一夏ちゃんに狙われた俺は、どうしたらいい? の2期 色々起き+オマケ小説 作:銭湯妖精 島風
一夏がドイツから帰国して数日が経ち、春休みも残りが片手で数えられる様になった今日この頃、僕は約2週間に1度の通院の日な為、掛かりつけの病院へ来ている
こうゆう時に一夏がソラの相手をしてくれて本当に助かる、なんか僕に甘えるんだよね、ソラって
そんなこんなで天気が良かったので、何となく1人で家を出て まだ五分咲きぐらいの桜並木を眺めつつ片道30分程で病院に辿り着くと、茜色の髪色の前髪が長く右目が隠れているボブカットの大人しそうな美少女が立っていた
「やぁリクちゃん、待っていたよ」
「優希さん? どうしたんですか?」
病院の入り口前まで進むと、僕を待っていたらしく歩み寄ってきて微笑む
この美少女こと梶田優希さんは、将来役者を目指している演劇部の部長であり僕にとっては1つ上の先輩で、僕が車椅子生活になってからお世話になっている病院を経営している家の娘でもある
入院してる時、たまたま知り合って仲良くして貰ってる頼れるお姉さんだ
ちなみに知り合った当初は院長の孫とは知らなかった
「新学期が始まると、新入生勧誘の部活紹介があるだろう? それで寸劇をする事になったのだけど、軽い衣装直しをお願いしたくてね? ほら先代達が卒業してからは、衣装関連は君がリーダーだったろ?」
「なるほど、確か部活紹介は入学式から1週間後でしたよね?」
「その通り、急ぎ仕事になってすまないね」
「いえいえ、寸劇の内容と衣装の詳細は後で携帯に送って貰えると助かります」
「分かったよ」
車椅子生活の最初期、腰骨がくっつくまでベッドの住人をしないとダメだった僕は暇を持て余し裁縫を始める事にした
裁縫なら本程持ち運びに嵩張らないし重量もないし、クマとかの ぬいぐるみ ならウミもソラも喜ぶと思ったからだ
なんだかんだ続けていたら思ったより僕には才能があった様で、僕の作った ぬいぐるみ はソラが自慢して回り、お金を払うから作って欲しいと言われるレベルにまで進化してしまった
そんな訳で時々 材料費+αで ぬいぐるみ やテディベアとかを依頼を受けて作成している
実に趣味と実益のある良い趣味だと思う
そんな訳で裁縫スキルを優希さんに知られ、衣装班として演劇部にスカウトされたので、一夏と共に入部した訳だ
それから優希さんと軽く会話をしてから別れ受付で手続きをして、いつもの診察室のあるフロアへ向かう
そういえば、なんで優希さんは僕の通院日知ってたんだろう? まぁ良いか、別に困らないし
そんなこんな目的地に到着し、いつものようにそこそこ待って担当医の
「前回からどうかな?」
「好調です、処方して貰った痛み止めも使ってませんし」
「ふむふむ、それは喜ばしい。足の方は?」
「動かせますけど、相変わらず感覚が鈍いですね」
「少し触るよ?」
いつもの様に問診と触診をして貰い、診察をしてもらう
「君、腰椎をやってるからね。言い方は悪いかもだけど、麻痺がこれぐらいまで回復してるのは結構凄いよ、若さと努力、ついでに医学の進歩だね」
「先生にはお世話になりっぱなしで感謝してます」
「いやいや、私は君たち患者を救い助けるのが仕事だからね、当たり前の事をしてるだけさ」
そう言い安心院先生は僕を褒める、この安心院先生 めっちゃ良い先生で来院する人からの評価がめちゃくちゃ高い
入院時代にリハビリ帰りに井戸端会議してたオバチャン達やおじさん達に捕まった時に色々と聞いたし、もう常連な僕は受付の人を始めとした病院関係者と顔見知りが多い、その辺りからも情報が入ってくる
総じて安心院先生の評価が高い、僕も安心院先生は凄く良い先生だと思っている
こんな素敵な大人になれる様に頑張ろ、うん