血塗りの監獄 -Bloody School-   作:蟲之字

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みんなの話を聞き終わった
未由は高橋の話を聞いて気に食わなく殴りかかろうとするが倒れてしまった
未由を図書館で休ませた後暦と高橋は謎の二つのロッカーのことをアキに聞いた
その中にはガスバーナとアルコールなどが入っていた


19話目「安らぎのティータイム」

 ロッカーを確認し終わった俺と高橋は図書館に戻った。未由はまだ寝ていたが顔色は少し良くなっている。さすがに疲労がピークになり俺は床に横になり仮眠を取ろうとする。それを見て高橋もすぐ近くに横になった。しかし、俺はそのまま目を閉じた。しかし、あの時の悪夢を思い出した。二人の話を聞いていても時間はあまり進んでいない。高橋が教室を出たのが8時、そのあと数十分経った後に話はじめ、全員話し終わったのが一時間弱。さらに未由をここまで運んでアキにロッカーのことを聞くのも数分ぐらい。つまり、俺が起きてから四時間半ぐらいしか経っていない。俺は本当に寝ることができるのか心配になった。いや、心配ではなく寝ることを恐怖している。あの夢が次は現実で起きるのではないか。そしたら俺は本当に死ぬのではないかと。怖くなり目を開けた。視界にはすでに眠りについている高橋が見えた。身体を起こし未由の方を見る。二人とも俺と似たような悪夢を見たというのに今は普通に寝ている。俺はそれを見て考えすぎだと思い再び床に寝っころがり目を閉じた。

 

 人間というものは実に不思議だ。つい四時間前に悪夢を見たといいうのに図書館にいる三人は熟睡している。身体が休息を求めているからでもあるが、夢というのはすぐに忘れるものである。悪夢を見た、という記憶はあるがその内容を細かく覚えていることは少ない。そのため全く同じ夢を見ることは基本的にない。さらに、誰かに自分が殺したことを話すことによってすこし気が楽になったのだろう。そのため、今三人は熟睡できている。そして時間は過ぎ二十二時になった。三人の睡眠時間、約十二時間。

 

 …気が付いて起きてみたら壁の時計は十時を指していた。しかし、図書館のカウンターにおいてある時計は二十二時と書いてあった。一瞬理解できなかったけど一分経ってようやく分かった。俺はあの後十二時間は寝ていたことに。少し伸びをして立ち上がり周りを見る。

 「あ、暦さんも起きましたか。」

 その言葉を聞いて俺は横を向く。そこには未由がいた。まぁ、今は三人しかいないはずだから当たり前だけど。けど、顔色は寝る前に比べてすごくよくなっていることが分かる。しかし髪の毛がボサボサになっている。

 「白々木さんあったよ!あ、本田君起きたんだ」

 俺が未由の髪について言おうとした瞬間、図書館のドアから高橋がやってきた。どうやら図書館の外にいたようだ。そして手には女物のブラシを握っている。

 「高橋さんありがとうございます。これちゃんと消毒とかしてあります?」

 「一応水洗いしてアルコール吹きかけておいたよ。」

 「まぁ、使っても大丈夫ですか。」

 どうやら高橋はどこからか髪をとかすためのブラシを調達してきたようだ。その会話を聞いて納得し、また伸びをしようとしたら未由が近づいてきた。

 「暦さんお願いします♪」

 そして笑顔でブラシを差し出してきた。

 「…未由さん。自分でやってください。」

 「めんどいです♪」

 そんなわけでなぜか俺が未由の髪をとかすことになった。そして未由はなぜかすごくうれしそうだ。あれか?ペットがブラッシングされてうれしいっていう状態と同じなのか。家にペットなんていないけど。

