血塗りの監獄 -Bloody School-   作:蟲之字

26 / 27
26話目「狂笑。からの絶命」

 閉じ込められてから合計8日目の6時、俺は目覚めた。閉じ込められてから太陽を見ることができなく、頼りになるのは時計だけで、時間も不規則だったが、今ではしっかりこの時間に起きるようになった。体内時計も以前より正確に時を刻むからいつ殺し合いになっても時間がわかる。そして、高橋も少し動いているからそろそろ起きる。問題は未由だ。

 「未由さん…起きてくれません?」

 未由だけアキに頼んで布団に毛布を頼んでいて快適に寝ている。俺は少し遠くから起こす。

 「ん~…あと2時間…」

 やっぱりか…けど、近づいて起こしたら布団の中に引きづりこまれて抱き枕にされて2時間動けなくて、起きたら起きたらで「磨さんの変態!!」とか言われて理不尽に殴られたから近づきたくない。

 「本田君おはよう…」

 高橋は今目覚めた。俺もあいさつを返した。そして起きてそうそう悪いが、

 「なぁ、未由をどう起こせばいい…」

 高橋も俺が理不尽コンボを喰らっているのは知っている。それを踏まえて考えてくれるかな?

 「え~…本田君が無理なら僕はなおさら無理だと思うよ…なにか物で釣るとか?」

 釣る…これで釣れなかったら無理だな。

 「未由さ~ん。早く起きないとご飯なしだよ~」

 これには少し動きがあった。

 「…ご飯なんですか」

 布団から顔だけ出したがこのままだと「できたら起こして」とか言うな。

 「起きて調理室に着いたらわかるよ。」

 まだ作ってないけどこうでも言わないと起きないだろう。

 「う~…」

 未由は少し布団の中で動くが上半身を起こした。未由は制服ではなくジャージを着ている。ジャージとボディシートとか、衣服や体を清潔にする道具は黒幕側が勝手に送ってくる。俺はめんどくさいから学校指定のワイシャツとズボン。高橋は未由と同じでジャージを着ている。それと、着替えとか体を拭くのは男はC組、未由は図書館と決めた。俺は寝る前に体を拭いたからこのまま朝食を準備しに行く予定だ。

 「それじゃ俺は先に調理室行ってるから」

 そのまま外に出ようとしたら未由に服の袖をつかまれた。未由は寝ぼけ眼のままだ。

 「行く前に髪とかしてください…」

 またか…というか毎日やってるんですけど…でも結局はやらないと離してくれなさそうだな。机の上に置いてあるブラシを取って未由の髪をとかす。高橋は先に着替えとかを済ましてもらうためC組に行ってもらう。

 「暦さん。もしかしたら今日シャッター開くんですよね。その前にガムテのあれどうするんですか?」

 ガムテのあれとは拘束しているあれのことか。

 「そうだな、多分…今日の夜か明日には死ぬかな」

 実際はもっと早いかもしれないし遅いかもしれない。俺にもよくわからない。

 「なら今日様子見に行っていいですか?3日前は行かせてくれなかったじゃないですか」

 もう三日経ったのか。次は連れて行くって言ったし、時間的にいいかもな

 「じゃあ飯食い終わったら行くか」

 未由は「わかりました♪」と楽しそうに返事した。けど、高橋は連れて行かない方かいいな。仮にも拷問と同じぐらいの苦痛を与えている。そんな奴の叫び声を耐えれるかどうか。そして、俺は調理室に向かい朝食の準備を始める。今日は簡単にワッフルとフルーツヨーグルトにでもするか。

 

 

 朝食の後、俺は高橋に社会準備室に行くことを伝え、先に図書館に戻ってもらう。俺と未由は向かっている途中だ。

 「それで、なんできつく縛っただけで死ぬんですか?餓死、じゃないですよね?」

 未由は知らないのか、俺に聞いてきた。俺がやろうとしていることはほとんどの本に書いていないことだからな。

 「死ぬ候補が二つあって、一つはエコノミー症候群ていう、まぁ、座っている体勢を続けると血管内に血の塊ができて、それが血流を止める病気。もう一つが正式な病名とかはないけど、人間は体を動かすことによって生成できるアミノ酸があって、それが過度に不足すると体中が痛み始めて最終的に死ぬわけよ」

 「そうなんですか。その後者の痛さってどれぐらいなんですか?」

 「昔の拷問レベルらしい」

 それを聞くと未由はもう満面の笑みだ。だよな知ってた。それで、少し見飽きた社会準備室だ。ま、今回で最後だしな。ドアを開けようとドアに触れようとしたときすでに叫び声が聞こえてきた。ドアを開けると部屋中に叫び声が轟く。

