3人の転生者 3人の部隊 ~目指せA級1位~   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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第六話 小南先輩可愛い

 

「ああもう、勝てると思ったんだけどなー」

 

「最後の最後で詰めが甘いのよ」

 

 ブースから出た二人は互いに先ほどの戦いの総評を言い合う

 

 そんなところに嵐山と柿崎の二人が話しかける

 

「う……あ、あの」

 

「お! 嵐山じゃん久しぶり!」

 

「え、あ本当じゃん」

 

「先輩方俺のこと覚えてくれてたんですか!!」

 

「まーね」

 

「頑張ってる後輩の名前くらいは覚えてるよ。で君は? 嵐山君の友達?」

 

「俺柿崎っていいます。その……さっきのランク戦見てまして……お二人にぜひ習いたいなと……」

 

「俺もお願いします! 強くなって家族を皆を守れるようになりたいんです」

 

「いいけど俺らも新隊員だからな。できるアドバイスは限られるぞ」

 

「それでも……」

 

「まあまてまて、お二人さん、勢いで決めるのもいいけどもう少し考えてからでもいいんじゃない? 1週間しても気持ちが変わらなければまた来てよ。私たちも色々勉強したいからさ」

 

「……わかりました」

 

「約束ですよ」

 

 とりあえず二人を今回は断った

 

「教えるも何も剣道や陸上、勉強みたいなのとは勝手が違うからなぁ」

 

「しかし最初に接触してきたのが嵐山と柿崎とはね……原作キャラなら戦闘狂の太刀川あたりが絡んでくると予想したけど」

 

 そう淡と元康が話していると

 

「ねえもしよかったら私とやらない。訓練生さん」

 

((小南パイセン来ちゃったよ))

 

 なんと正規隊員の小南が話しかけて来た

 

「……制服が違いますね。噂の大侵攻の時からのボーダーの方ですか?」

 

「正規隊員となると先輩か」

 

 知ってはいるがあえて話す

 

「私は小南桐絵、そうね君たちの先輩ね!!」

 

「小南先輩かわいい!!」

 

「ち、ちょっと! 私は調子に乗りそうな新隊員にお灸を!!」

 

「えー、そうですねえー……元康スキャン」

 

「あいよ。5、10、6、9、7、3、4、3……のトータル47」

 

「うーん、勝率4割ってとこかな」

 

「はあ? なに言ってるの? 新隊員に私が負けるわけ無いでしょ!」

 

 ムキになる小南先輩

 

「元康やらしてくれない?」

 

「はいよ、お姫様」

 

「小南先輩、戦ってみてもよろしいですか? 実力差もわからない愚鈍な私に指導をお願いしたい」

 

「最初からそう言いなさいよ! わかったわ! 正規隊員と訓練生は点数の取り合いはできないから模擬戦になるわ! 良いわね」

 

「とりあえず10戦お願いします。先輩」

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ元康もうブースから出たのか?」

 

「ああ、淡とかち合って負けたわ。その後色々あって小南先輩と淡が戦ってるよ」

 

「どんな感じ?」

 

「3:3、残り4戦……やっぱりトリガーに慣れてるから強いし、小南先輩のデータ見たけどここから更に強くなるからなぁ」

 

「でもあれだ。旧ボーダーのメンバーとも試合になるくらいは戦えることがわかったか」

 

「良かったぁ今までの行動が無駄じゃなくて……」

 

「それな」

 

「そういえばどこ行ってたの天元」

 

「仮想戦闘室。仮想トリオン兵でアステロイドの鍛練してたわ」

 

「早くね?」

 

「わかってる癖に……弧月の鴨過ぎてアステロイドの隊員絶滅するぞこのままだと……テコ入れテコ入れ」

 

「操れるか?」

 

「俺を誰だと思ってる。サイドエフェクトで高速学習が可能だぞ」

 

「そういえばそうだな」

 

「8、12、64、144分割までは問題なくできたし、教えるのも問題ない。ただ銃トリガー早く作る必要があるな」

 

「俺達もトリガー研究に参加するか? この後研究室に顔を出すか」

 

「要望書書いてから持っていった方が良いだろ」

 

「お、動いた淡が勝った」

 

「これで4:3か」

 

「技量だけならどっこいやや下か? トリオンのごり押しと体格差で押してるが……そういえばアステロイドの裏技とか見つけたか?」

 

「うーん、軽く3つ、1週間有れば形にはなると思うわ」

 

「相変わらず早いな……後で教えろよ」

 

「おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この女本当戦い辛い! 

