ダンガンロンパ ロストワード   作:りょうぴー(創作論破書き)

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そして勇者は絶望と呼ばれた 非日常編

車木くんが死んだ。

 

僕はその事実を目の前で確かに確認した。

 

皆は驚きと恐怖を隠しきれない様子で死体を見つめていた。

 

星野「と、とりあえずアイツを運ぶぞ!誰か手伝ってくれ!」

 

海道くん、豪徳寺くん、犬木さん、星野くんが車木くんの死体をサウナから運び出すことになった。

 

海道「ふぅ…ようやく車木くんを運び出す事が出来たよ…とりあえず、ここで降ろそう。」

 

星野「熱かったぁ〜…にしても車木のヤツ、なんでこんなことになっちまったんだよ…」

 

豪徳寺「犬木さん、死体を無造作に置くのはやめたまえよ。」

 

犬木「わーってるよ!アンタも気つけろよ。」

 

新城「……」

 

新城くんはやはりこの状況でも全く動じず、死体の方をじっと見つめているだけだった…

 

坂田「うそやろ…なんで、こんな…」

 

麦畑「うっ…鉄矢お兄ちゃま…!」

 

映雪「死んでしまったのね、車木くん…」

 

豪徳寺「くっ…また新たな犠牲者が出てしまったのか…!」

 

巻き起こる動揺。湧き上がる混乱。

そんな僕らの不安を他所にそいつはやってきた。

 

モノクマ「うぷぷぷっ!第2の殺人が起きましたね!起きちゃいましたね!」

 

新城「やはり来たのか。」

 

モノクマ「そうだよ?だって間違いなく、車木くんはオマエラの中の誰かに殺されたんだからね!」

 

星野「またか…マジでまた新しい殺人が…」

 

車木くんが殺されたこともやはり間違いのない事実なのか…

 

モノクマ「という訳で、さっそく例のアレをオマエラに配布しましょう。モノクマファイル〜!」

 

コトダマゲット!【モノクマファイル2】

 

モノクマ「今回の事件の詳細もちゃんとコレに載ってあるから、ちゃーんと目を通しておいてね!では、捜査開始〜!」

 

そしてモノクマは素早くこの場を立ち去るのだった。

 

嗣宮「…やるしかない。」

 

僕も心の中で、密かにこの事件と向き合う決意を固めるのだった。

 

捜査開始

 

嗣宮(被害者は車木鉄矢。死体発見場所はブールに併設されてあるサウナ。死亡時刻は午後6時頃。死因は目立った外傷がないためハッキリしないが、脱水症状と低体温症の併発によるショック死の可能性が高い。)

 

星野「んだよ、死因がボカされてんのか?」

 

海道「体を見ただけじゃ、死体の様子は分からないね…」

 

嗣宮「うん。低体温症も死因に書かれてるみたいだけど、見た感じはサウナの熱気で死んだようにしか…」

 

星野「いや待て…なんかアイツの指…変じゃねーか?」

 

星野くんが何かの異変に気がついたのか、車木くんの死体の手の方を指さす。

 

海道「変って…あぁ、確かに指がおかしいよ!」

 

嗣宮「え?おかしいって…何が?」

 

海道「あのさ、僕と星野くん、それから相沢くんは事件の前に車木くんと一緒にサウナに入ってたんだ。だけど、サウナに入ってた時の車木くんの指は、こんなシワだらけじゃ無かった気がするんだ…」

 

嗣宮「指のシワ…あぁ、お風呂やプールに入った時に出来るあれか!」

 

嗣宮「死因の低体温症は、冷たいプールに無理やり入れられたからだったのかな…?」

 

海道「それを考えると、温度差でのショック死が死因だって可能性は納得がいくよね…」

 

コトダマゲット!【車木の遺体の指ジワ】

 

嗣宮「体になにか巻き付けられたような痕が残ってるな…なんだろう?」

 

海道「これは…防球ネットだ!」

 

嗣宮「防球ネット?」

 

海道「ボールがあらぬ方向へ飛ばないようにするための道具だよ。そっか…犯人はこれとロープを使って車木くんが抵抗できないようにしたのかも。」

 

コトダマゲット!【防球ネットとロープ】

 

〜サウナ内〜

 

木崎「ねぇ、とりあえずサウナの中を調べてみない?今は捜査中だから室温が低くなってるみたいだよ。」

 

僕は木崎さんに言われてサウナの中へ入る。中はまだ少し暑かったけど、服を着ていても多少平気な位に室温は下がっていた。

 

相沢「では、早速現場の証拠品探しと行きましょう…って、あぁーー!!!なんでこんな所にあの本が置いてあるんですか!!」

 

相沢くんが大声を挙げると共に大きな本を指さす。

 

嗣宮「本当だ…なんでサウナに本なんか…」

 

相沢「これ、自分が部屋で読もうとしてた本じゃないですか…本は熱気にあてられるとカビやら湿気やらで台無しになるのに何故こんなことを…」

 

木崎「その…相沢くん、それって何の本なの?」

 

相沢「うーむ…タイトルは分かりませんでしたが、かつてどこかしらで起きた殺人事件の記録書みたいでしたぞ!」

 

嗣宮「さ、殺人事件!?」

 

モノクマ「その通りです!」

 

再びモノクマがひょっこり現れる。

 

相沢「あの、またですか…」

 

モノクマ「相沢くんの研究教室から持ち出されたこの本は、昔実際起きた極秘の大量殺人事件を記録した…」

 

僕はそれを聞いて生唾を飲む。

 

モノクマ「というていのミステリー大作小説「トゥモローアカデミー殺人事件」でーす!」

 

嗣宮「あ、小説なんだ…」

 

相沢「くぅ〜…!それならそれで面白そうだし、本が熱気にやられる前に見てみたかった…」

 

モノクマ「まぁそう気を落としなさんな、学級裁判が終わってからこの本の修復作業に取り掛かる予定だから、それにこの本はオマエラにとっても必要になるものでもあるからね…」

 

木崎「そ、それって…どういうこと?」

 

モノクマ「おっと!そこから先の話は学級裁判を乗り越えてからだよ!まだこの先のネタバレは解禁してないからね。じゃあまた、裁判場でお会いしましょう!アディオス!うぷぷぷぷ…」

 

モノクマは陽気に笑いながらふやけた本を片手に再びいずこへと姿を消した。

 

「トゥモローアカデミー殺人事件」…気になる言葉だな…

もしかして、この明日守学園と何か関係があるのかな…?

