「・・・ん?」
目が覚めたら森の中だった。
(俺は、確か家で漫画を読んで寝て目が覚めたら森の中。何で)
夢の中なのかと頬をつねってみようとして違和感に気づいた
「顔中に毛が生えてる?それに口も。服装も何だこれ」
やたらでかい鈴を首に着け服には対称に描かれた猫、いや片方は頭に輪を乗せているから対象では無いか
「・・・首に鈴を付けて服に死んだように頭に輪を乗せた猫?」
丁度その様なキャラクターが出る漫画を読んで寝て起きたら森の中・・・
「・・・え?憑依した?」
いや、まさかな。とりあえず山を下りて見よう
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「本当に憑依してた」
歩いている途中に捨てられていた鏡で見た猫の顔、そして決定的なのが集中すると出てくる表示
【転倒2%】
【獣出現13%】
あらゆる事の確率が分かる能力これは間違いなく
「『シュレーディンガー』かぁ」
シュレーディンガー。その名前で出てくるのは普通だったら昔に実在していた偉人『エルヴィン・シュレーディンガー』だが勿論彼の顔は猫では無く人間の顔だ。猫の顔でシュレーディンガー、首から出る花弁これらから分かる事は
「ここリィンカーネーションの花弁の世界かよ」
漫画リィンカーネーションの花弁。この漫画の内容は輪廻の枝と呼ばれる首を切る事で前世の才能を得ることが出来るというアイテムを使い前世の才能を得た者達(廻り者)が戦うバトルアクション物だ
「シュレーディンガーかぁ、強いんだけどなぁ」
何故か俺が憑依した人物はシュレーディンガー。才能は集中すると確率を黙視することが出来るという物。原作でのシュレーディンガーはこの才能を研究していく内に「ネコは選択者」という確率の多世界に干渉。つまり1%でも確率のある事象を選択し実現させることができる能力を見につけていた。
「まあ相手が悪かったよなあれは」
とても強い力を持った彼だったが原作では自身との力の差がありすぎる敵と遭遇し勝利・逃亡・説得などあらゆる確率が0%と自信が生き残れる確率を選択できずに殺された。しかし彼の能力からそもそも敵と遭遇する戦場に行かない多世界も存在しているので生きている可能性もあると言われているがそれ以降原作には登場していないので彼が最終的にどうなっているのかは分からない
「・・・『ネコは選択者』が発動できない。自分で習得しないといけないってことか」
俺が憑依したからか。それともまだ身に着けていなかっただけなのか分からないが色々と調べてみよう
その後、調べてみると時間は原作開始よりずっと前という事が分かり吾輩は一人称を変えたり自身の才能を研究。ラプラスとマクスウェルの廻り者達と交流。偉人の杜に所属するなど色々な事があった。そしてとうとうその日が来た
□
森の中、吾輩は必死に敵から距離を取る。首から出る花弁により相手に見つかってしまう可能性が上がる事に舌打ちをするがこれはどうしようもないので足を動かす
(クソッ!分かってはいたが何て奴らだ!!)
