前に会った後からは1度も古傷は疼いてないし」
先程までゲンドウ座りをしていた一夏は、ソラに捕捉されてソファーに連行されソラは一夏の膝に乗り会話をしている、それを横目に3人には聞こえない声量で束さんに尋ねられたので、同量の声で返す
「そっか、それは良かったよ」
「ありがとう束さん、車椅子の都合とか色々と手間も骨も折って貰ってさ」
「私が好きでやってる事だから、君は可愛い妹分であり箒ちゃんの恩人なんだから」
束さんは そう言いニッコリと笑む、僕としては自分がしたい事をした結果だから今の状況は少々貰いすぎな気もするんだ、うん
「リハビリとナノマシン投薬を続ければ、いつかは走るのは厳しいけど、歩ける様になるらしいし? 気長にやるよ」
「そっか、応援するよ りーちゃん」
「ありがとう束さん」
3年と少し前、僕は箒を庇い車に轢かれ腰椎とかが粉砕・玉砕・大喝采して2週間ぐらい生死の境を彷徨い、束さんの発明品を流用して何とか息を吹き返した訳だ
目を覚ました時、そりゃぁ痛いの何のって形容し難ったし、両足の感覚が鈍いしで混乱した
それから暫くはベッドの住人をして、リハビリを経て退院、今は束さんからのプレゼントの電動?車椅子で生活している
実は、支えが有れば数メートルだけだけど歩けはするんだけどね?
まぁ、まだ足の感覚が鈍くて数メートルが限界なんだけども、あと周りの人に大人しく車椅子を使えと言われる始末、無念