 

 間合いが独特だし、背がデカイから的もデカイけど腕の長さと上から押し付ける戦い方がめんどくさい! 

 

 なによりコイツ

 

「逃がさない、相手のペースにしない、あと先輩攻撃型だから防御重視は辛いでしょ~」

 

 嫌なことばっかり押し付けてくる! 

 

 しかも素早いし! 

 

 踏み込み早すぎでしょ! 

 

「かなりまあまあねあんた!」

 

「そりゃ最高評価ありがとう先輩!」

 

 ガキンと弧月同士がぶつかり合う

 

「さてそろそろでしょうか?」

 

「何が」

 

「先輩私……いや、私達なりに幼少期からトリオンを鍛えてきたんですよねぇ」

 

 ガキン ベキ

 

「な!?」

 

「まだ持つと思いましたよね。同じ部分に当て続けるの難しいんですよ」

 

「武器破壊!」

 

「ということで今回もいただきます」

 

 ザシュと小南を淡が切り捨てる

 

 その後も小南先輩のペースを崩し続けた淡は6:4で勝利をもぎ取る

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい小南負けてるじゃねぇか」

 

「だろうな。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」

 

「迅ハメたな」

 

「新隊員が入ってきて先輩面して天狗になる未来が見えたから逆に潰せる様に誘導したっすわ。単純な小南なら引っ掛かると思ってね」

 

「それにしても小南に勝ち越せる新隊員が居るとは」

 

「俺が見えた未来だと現状3人勝ち越せる新隊員居るわ」

 

「タイムが異様に早かった奴らか」

 

「だろうね。少し俺も喋ってくるわ」

 

「じゃあ俺も行く。気になったからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう一回! もう一回!」

 

「えぇー、小南先輩次元康か天元と戦ってみてくださいよ」

 

「この男どももあんた並みに強いの」

 

「そりゃあ……私達ほぼ実力拮抗してますし」

 

 ギャーギャーと小南先輩が騒いでいるが、ポンチを食いながら来た人と筋肉質の人に頭にチョップを入れられる

 

「なにするのよ迅! レイジさん!」

 

「だだっ子かお前は! 負けて悔しいのはわかるが新隊員相手を困らせるなよ」

 

「そーそー後輩達を困らせる先輩にはなりたくないよなー俺は」

 

「ぐぬぬ」

 

「悪かったな小南の暴走に巻き込んで」

 

「いえ、楽しかったですし勉強になりましたので良かったです」

 

「小南見ろ、これが大人の対応だ」

 

「むすー」

 

「俺は実力派エリートの迅悠一、この筋肉質の男が木崎レイジさん」

 

「レイジだよろしく」

 

「結城淡です。淡と呼んでください。でこっちが」

 

「元康です。武田元康」

 

「おじさんは桑原天元です」

 

「淡ちゃんに元康、そしておじさんねー覚えたわ」

 

「3人は友達かなんかか?」

 

「そうですね。幼児の頃からの幼馴染みですわ」

 

「いやぁ大侵攻前に昔近界民に出会ったことがありまして、身の危険を覚えて3人でずっと鍛えてきたんですよ。でこの前の大侵攻で更に力を付けるためにボーダーに入隊した所存で」

 

「なるほど強いわけだ」

 

「……しかし迅先輩「迅でいいよ。俺の方が年下だし」……迅には今戦っても1:9とか2:8位で負けますね」

 

「何か根拠でもあるのか?」

 

「俺、人の戦闘能力を可視化できるんですよ。だからその人の能力が見えて……不快だったらすみません」

 

「いーよ、俺も3人の近い未来を見てるし……そういう特殊能力をサイドエフェクトって言うんだよ」

 

「じゃあ友好の証としてバラしますが、俺こと元康は戦闘能力の可視化で、淡が空間把握、天元が並列処理のサイドエフェクトを持っています。名前だけである程度わかると思いますが、それ以上はまだ隠させてください」

