B組 発砲者1名。それによる死者なし
ゲーマー三人組が暦の寝床に来てから約30分が経った。暦を含めその4人は本を読んだりゲームをしているが、ほかの人たちはいまだにやることがなくボーとしている人が大半だ。
(なんとかバックに入っているパンについてはばれなかったけど、ガチャガチャうるさいしたまに出る話声がうるさくて集中できない…)
俺はゲーマー三人組にコンセントを貸すためにどいたがあいつらは充電しながらゲームをし始めた。はっきり言って充電しながらのゲームはほぼ充電されないからあいつらはしばらくは離れてくれないし、俺がそのことに注意をしたところであいつらの中には武器を持っているやつがいることはもう知っているからむやみにそんなことは言えない。だから俺は少し離れたところで借りた聖書を読んでいたが、少し離れても聞こえる操作音や話声が俺を少し、いや、かなりイラつかせた。ほかのやつらもたまにあいつらのほうを向いて嫌な顔をしたり舌打ちをしている。そして少し経った後、その光景を見て何かを思ったのか、田中先生が黒板の前に立った。
「よし、お前ら、やることがないんだったら授業するか」
いきなり先生はそう言った。生徒のみんなは先生の発言に対して理解していないようだ。実際俺は、「いきなり何言ってるんだ」という疑問と呆れが生まれた。
「いや、だってみんなやることないだろ?それに昨日は授業できなかったしさ。それに先生はな、社会の先生だけど他の教科もできるんだぞ。」
先生は自信満々にそんなことを言った。ほかの生徒もあきれたような顔をしているほうが多い。けど、先生がそう言った後に手を上げて立った人がいた。
「俺は先生の意見に賛成です。助けを待っている間でも勉強はすべきだと思います。」
そういったのは1日目に残念な発言しかしなかった松崎だ。今回も相も変わらずに残念な発言をしている。しかし、今回はほかにやることがないという人が多いから挙手をしてやる人が増えてきている。
「おぉ、こんなに勉強したいやつが出てきてくれたのはうれしいぞ。じゃ、勉強したいやつは机を並べろー」
先生の言葉に従って机を並べたのは大体クラスの半分だ。それからすぐに机を並び終えて先生は黒板(銃跡あり)に板書し始めた。先生の授業を受けないやつらは自然に教室の後ろに集まっていた。俺とゲーマー三人を除いて。
先生が授業を始めたのが11時からで、それから20分経った。ほとんどの人が授業を受けていたが、一人、誰かのお腹が鳴った。ほかの人もそれに反応するようになり始めた。B組の食べ物の問題は1日目では結局解決されてなくあやふやになっていたが、これが引き金になりまた争いが始まった。
(なんか、クラスのやつらの腹の音か?一気にうるさくなってきた。また争いが始まるのかよ…せめて騒がないようにしてほしいものだ。)
俺はそう思い自分の本を読んだ。先生から借りた聖書もやっと読み終わったところだ。
「先生ご飯どうするんですか?」「もう私たちぃ~自分たちの食べてもいいですか~」「ざけんなよ!ここはびょーどーに分け合うんじゃねえのかよ!」「はぁ!あんたみたいなばぁかに分けるものなんてないし!」「なんだとこのブス女!」「は、なんとでも言えば~、あんたにブスって言われてもなんともないし!」
(結局こうなるか…、本当に低能だよなあいつら。ガキ以下なやつらだよ。ま、力では負けてる俺は何もできないけどな…)
そう思いながら俺は本を読もうとした。しかし、ゲーマー三人組の富樫が俺のところに来た。
「なあ、本田は飯って持ってきたりしないの?」
そう聞いてきた。
「お前たちは持ってきているやつはいないのか?」
俺はそう言い返した。
「いや~、山本が持っていたんだけど昨日のうちに4人で食べちゃったんだよね。」
4人、どうやら北野も食べていたのだろう。
「食べたにしてもいつ食べてたんだ?昼らへんには食べてないんだろ?」
「俺たちは、確か10時ぐらいにさっさと食べたっけな」
富樫はそう答えた。
「てことは、早弁か」
「まぁな、俺たち朝に弱いから学校で朝飯変わりって感じでな。」
富樫は少し恥ずかしそうにそう答えた。
「で、本田は飯持ってきてないのか?」
「俺は、…昨日学食で食べる予定だったから持ってきてない。」
「そっか…、じゃあこれやるよ。」
俺が飯を持ってないと知った富樫は俺にお菓子を渡してきた。
「なんで、俺にくれるんだ?」
俺は疑問だったからすぐに富樫に聞いてみた。
「なんで、か。きっと俺たちの自己満足だと思うんだよね。北野が死んじゃったから。けど、あと思ったのがさ、たぶん田中先生が言いそうなことなんだけど。一人じゃない、て事を感じてほしいからかな。じゃ、俺は戻るよ。」
富樫はそう言って仲間の元に戻った。一人じゃない、か。残念だけど、俺はこのクラスだと常に自分は一人だと考えている。けど、このお菓子はありがたくもらっておくよ。