吾輩は集中して選択を行いあいつらから逃げる
(もうすぐでダーウィン達と合流できる。そうすれば・・・)
敵からの攻撃。もうすぐで仲間と合流できると言う油断。それによって反応が遅れた吾輩は攻撃を完全に避けることが出来ず右足と右手を腐らされた
「ッ!『猫は選択者』!!」
ここで止まってはいられない。才能を使い油断せずに攻撃を避けることが出来た吾輩を選択する
「確率を選択できる才能。相手に勝つ確率が1%でもあるならそれを選択してしてに勝つことが出来る才能。確かに強いけどそれは逆を言えば勝率が0%の相手にはそうやって無様に逃げることしかできない。情けないねぇ、前世の君が泣いているぞ」
「吾輩を激高させて逃げの確率も0%にしたいようだがその手には乗らん!」
足を止めずに吾輩はそう言うと目的の場所へと急ぐ
(そろそろか)
吾輩は持ってきていた発煙弾を使い敵であるポル=ポトとヒトラーの廻り者の目を一時的に潰す
「成程、煙幕で逃げられる確率を上げる気か。しかしこんな物は意味が無いし・・・」
「・・・」
「君が考えていたであろう奇襲も全く意味が無い」
ヒトラーに剣を突き立てようとした者はポル=ポトに剣を掴まれたことで防がれ、ポル=ポトの才能により刀身が半分程腐り落ちてしまった
「獲れなかったか。シュレーディンガーに目が行っていたから行けると思ったんだがな」
「奇襲が駄目ならば勝目から叩き潰せば良いだけ。偉人格三人が劣等種に負ける道理が無い」
仲間の廻り者であるフィッシャーとダーウィンが自身の才能を発動。フィッシャーはチェスの駒の兵士を、ダーウィンは自身の体を複眼や獣の爪などあらゆる動物が持つ特徴に進化させる
「仲間に連絡をするそぶりは見られなかったが。君の才能なら可能か」
そう、この二人はたまたまこの近くに居て戦闘音を聞きつけて来ただけ。滅茶苦茶に低い確率だが0ではないのでこの状況を選択できる
「しかし、甘いね」
ダーウィーンとフィッシャーの兵がポル=ポトに向かっていく。複数からの同時攻撃にポル=ポトもヒトラーも焦る様子が無く。向かってくるダーウィン達を
グジュ
腐食させアッサリと倒す
「まったく、本当に君たちは愚かだな。たまたま今まで自分たちよりも弱い罪人格の廻り者に勝ってきたことで偉人格である自分たちを頂点と勘違いし自惚れ作戦も何もない真正面からの突撃で簡単に勝てると勘違いしアッサリと死ぬとは」
ヒトラーが簡単に死んだダーウィンを馬鹿にしたように言うと
「死んだ?誰がかね」
「!!」
その声に驚くと同時にポル=ポトは反射的に声の主を攻撃する。声の主はあっさりと腐れ死ぬが
「確かに今までの考えは改めないといかんな。罪人格の中にはこれだけの強さの者達がいるのなら」
まただ、声の主であり死んだはずであるダーウィンは五体満足で立っている
「・・・なるほど、ちょっと驚いたけど君の仕業か。シュレーディンガー」
「ご明察、吾輩の第二の力『猫の実験箱』」
ヒトラーはシュレーディンガーに関する情報、今目の前で起こった現象。そしていつかあった能力の効果で出現したであろう壁。これについては上を見ると空が見えず蓋の様に白い天井がある事から箱型の結界の中に封じ込められたと判断して能力の詳細を考察する
「その名前と効果から考えるまでも無い。つまりこれは『シュレーディンガーの猫』の中身という訳だ」
シュレーディンガーの猫
物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーが発表した思考実験。簡単に言うと箱の中身は誰かが観測するまであらゆる確率が重なり合わせで存在しているという事
「この箱型の結界が解ける。又は外から結界の中に入り中を観測する者が存在するまでいくら殺しても殺した状態と生きている状態が重なり合っている。つまりこの状態の時に限りいくら殺されようが生きているという確率は0%にならない。そこで『ネコは選択者』を使い強引な蘇生じみた事をやっているのか」
「その通りだ、敵に頭の切れる者が居ると苦労するよ。それで、どうする。降参するかい」
「ハッ、まさか。何か勘違いして無いかい?いくらそんな疑似的な不死を再現しようと万能じゃない。こんな大規模な能力直ぐに君の限界が来るんじゃないかい?」
「さて、私もどこまで持つかは分からないが・・・今の所吾輩たちが負ける確率は100%ではない事は教えておこう」
作者が怖いと思った廻り者:ポル=ポト
見方キャラを殺していく時の顔が怖いのよ。
偉人の杜で好きなキャラってだれ?&今回の小説でシュレーディンガーの株って上がるの?
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