 

「凄いな幼馴染みがサイドエフェクト持ちで3人固まるとは」

 

「あいあい、俺らから話すことはしないよー、レイジさんの筋肉に誓って」

 

「おい!」

 

「じゃあ早く正規隊員に上がってこいよ。そこでバチバチにやろうや」

 

「「「はい!」」」

 

 小南先輩、迅、レイジさんはラウンジから出ていった

 

 

 

 

 

 

 

「くう!! やっぱ原作キャラ若いね! そして小南先輩には勝てたけどレイジ先輩と迅にはかてないわね」

 

「近接戦闘の天敵みたいな人と純粋なトリオン体の理解力の差かねぇ」

 

「正規隊員になったら嫌でも毎回対戦するだろうから……おじさん楽しみは取っておく派だし」

 

「で、天元もまたブース入ってランク戦?」

 

「そうだな、ちょっとアステロイドテコ入れしないとまずいと思ったからアステロイド先に4000ポイント目指すわ」

 

「じゃあ俺らは弧月のまま4000目指すわ」

 

「ういうい」

 

 天元は再びブースの中に入る

 

「さて、弧月狩りでもしますか」

 

『C級ランク戦 対戦ステージ市街地A 対戦スタート』

 

「ラッキーアステロイドじゃん! お前も射程有利だと思ってアステロイドにしたんだろ! まっすぐしか飛んでこないし単発だから弧月の方が有利なのによう」

 

「じゃいただき!」

 

 対戦相手が突っ込んできた瞬間に体で隠して分割していたアステロイドが放たれる

 

「一発避ければ!?」

 

 144分割した大量の弾により対戦相手は体中に穴だらけとなり対戦終了

 

 事情を知らない弧月の隊員達からの対戦依頼が殺到したが、初見殺しの間は分割した弾で全員穴だらけにして約500ポイントも稼ぐことに成功

 

 ブースから出ると天元は他の隊員たちに囲まれる

 

「どうやって弾を連射しているんですか!!」

 

「教えてください!!」

 

「教える教える。教わりたい人仮想近界民の戦闘室に来てくれというか全員覚えろ」

 

 天元は部屋を借りトリオンキューブの分割について教えていく

 

「まずアステロイドをセットすると発射前にキューブができる」

 

 1辺2メートルの巨大キューブが出てくる

 

「デカ!!」

 

「あ、大きさは気にしないで、でこれを4等分にする」

 

 ふわふわとキューブが4つに分割された

 

「大切なのはイメージで包丁で縦横に切る感じでも、パーツをぱっくり取り出す感じでもいい、というか俺は分かりやすいから正方形にしてるけど、長方形で切り分けても良いし三角形でもいい」

 

 4つに分かれていた正方形のトリオンキューブが三角形になってさらに分割された

 

「職員さんにシステムいじってもらって殺傷力0になってるからトリオンキューブを出す、分割するをまずやってみてほしい」

 

「おお、できた」

 

「結構いろいろな形にできるんだな」

 

「慣れるまでは正方形をお薦めする。分割が2の3乗で管理できるからな。」

 

 天元はトリオンキューブを64分割して地面にばらばらっとばら撒く

 

 出して分解するのを10分間みんなにやってもらい次のステップに移る

 

「そしたらこれをまっすぐ飛ばすんだけど、このトリオンの弾は大砲と砲弾をイメージして欲しい」

 

 天元は借りてきたホワイトボードにキューブの絵を描いていく

 

「トリオンは3つの工程で出来ている。飛ばすための推進剤のトリオン、貫通力とか破壊力の弾頭のトリオン、その二つをまとめる外皮のトリオンで、アステロイドはこのトリオンの比率をいじることができる」

 

「普通の設定は1:1:1でいいと思う、その方が分かりやすいし、キューブが崩れる人は外皮の部分のトリオン量が足りないか他二つの量が大きすぎるからだな」

 

「「「なるほど」」」

 

「次に狙いを定める……まあ目視している距離だから問題がなければまっすぐ対象にあたるはずだよ。で、実践ではどうすればいいか。例えば今日みんなが戦った近界民(バムスター)の場合だと急所を狙うために何発か牽制にして本命の一発を当てる方法、弾を集中させて装甲を貫通する方法といろいろある」

