3人の転生者 3人の部隊 ~目指せA級1位~   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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第二十二話 夏休み~海編~

 深いところだと溺れるので浅瀬で遊ぶことにした7名

 

 浮き輪を3人分膨らませてぷかぷか浮かんでいたりした

 

「しかし玄界は本当に人が多いんですね。人、人、人……広大な海と浜辺の一角を占領していますよ」

 

「おお、貝がいっぱい」

 

「魚は居ないね」

 

「魚は人が多いから逃げちゃってるね。魚見たかったら今度水族館に連れて行こうか」

 

「水族館?」

 

「魚を人工的に飼育している場所だよ」

 

「へえー……魚を……食べるために?」

 

「いや観賞用」

 

「観賞用!?」

 

「そう観賞用……やっぱり生き物をペットみたいに飼育する感じじゃないの近界は」

 

「うーん犬は猟犬や家畜は居たけど、愛玩動物を飼う余裕はなかったよ。シロやカクラ達下等国民は自分たちが生きるのに必死だし、さらにないだろうね。シロないでしょ?」

 

「うんそんな余裕ない」

 

「そっか……いやね、私達は君たちのストレスを軽減させるためならある程度の自由が許されているから……ストレスとかは大丈夫」

 

「ストレス? 柔らかい寝床に美味しい食事が出ますし、お風呂は広いし、石鹸使い放題だし……処分の話を聞いた時にはドキっとしましたが、勉学も訓練もさせてもらっているので不満らしい不満はないですね……無いよねシロ、カクラ」

 

「ないねー」

 

「ないよー。祖国での生活を考えたら天国だもん」

 

「よかったよかった」

 

「日本って国は国民全員が学校に2つか3つ……多い人は4つ通うんでしょ? 働ける年数が減らない?」

 

「ん、国民精神で体が動かなくなるまで働くから60~70歳くらいまで働くよ」

 

「そんなに!? オリクトは下等国民は40後半くらい、中等国民でも50中ごろで60歳行ったら長寿ですよ」

 

「そんなに平均寿命短いの!?」

 

「近界は医学とか発展していると思ったけど」

 

「発展している国はしていますが、上等国民と軍人以外は金が払えないのと医官不足で治療が難しいのですよ」

 

「オリクトってそんなに人口居ないの?」

 

「えっと……広さが日本の千葉県くらいで大都市……1万人くらいの人口の都市が3つ、5000人規模の町が5つで、総人口がだいたい10万人です」

 

「なるほど近界だとオリクトは大きい方なの国としては?」

 

「大きくはないけど小さくはない。中堅国ってのが適しているかも」

 

「なるほどね」

 

 話を聞いた淡は思考を加速させる

 

(神の国アフトクラトルが近界最強の国家としてトリオン技術、国力、軍事力が抜けていると描写が確かあったハズ……記憶があやふやで怪しいけれど……確認してみるかな)

 

「ちなみに近界最強の国家ってどこなの?」

 

「たぶん……アフトクラトル……複数の国を属国にしている最強の国で、ブラックトリガーの数も人口も技術力も高い。うちの国が断片的に受け取ったトリオン兵の情報でそこそこ強いヘミキオン(熊擬き)ができたから、それ以上のトリオン兵を運用できるハズ……」

 

「なるほど」

 

(やはりアフトクラトルか。ただあの国は神の寿命問題があったハズ)

 

 近界の国々は母トリガーというトリガーにトリオン量の多い人間を生け贄に捧げることで国土を維持することができる

 

 必要トリオン量は30以上とされ、原作では雨取千佳が確定として、アフトクラトルのエリン家の当主がそれに近いトリオン量を持っているらしい

 

 まあ最強の国家かつ広大な領土を持っているアフトクラトルだから30以上必要なのかもしれないが……

 

(中堅国家でもエイスリンの話を聞くと400体のトリオン兵の侵攻が可能ということは大国とされる国が本気で侵攻した場合……というか属国レベルでも2ヵ国が協力すればトリオン兵を400体運用可能……本国防衛用ともなれば更に量が多いと思われるから侵攻するとしたらやはり潜入する感じになるか?)

