3人の転生者 3人の部隊 ~目指せA級1位~   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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第十話 正規隊員でも給料はそこまで良くない

 C級ランク戦で4000点を獲得するとB級隊員となり、正規隊員と呼ばれるようになる

 

 正規隊員になるとボーダーの主任務である防衛任務に割り当てられ、防衛任務で成果を上げるとお給料が振り込まれる

 

 B級だと出来高制で、A級だと出来高+固定給となり、社会人並みに稼ぐことができる……が、まだボーダーにはA級の人物は居ない

 

 他には部隊を作ることが可能になり、現在は玉狛支部の部隊しかない

 

 ということで3人は部隊の申請を忍田さんに依頼した

 

「そうか、君たちは4000点に到達したか」

 

「はい、4000に到達したのでB級隊員の申請をお願いします」

 

「わかった。すぐに許可が下りるだろう」

 

「そこでなのですが……」

 

「部隊の申請を行いたいのです」

 

「部隊の申請か? オペレーターは誰にするのか希望はあるかい」

 

「「「大空葵さんで」」」

 

「大空か? では申請書を用意しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「訓練生では初の正規隊員入りおめでとう皆!」

 

「ありがとうございます葵さん」

 

「葵の調子はどう? オペレーター志望の方と仲良くやってますか?」

 

「元康君、心配しなくても大丈夫だよ~皆好い人ばかりでね」

 

「それなら良かったです」

 

 大空葵先輩は原作に居なかった人物であり、元康の彼女である

 

 あの大侵攻の時に元康が守ってからさらにお熱い感じになっている

 

 ちなみに家族公認であり、葵先輩の家は大侵攻の時に壊れてしまっているのでマンションに引っ越している

 

 休みの日には今も元康とよくデートに行っているし、なんならラウンジでイチャイチャして一部の隊員がショックを受けていたり、羨ましがったり……

 

「葵先輩約束を覚えていますか」

 

「本当に私でいいの?」

 

 約束とは3人がB級になったら部隊を組んで専属オペレーターに葵さんになってほしいというものだった

 

「葵先輩の能力は研究会で確認していますから、ぜひとも我々の部隊のオペレーターをお願いします」

 

「わかりました。……で、誰が隊長をやるの」

 

「暫定的に俺がやります」

 

「天元君ね、となると苗字から桑原隊になるのかな」

 

「そうなりますね。4人でA級を目指します」

 

「固定給をゲットして経済的に楽になりましょう先輩」

 

「頑張るぞー」

 

「「「オー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 入隊から3ヵ月……ボーダーで来季の新隊員向けに広報活動の一環として記者会見を行うこととなり、柿崎と嵐山が中学生で若年隊員獲得のために選ばれた

 

 まあそこで嵐山が覚悟ガンギマリ発言をして記者達がドン引きするという一面や、柿崎は無難にまとめ第一回の隊員募集の記者会見は終わった

 

 そんなさなか、桑原隊の初任務が行われる

 

 B級隊員になったことで、鬼怒田さんが作ったベイルアウト(緊急脱出)を組み込んだトリガーを支給され、3人のトリガー構成は

 

弧月弧月
アステロイドアステロイド
シールドシールド
FREE TRIGGERFREE TRIGGER

 

 で統一

 

 ちなみに時間的都合で単一トリガーのみ4000点であり、例えば天元はアステロイドが4000点で、他の弧月は約2000であったり、淡や元康は弧月4000であるが、アステロイドは1000であった

 

 新隊員からポイントを奪えないので玉狛のメンバーからポイントを奪うしかないのだが、迅さんは普通に格上だし、レイジさん、小南先輩も油断できない相手なのでポイントがなかなか増えなかった

 

 あと正規隊員になっても続く合同訓練からポイントを稼ぐか……今回のような防衛任務でポイントを稼ぐしかない

 

『ゲート開きます! 場所南西部!』

 

『聞こえているな桑原隊、初の防衛任務だが、市街地に被害が出る前に近界民を排除せよ』

 

「「「了解」」」

 

『葵です。オペレーターとして支援しますので頑張りましょう』

 

 ボーダーは近界民が開くゲートの場所を誘導する装置を鬼怒田さんが開発し、危険区域と呼ばれる東三門地域にゲートを集中することに成功していた

 

 それにより少人数で防衛することを可能にし、今までは玉狛支部と忍田さんが対処していた

 

 あとはゲートの強制遮断機能を使うことで休みを取りつつ、なんとか防衛していたのが現状であった

 

 そのため部隊として運用できる桑原隊の3人は上層部に大いに期待された

 

「今回現れた近界民はバムスター35体、人型近界民の姿は確認されません」

 

「3ヵ月で正規隊員と考えると軍隊だと促成栽培ももいいところですな」

 

「なに、これからは訓練生から正規隊員も増えていくだろう」

 

「忍田さんの弟子の2人もあと2ヶ月以内には正規隊員になれるだろうし、研究会のメンバーからも正規隊員になれそうなのがちらほらいるらしいじゃないか」

 

「根付の言うように正規隊員が増えれば後々反撃に余剰戦力をつぎ込める」

 

「「「は、城戸司令」」」

 

(さてお手並み拝見と行こう)

 

 唐沢は静かにモニターを見るのだった

 

 

 

 

 

 

