このクラスの黒板に書いてあったのはトーナメント表を作ろうとして奇数だったため急遽あみだくじに変えたようだ。
ただ、運が良かっただけとはいえ生き残れたようだ。
しかし、未由の様子は少し暗かった。
「…ふざけてるんですか」
静かに未由はつぶやいた。高橋がどうやって出たかを聞いた時から少し顔をうつむかせていた。
「大丈夫か未由?」
「白々木さん?」
俺も高橋もなんて言ったか聞き取れなかった。ただ、次の瞬間、
「ふざけてるんですか!ただ周りが勝手に死んで挙句の果てにはただの運!それで生き残っただけで何が人殺しですか!あなたが人殺しなら私たちはなんなんですか!悪魔か死神ですか?!」
未由は叫びながら立ち上がった。どうやら未由にとって自分の手で誰一人殺していない高橋が気に食わないようだ。確か昨日初めて高橋に会ったとき「自分は人殺しだ」といっていた。きっとそこだろう。たしかに、今思えば俺も未由もクラス全員を自分で殺した。高橋と出る方法が違った。さらに未由は女だ。きっと殺したとき俺以上に怖かったのだろう。ただ、未由はもう立つのもやっとなぐらいに衰弱している。
「落ち着け未由!とりあえず座れ。ただでさえ弱ってるんだから。」
「暦さんは少し黙っててください!」
未由は高橋しか見えていないようだ。途中で足をふらつかせていてとても心配だ。けど、ここで無理やり止めさせていいのか迷ってしまった。今止めさせても未由が元気になった瞬間高橋が危ないと思う。
「し、白々木さん。僕そんなつもりで言ったわけじゃないんだ。みんな疲れているしここは本田君の言う通りに少し落ち着こうよ。」
高橋も未由の体調がすぐれていないから落ち着くように語りかける。しかし未由はそのまま立っている。さらに拳を固く握っている
「…なんで自分の言葉じゃなく暦さんの言ったことを言うんですか。自分の言葉で私を説得してみてくださいよ!」
未由そのまま右手を振り上げ高橋に殴りかかろうとした。俺はすぐさま未由の右腕をつかもうとした。が、未由は糸が切れたように倒れてしまった。後ろにいたためすぐに受け止める。
「だから落ち着けていったのに。あいかわらず自分の限界には疎いんだから。」
「白々木さん!」
未由が倒れてしまったためとりあえず三人は図書館に戻ることにした。俺が未由を背負い高橋にドアを開けてもらった。図書館に戻るときひとつ違和感を感じた。それは本校舎と図書館を繋ぐ小さな渡り廊下の本校舎側のドアの近くには掃除用具入れは一つだけだったのに今は二つあることだ。とりあえず未由を寝かせたらアキにでも聞いてみるか。あいつなら絶対知っているはずだ。毎日欠かさずここを通った俺だからこそこの違和感は強く感じる。図書館につき高橋に少しソファに似た椅子を並べてもらい未由を寝かした。これで一息つけた。
「とりあえず、高橋。未由がすまなかったな。たぶんただの逆ギレだから。」
俺は未由の代わりにい謝っておく。今後は殺しあうかもしれない。けど、今は大切な仲間…というよりかは同じ境遇だから空気を悪くしたくなかった。じゃないと快適に本が読めないからだ。
「いや、大丈夫だよ。白々木さんの言う通り僕はただ運が良かっただけだよ。僕は君たちみたいに自分の手で誰かを殺しているわけじゃないからね…」
高橋は未由の言葉で傷ついているようだ。周りが死んで生き残った。それがただの運と云うのも相当精神的にきついのだろう。そのことを言われるとなんと声をかけていいのか少し困るんだが…
「…はは、本田君ってあまり人と話さないような静かな人間かと思ったけど結構人思いな人だよね。」
俺が困っていると高橋が少し笑いながら話しかけてきた。
「そ…そうか?」
「うん。特に白々木さんのことになると結構しゃべってるよ。」
あぁ、未由がいるときは自分でもよくしゃべると思う。アイツは、なんというか一人にすると何するかわからなくて心配になる。
「じゃあ、未由のことは許してくれるか?」
「うん。今はゆっくり休ませてあげよう。」
「そうだな。あぁ、それで高橋、一つお願いがあるんだけど。」
俺は高橋に二つある掃除用具入れが怪しいことを説明した。お願いとはそれをアキに聞いて中を一緒に確認することだ。高橋自身は少し迷っていたが承諾してくれた。その後未由がいるため図書館でなく高橋のクラスでアキに聞くことにした。
「放送のスイッチは…よし、ついてる。おいアキ聞こえるか。」
俺はとりあえず呼びかけてみた。今思うとなんかすごく慣れたというか違和感がなくなった。
『ふぉっふぉっふぉ。我はアキちゃんなり!なにか御用かな?』
なんか別のキャラを作りながら放送が入った。ウゼェ。
「あー、図書館の前にある二つの掃除用具についてだ。どうせお前らの差し金だろ?」
『ふぉっふぉっふぉ。イグジャクトリ!その通りにございます!』
噛んだ。かっこよく決めようとして噛んでるよ。ダサ。きっと「Exactly」と言いたかったんだろう。しかもこれ某少年漫画のネタだし。あぁ、しかも隣で高橋がクスッて笑ってるよ。まぁ俺も笑うけど。
『ベ、別に君たちを笑わすために噛んだわけじゃないんだからねッ!勘違いしないでよネッ!』
「あーはいはい。アキちゃんかわいいね―乙女だねー」
『う!うるさい!あーはいはい噛みましたよ!!決めようとして噛みましたよ!だからこれ以上いじらないでよ本田君!』