 

「淡?」

 

「ああ、ごめん少し考え事をしていたわ。エイスリンから見たら近界を玄界は越えられるとおもう?」

 

「うーん、兵隊の育成速度は圧倒的に玄界の方が早いと思うけど、一定以上の兵隊にそれ個人に合ったトリガーを渡さない限り大国の精鋭には勝てないと思う」

 

「文化力や国力は?」

 

「玄界が圧倒的……と言いたいけど夢の国と言われる中立国ならこのレベルかもしれない」

 

「夢の国?」

 

「オネイロイ……1国でアフトクラトルにやや劣るくらいの軍事力だけどトリオンの民間技術力は圧倒的と言われている夢と学問の国、広いくて豊かな農耕地、暖かい気候、そしてトリオン工業地帯によってとても豊かな国と言われていて、周辺国に食糧を売ることで相互不可侵を各国と結んで攻められないように雁字搦めにしている国……らしい。私も詳しくは知らないけど」

 

「なるほど……夢の国ね」

 

 原作には出てこない夢の国

 

 淡はしっかりと記憶に刻み込むのだった

 

 

 

 

 

 

「「アハハハハ!」」

 

「笑うなよ……俺だって恥ずかしいんだから」

 

 天元と元康は山際を見て笑っていた

 

 爆睡したことで片面焼きとなり、背中は白いのに表面は黒いという爆笑の焼け方をしていた

 

「エイスリン、カクラ、シロ楽しかった?」

 

「葵楽しかったよ! でも今度は泳げるようになりたいな」

 

「外に自由に出れるようになったらプールに行こうか?」

 

「「「プール?」」」

 

「綺麗な水を溜めた泳ぐための場所だよ」

 

「そんな場所があるんだ」

 

「まだまだ玄界には楽しい場所がいっぱいあるからねー! さてボーダー本部に帰ったら買ったご飯でも食べようか」

 

「「「おお!」」」

 

 こうして特にナンパとかもなく海で楽しんだ8名? だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄さんお帰り」

 

「おう氏真、夏海と春夏は?」

 

「夏海姉はボーダーが休みだったから友達とプールに行ってたらしいよ春夏姉は防衛任務で本部で待機」

 

「そっか、氏真は何してたんだ?」

 

「宿題と勉強。兄さんみたいに頭良くないからコツコツやってないと遅れるから」

 

「そう言っても1学期のテスト学年で1位だったんだろ?」

 

「1学期のテストは簡単だったから……」

 

「それでも偉いぞ! さすが氏真だ」

 

「えへへ……兄さん、最近ラウンジにもランク戦にもあまり居ないけど何してるの?」

 

「ん? 知らなかったか? 近界研究室で新しいトリガーを作ったり、近界についての研究をしているぞ」

 

「いや、そうだけど……何か隠してない?」

 

「隠していることはいっぱいあるぞ。ボーダーの機密で一般隊員には言えないことが沢山な」

 

「いっぱいあるんかい!」

 

「まーな、氏真がA級に上がれば情報が開示されるだろうよ。頑張れ」

 

「それには兄さんを倒さないといけないじゃん」

 

「倒してみろよ。俺を、俺らを」

 

「……兄さん達はどこまで上を見ているの?」

 

「色々とな……大侵攻が再び起きた時に被害を最小限にするために色々調べる必要があるんだよ」

 

「ふーん」

 

「元康帰ってきたの? ご飯いる?」

 

「母さんいただくよ。今日の飯はなに?」

 

「……A級か。兄さんはどこまで先を見ているんだ? いや、兄さん達は……か。足掻けるところまで足掻いてみるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桑原、俺に合成弾を教えてくれないか。頼む」

 

 ある日二宮が俺に頭を下げてきた

 

「おいおい、二宮、頭を上げろよ。どうした急に」

 

「……ランク戦が始まる10月に向けて1つでも手札を増やしたい。その為には合成弾を覚えることが最適だと判断した」

 

「なるほど……良いぜ。訓練室に行こう」

 

 二宮が天元に教えを乞うイベントや

 

 

 

 

 

 

 

「ふう、できた……メテオラ」

 

「ランク戦に間に合いましたね」

 

「ああ、これで範囲攻撃が可能になる。爆煙で煙幕にもなるし応用も色々とできるぞ」

 

「射撃班がライトニングを、クローニンさんがグラスホッパーを開発したらしいな」

 

「次は訓練用トリガーの開発コストの低下か」

 

「銃トリガーの改良等もありますよ」

 

「やることはいっぱいあるな」

 

「ああ……でも着実にボーダーは進化している」

 

 新しいトリガーが完成したりと夏休みの間に色々とあったが

 

 そんな夏休みも終わり9月となる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、とりあえず簡単な漢字と四則算、日本の簡単な常識は覚えたね」

 

「うん、お金の使い方も覚えたよ」

 

「3人とも名前は?」

 

「エイスリン・ジョンソン!」

 

「シロ・テイラー」

 

「カクラ・ミリー」

 

「よし! 海外出身で近界による大侵攻の時に親を無くしてしまったところをボーダーに保護された……一応亡命という形になるからね」

 

「「「はい!」」」

 

「一応これが身分証ね」

 

「このカードと手帳が?」

 

「カードは保険証、手帳はパスポート、失くさないようにね」

 

「はい!」

 

「よし、じゃあボーダー入隊式だから頑張ってきな!」

 

「「「おー!」」」

 

 彼女達が入隊する

 

 

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