『ゲートの数2、南南西距離1.4キロ! レーダーに反映させるよ』

 

「「「了解」」」

 

「敵1体目視、接敵まで30秒」

 

「淡は東に進み、元康は直進、俺は西の奴をやる。元康、撃破が難しいようなら北に誘導し半包囲の形をとる。撃破が容易なら気にせず殲滅しろ」

 

「「了解」」

 

 3方向に分かれ走りながら見つけ次第アステロイドによる射撃を行う

 

『こちら淡、144分割アステロイドでも装甲の貫通容易、既に3体撃破』

 

『こちら元康、同様に撃破容易、中央の片づけたら支援に回る』

 

「了解、元康は射線が通りやすそうな建物に移動し爆撃で支援、淡は敵を西に押し込め、こちらも圧力をかけて包囲を完成させる」

 

『『了解』』

 

『目的に合う建物のデータを送るね』

 

『サンキュー葵』

 

 図体がデカく、狙いやすく、撃破も容易なバムスターに桑原隊のメンバーが負けることなく戦闘は接敵してから5分程度で35を撃破

 

「どうやら敵は前回の侵攻で味を占めたところかもしれないな」

 

「モールモッド(戦闘用トリオン兵)がいなかったもんな」

 

「こっちでいうと輸送車だけ出して随伴歩兵がいない感じかな。馬鹿だねー」

 

「こちら桑原、目標殲滅完了」

 

『お疲れ様、増援はなし、防衛任務完了だね』

 

「葵先輩ナイスアシスト!」

 

「今回でどれくらいの稼ぎ?」

 

『確認します……ノーマルバムスターなので1体1000円、35体なので3万5000円とポイントが1人100点付与されます』

 

「まーざこだしそんなもんか」

 

「最初の任務成功だし焼肉行かない?」

 

「賛成、葵先輩も良いでしょ」

 

「お給料日払いじゃないよ」

 

「大丈夫ですって、今回は隊長の俺が持ちます」

 

「天元ごち」

 

「あざーす」

 

「お前ら次は奢れよ」

 

「「ういうい」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さすが桑原隊ですな、鮮やかかつスピーディーだ」

 

「建物の被害もなし、初陣とは思えんくらい完璧だな」

 

「これで玉狛の負担が減りますね」

 

「ただ彼らは学生だ、防衛任務故に早退や休むことを学校側に認められているとはいえ、負担軽減を大人の我々がしなければならない」

 

「わかっておる! 技術部は新型トリガーの早期実現と防衛装置の開発に邁進する」

 

「メディア対策室としては今回の映像を使い、ボーダーの安全と印象操作を行います」

 

「外務・営業としましては1つでも多くスポンサーを増やします」

 

「各自使える物を使い、ボーダーの戦力増強に努めよ」

 

「「「は!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「焼肉焼肉」

 

「ローテーション的に2日に1回は防衛任務が入る感じか」

 

「シフト的にそうだな……毎回これくらい稼げるわけじゃないけど、月10万くらいにはなるでしょう」

 

「でもこれだけじゃあ物足りないよね。バイトでもする? もっと稼ぎたいよね」

 

「皆凄いね、こっちはオペレーターの仕事覚えるのでいっぱいいっぱいよ」

 

「そういって結構余力あるんでしょ葵先輩」

 

「慣れたらもう少し余力出ると思うけど、今は3人でいっぱいいっぱいよ。冗談抜きに」

 

「なら3人部隊で良かったですね」

 

「本当よ。4人だったらパンクしてたわ」

 

「壺カルビ焼けたぞ……ほいほい」

 

「サンキュー天元」

 

「バイトかぁ何かできるのあるかな?」

 

「簿記1級あるし会計の仕事の手伝いとか? ボーダー人手足りてないだろうし」

 

「地元のスーパーとか八百屋とか本屋で短期のバイトこっそり会計の手伝いしてたし、慣れてるからそっち系のバイトが良いか」

 

「あれ? 皆そんなにお金困ってるっけ?」

 

「いや、困ってないですけど有るに越したこと無いじゃないですか」

 

「そうそう」

 

「ボーダーだから安泰って訳でもないでしょ」

 

「言ってしまえば民間軍事組織だし、ボーダーって……国が責任持ちたくないから許されてるけど、将来国が茶々入れ来て国営になるかもしれないけど……うん、美味しい」

 

「国は介入しないんじゃない? ただでさえ赤字の部署は民間に売り払ったりしているし」

 

「まぁそれよりも今凄く景気が悪いのも影響してるからボーダーに就職できれば早々に潰れることは無いでしょ……うん! 美味しい」

 

「色々考えてるのねー」

 

「葵先輩は進路どうするの? このまま三門大に入るの?」

 

「そうしようかしらねぇ。部隊オペレーターで大学費稼いでおこうかな」

 

「それがいいよ。大学行けば潰しが効くし」

 

「玉ねぎ焼いて良いか?」

 

「天元は野菜好きね……本当」

 

「野菜の苦味とか甘味が好きなんだよ」

 

「こっちとしては肉が多く食べられるから良いわ」

 

「おいおい、俺も肉は食うぞ」

 

「まぁとりあえず防衛任務もなんとかなったし、育成にも力を入れて、トリガー開発もして、早急にボーダーの戦力を拡張頑張ろうぜ」

 

「「「おう!」」」

 

 

 

 

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