 

「ランク戦だとどうすれば?」

 

「弧月の場合はやりやすい……スタートと同時に分割を始めて散弾銃みたいにばら撒けば今のレベルだと勝てるだろうし、分割状態でも外皮がしっかりしていたらある程度崩れずに留めておけるから、好きなタイミングでやればいい」

 

「「「おお!!」」」

 

「それなら弧月のやつにも勝てそうだ」

 

「それくらいかな俺が分かってるのは」

 

「ありがとう桑原さん」

 

「天元でいいよ。ただランク戦で当たったら手加減しねーからな! よろしくな」

 

 

 

 

 教え終わったので俺が仮想戦闘室から出ると俺よりも年上の人が話しかけてきた

 

「いいのか手の内を教えて」

 

「えっと……」

 

「東だ」

 

「東さん、別にこれくらい教えないとスタートラインに乗せただけなので手の内もなにもないですよ」

 

「そうか。B級を争うライバルだと思ったが」

 

「何言ってるんですか、ボーダー隊員同士仲間ですし、教え合うことで技術の昇華させないとだめじゃないですか。……ああ、俺もただのお人よしではないので打算とか隠していることとかもありますがね」

 

「そうか、それならよかった。無条件の親切でなければいいんだ」

 

「東さんさっきの話を聞いて何か思いつきましたね」

 

「仮説だけどな。外皮のトリオン量が多ければ……置き玉とか時間差攻撃とかいろいろできると思ってね」

 

「実験したんでそれらできますよ。置き玉は自身を中心に半径25メートルが操れる最大範囲です。これは才能に依存するかもしれませんが」

 

「十分だ。1辺80メートルの箱の中のランク戦だ。弧月の射程外からならいろいろなことがあるからな」

 

「互いに情報共有していきませんか。これ俺の電話番号です」

 

「わかった。互いに頑張ろう」

 

 

 

 

 

 

 

『午後9時になりましたので高校生以下の訓練隊員は安全に気を付けてお帰り下さい。繰り返します……』

 

「あっという間だったな」

 

「こっから意見書書くのだりー」

 

「仕方ないでしょ、トリガー2つじゃ戦略の幅がでないんだから」

 

「狙撃トリガー欲しい、バイパー欲しい……」

 

「合同訓練何日からだっけ?」

 

「今週の土曜日の午前に3時間」

 

「原作だと5種類の訓練で1つ満点で20ポイントだっけ」

 

「というか淡と元康は何点まで行ったの」

 

「私は2280ポイント」

 

「俺は2095ポイント」

 

「結構いったな、来週にはB級いけるか?」

 

「無理でしょ。私達が吸い上げてるから他の隊員の平均ポイント今850だし、これからもっと差がついたら最低の5ポイントしかもらえなくなると思うし……」

 

「最短でも再来週じゃないかな」

 

「天元は今いくらなのよ」

 

「弧月は1323でアステロイドが1750だな」

 

「めっちゃ稼いでるじゃん」

 

「まだ仕様を覚えている段階だからな。なんだかんだずっとイメトレしてきたし、トリオン量の暴力でいけるわ」

 

「サイドエフェクトとトリオン量が最大の武器だからな。あと初見殺しも大量にあるし」

 

「そういえば元康、妹ちゃんや弟君はボーダー入れないの?」

 

「俺がB級に上がって金がもらえるようになったら話すわ。氏真は興味深々で普通に入ると思うけど、妹二人は天元のこと大好きだから絶対それが理由で入ると思うぞ」

 

「夏海ちゃんも春夏ちゃんも可愛いけどおじさんには勿体ないよ」

 

「まぁじわじわ説得するから待っててねー」

 

「ういー」

 

「はいはい、その話よりもどんなトリガーを作るかでしょ」

 

「まずは突撃銃のトリガーだな。ねぇやっぱり研究室突撃しようぜ! その方が絶対早いって」

 

「だーめ、最初は要望書を書いてから! 1週間でデータ集めもしないといけないからね!」

 

「「ういー」」

 

 こうしてボーダー入隊初日は終わったのだった

 

 

 

 

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