 「これが本当の断末魔ってやつなんですかね。うるさいです」

 未由は耳を塞ぎながら毒づく。うるさいと思うが人がここまでの声量を出せることに俺は驚いた。未由はさっさと拘束されているやつに近づき口のガムテを剥がした。

 「いてぇイテェイテェ痛てぇーーー!」

 ただ「痛い」叫んでいる。汗は尋常じゃない量を流し、狂ったようによだれを垂らしている。俺は近くの机を叩き居ることをアピールするがすぐに反応しなく、2,3、回叩いてやっと気づいた。

 「本田か!俺が悪かった!!いくらでも謝る!!土下座だろうとなんだろうとしてやる!!だからこれを解くかいっそ殺してくれ!!」

よだれを多量にたらしながら命乞いしてきた。半信半疑な拷問だったが、あの憎いあいつがここまで本気で命乞い…いや、一回していたから本気かわからない。もしかしたら嘘かもしれない。だが、殺してくれと言われたから本気なのか…

 「残念だがどっちも叶えられないな。拘束解いたら俺たちが殺されるし、俺はなにがあっても殺さないと前もって言っておいたからな」

そう、三日前に俺はそう忠告した。きっとそれを逆手にとってガムテを解かせようとしたのだろう。

 「んなもんどーでもいいから殺せよ!いてぇぇんだよぉぉぉ!!」

 …これは同情を誘うとかそんなの関係なしで本当だ。こいつは俺以上に下衆で自己中心的なエゴイスト。だが、自分の命よりも解放されたい痛みというのは想像をはるかに超えた苦痛なのだろう。様子を見るためしばらく俺と未由は黙ることにした。数分間ずっと痛いと叫び続けていたが、5、6分ぐらいしてからいきなり笑い始めた。恐らく、痛みに耐えられなくなり狂いはじめたのだろう。だが、その笑い声は3分もしないでいきなり途絶える。

 「暦さん。あれ、多分ですけど…」

 「あぁ、死んだな。」

 死因は、アミノ酸が不足して警告として出ていた痛覚に耐えられずショック死。あいまいな知識でもこれはなんとなくわかる。本当に死んだかどうか確認するため、俺は顔に張ってあるガムテを剥がし瞳孔反射の確認。未由は首筋などの動脈の脈拍の確認をした。これらをして、確実に死んだということがわかった。

 「こんな殺し方もあるんですね」

 未由は考え深いような顔でこちらを向いた。

 「なんだ。なんか不満か?」

 「いえ、不満はないですけど。なんというか…高橋さん以外みんな自分の手で殺してきたけど、うーん。言葉にするに難しいのでやっぱりいいです」

 未由は何か言いたそうだったがまとめるのが難しく言うのをやめた。

 「それで、これどうするんですか?」

 話題は死体の処理に変わった。あれか。またどっかに移動させるのもあれだしここで燃やすのも色々燃え移って危ないし、というかもうここに来ることもないと思う。

 「放置でよくね。めんどくさいし」

 「やっぱりそうなりますよね~」

 俺たちは死体の処理とか何もせず、社会準備室を出た。扉の金具や少しの隙間の所々にガムテープを張り、真ん中に一枚貼り「開封厳禁」と書き。社会準備室を後にした。

 

 




早めに出すと言って一ヶ月経ってしまった26話目です
憎むぞ学校w

サブタイトルの狂笑は「きょうしょう」と読みます。辞典にはありませんよw
自分で考えましたからw
この回は及川の最後を見届ける感じに書きました
実際、この回で説明したアミノ酸は私自身がうろ覚えなところが多いのです。学校の授業でアミノ酸について学んでいるとき講師の雑談で
「人は動くことで作るアミノ酸があるけど、それが不足してくると体が危険だよって痛みを出すけどそれを無視すると痛みも強くなってきて最終的に死んじゃう」と聞きました。
調べた限り、ロイシン、イソロイシン、バリン、アルギニン
これらが筋肉に働きをかけるアミノ酸で、これらが不足するから考えられます。

正直、自分でも覚えていないことを書くのは作者としていかがなものかと思いますが、ブラスクを考えているときから決めていたことなので大目に見てくださいw

とりあえず、しばらくはまた投稿ラッシュするつもりです。
ゲームする時間を削れば結構時間が確保できると気が付いたからですw

それでは、今回はここまでです

今後も私と私の作品をよろしくお願いします!
もし面白いと思ってくださったなら感想やお気に入り登録などお願いします♪
















今回は少し文字数が少ないから次から気を付けないと…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。