 「本田君てこういうの慣れてるの?」

 高橋は不思議そうな顔でこちらを見ている。どうやらそこまで不自然さが無いようだ。正直女の子の髪をとかす体験なんて今が初めてなんだが。

 「今日初めてだけど。」

 「え。なんか手つきとか自然だから妹さんとかいるのかなって思った。」

 「妹もいないよ。俺一人っ子だし。」

 俺は高橋にそう答えた。正直家族の話はなにも苦ではない。両親は普通のリーマンだし家庭は幸せだった。まぁ、俺が問題起こしてからは中学卒業までは実家。高校は近くのマンションにいる親戚の家に住んでいた。親戚のおじさん(30代)も俺には優しかった。けど、マンガ本ばかりというのは少し不満があった。そんなことを考えていたら未由の髪も大体きれいになった。

 「ありがとうございます♪」

 未由は自分のカバンを漁り髪を結ぶ用の紐を取り出した。そして髪を後ろに束ね結んだ。…そこは自分でやるんですね。

 「それじゃぁこの後どうします?私はお腹すきました。」

 未由の言葉を聞いた瞬間俺も少しお腹が空いてきた。昨日は何も食べていなかったし当たり前だ。しかし、この時間は消灯時間のはず。いや、今図書館は明かりがついている…

 「おいアキ、図書館は消灯時間ないのか?」

 俺はとりあえずアキに聞いてみた。

 『ハイハイアキちゃんだよ~。消灯時間については閉じ込められているクラスだけでほかのところは消灯してないよ。後、ドアが開いたクラスも消灯はないよ~。そこらへんはだいじょ~ぶ。ボクも何か食べよ~。」

 なるほど。これならもう時間とか関係なく自分の考えで学校内を移動できるようだ。確かこの階の特別棟には調理室があったはず。

 「アキ、特別棟のほうには行けるのか?後食べ物とかはないのか?」

 『モグモグ。特別棟のほうはこの階のは行けるよ~。そっちも僕たちの方でいろいろ用意してあるからね~。食べ物は一応君たちのロッカーに毎日カンパンとペットボトルを入れているよ~じゃ僕は失礼するよ。モグモグ』

 なるほど。

 「じゃあ調理室行ってみるか。その時に他の教室も回ってみるか。」

 「そうだね。もしかしたらほかの生きてる人も見つかるかもね。」

 「私暦さんが作ったもの食べたいです。」

 「…未由さん。自分でつくっ…」

 「嫌です♪」

 俺に拒否権がなく三人で調理室に向かった。向かう途中廊下の電気を付けて周りを見ていたがなんにもいなかった。調理室についてドアの前に立った。そして気が付いたら俺を先頭に縦に並んでいる。

 「なに?俺に開けろと?」

 「それ以外あります?」

 「ごめん気が付いたら…。」

 なんか損な役だと思うが俺はドアに手をかけて開けた。中は何回か使った程度だがなにも変化はないはず。

 『お!着いたねぇ。調理室は冷蔵庫の中に食材が入っているよ~。何が入っているかはお楽しみに~。』

 入った瞬間放送があった。この学校の調理室の冷蔵庫は、一般家庭用の何倍もでかい。確かどこかのお古をもらったとか。そして、冷蔵庫も俺が開けるのだろう。二人に言われる前にさっさと開けた。まず上段の中には様々な肉類と魚介類が入っていた。しかも冷凍はされていない。中段には何種類もの野菜類が入っていた。下段には調味料、やパスタ、パンがあった。それも市販のものからスパイスまで様々だ。どこでこんなの調達したんだよ。

 「あ、こっちには茶葉とかいろいろありますよ~。」

 少し奥の方から未由の声が聞こえ声の方に向かう。そこは調理準備室。そこの棚の中にはこれまたたくさんの茶葉や常温で保存できる粉末調味料があった。しかも丁寧に除湿剤がちらほら見える。