(けど、あいつらに俺がバックにパンを隠してるのがばれたかと思った…。しかし、先生のほうのやつらは全然解決しそうにないな。)
俺は授業をしているほうに少し目をやった。状況的には持ってきている生徒のご飯を教壇に集めているようだ。それを分けようって考えだけど持ってた人、特にギャーギャーうるさい雌サルどもが嫌がって全然進まないようだ。それにいらだった雄サルどもがさらに騒ぎまくっているようだ。
それからさらに十数分経った。しかし、サルどもがギャーギャ屁理屈ばかりを騒いでいるから状況が全然改善されていないどころか悪化すらしているようだ。数人がなだめようとしているが聞く耳を持たない聞かサル状態のようだ。
「いい加減にしろお前らァ!」
いきなり教室中に叫び声が聞こえた。しかし、周りのサルどもではなく、なんと田中先生だ。先生がこんなに大きな声を出すのは初めてだ。
「こんなのもうたくさんだ!いい加減にしろよ!ほんとにさ!…」
先生はそうブツブツ言いながら教壇にあった弁当などを持って教室の後ろに向かっていった。
「これがあるから!これがあるからぁ!!」
先生はそう言って掃除用具入れを開けた。そして食べ物を入れて勢いよく閉めた。用具入れは北野を埋葬するときに使ったが、閉めたら、原理は分からないけど中の物はなくなる。つまり、先生は教室から食べ物を無くすことになる。
「先生何してんだよぉ!!」「私のお弁当どうしてくれるんですかぁ!!」
サルどもがさっきよりさらに騒ぎだした。
「うるさぁぁーい!!!」
しかし、先生はそれ以上の声でそう言った。その叫び声でサルどもは静かになった。
「私はなぁ!お前らが争っているとこらなんて見たくないんだよ!!ましてや、既にここで人が死んでんだぞ!!しかも武器まで持っているんだろ!!!殺し合いなんてさらに見たくないんだよ!!!」
先生は途中から泣きながらそう叫んだ。
「さぁ!武器を持っているやつは全員出せ!今ここで処分する!」
先生はさらにそう言った。既に持っていることがわかっている渡辺や富樫、ほかにも数人持っていて先生の前に出した。そして先生はまた用具入れを開けて武器を入れて閉めた。そのとき先生はとても息を切らしていた。しかし、渡辺が先生に殴り掛かっていった。
「ざけんなよぉ!たかが先公が俺の生き残る道を全部絶ちやがって!!殴り殺してやる!!」
渡辺は先生の額を殴った後にそう叫んだ。
「私はなぁ、お前らが大切なんだよ。だからお前らがどうしで争うところなんて見たくない。私を殴って気が済むならいくらでも殴ればいい。」
先生は息を切らし、声をからしても渡辺にそう言った。その時の先生の眼は、しっかり渡辺の眼を見ようとしていた。渡辺は先生の胸ぐらをつかもうと少し近づいた後、ほかのやつらの視線に気づいたようで教室の端っこに引っこんでいった。ほかの大半の生徒は先生に近づき泣き始めた。みんながみんな先生と連呼したり謝ったりしていた。俺はその光景を見て田中先生の偉大さを感じた。しかし、そのほかに感じたこともある。
(田中先生は、きっと俺が殺しにかからなくても自分から誰かの身代わりになった勝手に死んでるんだろうな)
一瞬自分でも何を考えているんだと思ったがすぐに解決した。
(あぁ、きっと今俺は焦っているんだろうな…たしかにそろそろ無くなるもんなぁ)
はい、だらけきった状況で出した10話目です。
今更ですけど、前書きについては前の話の時間と出来事です。
けど今回の前書きでこれって感じが思いつかなくて超適当ですw
あと、ぶっちゃけサブタイトルも考えるのが結構適当なところが多いですねww
わかりやすくします。
それと、最近感想をもらって指摘を受けたところについてです。
5話目「死の恐怖 殺す恐怖」のあとがきで苗字しかないキャラは死ぬって書いたんですけど、
それはネタバレになるんではないかという感じで指摘をもらいました。
そこについては私なりの気遣いみたいなもので、いらないかもしれないですけど、
もし読んでくださっている人で同じ苗字で気分を害されてしまうかもな、
ていう考えでそのように書きました。
(可能性はゼロではないので)
指摘くださった人。ありがとうございます!今後はネタバレになるようなことは書かないようにします!!
(ここで名前を出してよいのかわからないのでこんな感じにしました。)
まぁ、こんなこともまだたびたびあるかもしれないですけど、
今後も「ブラスク」をよろしくお願いします!!!
感想とかもくれてもええのよw
「じょ、冗談だってばさぁ~先輩。
ちょっとしたちゃめっけだってばさー
も、もしかしてこれ以上殴ったりしないよねぇ
鼻の骨も折れてるし下あごの骨も針金で治療しないとだしアハハ…」
「テメェにやる感想なんてねぇ」
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ・・・
「ゴペンナサァーイ!!」
自演乙