なんか未由と同じようですこしからかってしまったがこいつとはあまり話したくない。うざいからだ。
「…まぁもうやめるからこっちの質問にさっさと答えてくれ。」
『グスン。うん。一つはいじってないから普通の掃除用具。もう一つのほう。新しいのにはワイヤーないから普通にあけても平気だよ。』
アキは中身についてはなにも言わずに放送が切れた。とりあえず開けても死なないようだ。そしてクラスを出て問題のロッカーの前に立つ。
「ねぇ本田君。本田君は信じるの?開けても死なないって…」
高橋は心配そうな目でこちらを見た。確かに高橋のクラスの半分以上はロッカーに殺された。信用できないのは無理もない。けど、黒幕のやつらは今までの二人の会話と自分自身が体験したことを踏まえて思ったのは、所々あやふやにしているところがあったが嘘は言っていないことだ。
「高橋、確かにあいつらはいきなり殺し合いさせたり変な仕掛けを施している。けど、今まで奴らは嘘だけはいっていない。だから俺は迷わない。」
「で、でも。それもあいつらの罠で今回は嘘でしたってこともあり得るかもよ?」
一瞬俺は動きが止まった。もし高橋の言うとおりだった場合開けた瞬間死ぬかもしれない。だが、一つの思考がよぎった。
(仮に高橋の言うとおり今回は嘘ということもあるとしても、あいつらの目的はあくまで殺し合い。ということは変な罠はあまり張らないのではないか…入っているとしたら武器か殺しに役に立つもののほうがアイツらにとっても都合がいい。まぁ、どんな都合か知らないけど。ここで変に殺すのはたぶんない。)
「もし嘘だったとしても俺は開ける。高橋は少し離れたところで見ていればいいよ。」
「う、うん…」
高橋はすぐにロッカーから離れた。いや、離れすぎだろ…気持ちは分かるが全力で走ったのか一瞬で自分のクラスの近くまでいる。それを見て少し緊張が解けた。深呼吸した後ロッカーを開けた。ワイヤーは…飛んでこなかった。中には色々物騒な物が入っているけど。ガスボンベが数本、それに付けるバーナー、刃物を研ぐ砥石、おそらくアルコールと思われる透明の液体。見る限りそんなところが入っている。
「本田君大丈夫?」
少し遠くから高橋の声が聞こえた。俺は振り返り手招きをする。
「なんか、色々入っているとしか言いようがないなこれは。」
俺は呆れながら高橋に中身の大雑把な説明をした。
「そうだね。というかキャンプとかできそうな用具が多いね。」
キャンプ。確かにできそうだな。とりあえず一つ問題が解決した。そう思うと俺は少し疲れた。
「じゃあ、図書館に戻って少し休もうか。」
「そうだね。」
俺たちはすぐ隣の図書館に入った。一応ほかの生存者が二人いるのを警戒するためにバリケードを張って休むことにした。
この蟲之字!精神的怠惰による更新低下はないと思ってもらおう!
(ただしそれ以外のことで更新が遅くなるほうが多々ある)
はい、今ではネット上で色々ネタになっている○○院でお送りする18話目です。
気づいている人もいるかもしれませんがとうとう本編のほうにジョジョネタが侵食してしまっているという非常にやばい現状です。
アニメ限定のネタは厳しいですが本のネタならまだ本の虫二匹が突っ込むからゆるしてw
一応これを投稿した時に新しいタグをつけます。
ただでさえ後書きは二次創作自由なこのサイトということで結構いろいろ、それもジョジョネタばかりを書いているのに本編までは正直病気だと思っていますw
(けど、実は原作読んでなくてアニメだけなんだよなぁw)
「なにぃ、本編にジョジョネタが侵食してやばいだと?!なら、逆に考えるんだこのあとがきのほうで少しは作者っぽいことを書けばいいと」
ありがとうジョースター教!
(^v^(○三(グフッ
ということで少し作者っぽいことをば、相変わらず文が下手。以上!
…冗談…ではないですが内容のほうも…
まず今回のサブタイトル「偏見の嘘か記憶の真か」は高橋と暦君のロッカーを開けるかどうかっという場面を連想して考えました。
高橋は、ロッカーは怪しい。黒幕も怪しいと疑心暗鬼になっている。
逆に暦君は、黒幕は殺し合いをさせたいから罠はあまりないのではないか。
という黒幕側の目的を推測して、という感じの考えです。
以前投稿した話のサブタイトルについては別の機会にでも説明したいですね。
(まぁ、大体は書き終わった後適当に見直してこれかなっていうのをそれっぽ~く書いているだけなんですけどねwこれもだしw)
後最後に嬉しかった報告、17話目を投稿してすぐに感想がもらえたことです。しかもその人は少し前から感想を書いてくれたひとで「未完になってしまうか心配です」と書かれていて涙が出ました。こんな私が書きたいことを書くだけの作品を待っていてくれる人いたからです!
アリガトウゴザイマスッ!!そして、この作品はたとえ半世紀たってもしっかり完結させます!
これ以外はどうなるかわかりません(キリッ
まぁ、とりあえず偽りの世界も近々投稿「する予定」です
感想やお気に入り登録お待ちしております!
最近はTwitterばっかやっていますw
フォローする場合一声かけてくれるとありがたいです(m-ーm)
(もう、不定期更新過ぎて自分でもわからない更新ペース)