 「で、暦さんご飯はまだですか?」

 「お前が呼んだくせに…」

 「私は呼んだ覚えはないですよ。それより早くご飯が食べたいです!(ジュルリ)」

 だめだ。もう未由が腹減りすぎて暴走気味だから本当に何か作らないと。

 「…高橋手伝ってくれ。俺たちが未由のご飯になるぞ。」

 「え?!…あ、うん。」

 だが、冷蔵庫の中は色々あって何を作るか困る。主食はパンで良いとして、簡単にステーキ肉とサラダでいいか。そう決まると後は早い。

 「高橋はレタスとミニトマト。後なんか好きなの入れてサラダ頼む。俺は肉を焼く。」

 「わかった。」

 サラダは高橋に任せて俺は肉を焼くことにする。冷蔵庫を開けてすぐに目についたステーキ用の牛肉を取り出し下味にブラックペッパーをまぶす。そして熱したフライパンに入れて焼く。高橋はレタス、ミニトマトにベビーリーフなどの葉野菜を水で洗いそれを丁寧に手でちぎりボウルに入れている。未由はすでに席に座り完成を待っている。しかもちゃっかりナイフとフォークを出して食べる気満々だ。そうこうしているうちに肉が焼けてきたからすぐに皿を探す。探した結果、店などにありそうなステーキ用の皿を見つけてすぐに皿にのせる。更に冷蔵庫の中にあったバター、ガーリック、醤油で簡単にソースを作りステーキにかけて完成。そして高橋もサラダが完成してに未由の座る席にサラダを置いていた。後はパンを出して完成。そして俺が座る前に未由はもう食べ始めている。未由さん行儀が悪いですよ~。それを見て高橋と俺は少し笑いながら食べ始めた。

 暦たちは食べ終わったら食器を片付けを始めた。もはや未由は参加する気はなく男二人でやっている。そして洗い物まで終わったら暦は調理室に残り未由と高橋は図書館に戻った。

 「ふぅ、こんな生活がしばらく続くのか…大変だなぁ。」

 暦は二人が図書館に戻ったことを確認すると一人で紅茶を飲みため息をついている。しかし、どこか楽しそうな顔をしている。それはきっと本人は気づいていないのだろう。がんばれ苦労人。




はい、なぜか19話目です。
最近ゲームするよりパソコンをいじる時間が増えて自然と書くようにしています。
まぁ、考えるの楽しいですからw
まず、この回のサブタイトルは完全に最後の暦君ですw今後もがんばれ苦労人!
この回の内容は今暦たちのいる階の他の教室、特に特別棟についてを少し触れています。
一応設定的には殺し合いをしている教室はHR(ホームルーム)棟、実験など少し特別な教材を使う教室の集まりを特別棟としています。そしてHR棟と特別棟の間には二本の渡り廊下があります。そして、今暦君たちがよくいる図書館はHR棟の横にあり間には2,3mぐらいの小さい渡り廊下があります。

細かい設定などは一応今やっている章?みたいなのが終わったら書きます
出来れば一周年の時にそういうのを書きたいですね~

後は暦たちが寝る場面は完全に個人の考えなので「これは違うよ!」と思うかもしれません。そこはご了承ください。

後、18話目を投稿して1時間もしないうちにUAが1000を超えました!(990ぐらいから)
私にとってはとてもうれしいことです!
しかし、それと同時に反省点、「後書きにジョジョネタ多すぎる」
知らない人からすると○○院てなんぞ?てなってしまうのを視野に入れてなく迷惑をかけてしまった人がいました。本当に申し訳ございません。
体調?ええ、常に悪いですよ。頭がね!(^v^(拳三
少しネタバレになりますが20話目は、もともとこの回で書こうかなと思っていたんですが切りのいい20話目にきゃっきゃうふふなものを書きたかったため書きませんでした
(厳密にいうと書こうとしたけど思った以上に長くなったからやめたw)
個人的に書くのも楽しみなので楽しみにしていてください!
こんな私ですが今後よろしくお願いします!
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Twitterもやっています


























「さて!ここからは今回暦君が作ったソースについてを語ろうか
あのソースはお肉を焼いた後の肉汁を使うのがポイントだ。
私はあのソースはベーコンエッグに良くかけているゾッ!
まず普通にベーコンエッグを作りその後ベーコンエッグを作ったフライパンにまずバターをいれる。余熱で溶かしてたら醤油とガーリックを入れる。そして5秒ほど強火で熱を入れると完成!
夜に食べると太るゾッ!」
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