 

コトダマゲット!【大きな本】

 

犬木「うわぁ〜…熱くはねーけど、すげー湿気だな…雨降った時の山みてーだ…」

 

犬木さんがサウナの中へ入ってきた。

 

嗣宮「犬木さん、何してたの?」

 

犬木「車木の死体の確認だよ。死んだ原因が分かんねーからさっき星野達と話してた。」

 

木崎「そういえば律花ちゃん、何か気になったことってなにか無いかな?事件の前のこととか、調べたことでもいいから。」

 

犬木「アタシの知ってることか?うんにゃ、他の奴とボードゲームで遊んでた以外は特に何も分からなかったぞ。」

 

嗣宮「ボードゲーム?」

 

犬木「アタシ、坂田、麦畑、音無、光明寺…この5人で一緒にスゴロクやってたんだよ。」

 

木崎「うーん、そっか…」

 

相沢「あのー…それって本当のことですかね?少し抽象的過ぎて…」

 

木崎「あ、その点については心配しないで!私は5人で遊んでたところをちゃんと確認できてるからね。」

 

犬木「そうそう。木崎は倉庫の片付けとかバスケの審判しなくちゃいけなかったみてー参加出来なかったみてーだけど。」

 

相沢「そんなに色々やろうとしてたんですか!?」

 

木崎「うん、何かしてないと落ち着かなくて…」

 

コトダマゲット!【木崎の証言】

 

犬木「あ、そういややっぱり気になることがあったぞ!」

 

嗣宮「え、何かあったの?」

 

犬木「さっきまでは別に臭わなかったけど、誰かの中から生乾きくせー臭いがするんだよな…」

 

相沢「え、生乾きですか!?まさか自分の…」

 

犬木「…いや、やっぱりアタシの気のせいか?悪ぃな。あんま事件とは関係ねーから忘れてくれ。」

 

木崎「えっ!?何それ?気になるよー…」

 

コトダマゲット!【犬木の証言】

 

サウナの内部を調べ終えた僕は他のみんなにも様子を聞くことにした。まずは海道くんから、サウナに入っていた時の状況を聞くことにした。

 

嗣宮「海道くん、前にサウナの利用時間を男子と女子で分ける話をしたよね。」

 

海道「うん。今週は男子が先で女子が後って話でまとまってたね。」

 

コトダマゲット!【サウナの利用時間】

 

海道「いつもサウナを出る順番は決まっていて、僕が最初に出てから相沢くん、星野くん、車木くんの順番でサウナを出てたよ。でも、出てくるタイミングがあるとはいえ、普段は大体同じタイミングで出てるから、互いに見られてる状況で犯行に及ぶのは不可能だよ。」

 

嗣宮「なるほど…それで、女子でサウナを使ってた人は…」

 

坂田「ウチやで。他は映雪、木崎、犬木の4人やな。出入りの順番は特に決めてへんけど…映雪は先に来とったな。けど、時間差はほんの1、2分程度やで。」

 

嗣宮「時間差的に犯行が可能な範囲じゃない、か…」

 

海道「あ、でも今日は別で、星野くんが先に上がってたよ。僕も彼のすぐ後のタイミングで出たから分かるんだ。」

 

〜回想〜

 

相沢「いやはや…ここのサウナは気持ち良いですなぁ…」

 

車木「そうだな…けど適度に体を涼ませねーとぶっ倒れちまうな。」

 

海道「うん。バテないように水分はしっかり取らないとね。」

 

星野「そうだな。汗すっげーかくからな…倒れる前にそろそろオレはここらで切り上げるか。」

 

車木「星野、珍しいな。いつもはもう少し長く入るのによ。何か他に予定でもあんのか?」

 

星野「おう!嗣宮とトレーニングしなきゃなんねーからな。」

 

相沢「直後の激しい運動は禁物ですぞ?適度に休んでから筋トレしてくだされ。」

 

星野「分かってる。ちゃんと休憩と水分補給してから行くって!」

 

〜〜

 

嗣宮「星野くんが?」

 

海道「うん。嗣宮くんは心当たりがあるの?」

 

嗣宮「あ、うん。僕と星野くんはここ最近一緒にトレーニングをする約束をしてて。」

 

海道「そっか。トレーニング準備のために今日は早く上がったのか…でも、昨日や一昨日は別に早く出る気配はなかったけど…もしかしたら君を待たせてるかと思って早く出たのかもしれないね。」

 

嗣宮「確かに、星野くんと一緒に約束してる以上待ち時間は長かった気はするけど…」

 

コトダマゲット!【星野とのトレーニング】、【サウナを出た順番】

 

豪徳寺「……」

 

嗣宮「あれ、豪徳寺くん?」

 

豪徳寺「あぁ、嗣宮くんか。いや、なんでもない。少し考え事をしていたところだ…」

 

嗣宮「考え事って?」

 

豪徳寺「事件とは関係ない話になるが…僕は先程新城くんとテーブルゲームで遊んでいたんだ。」

 

コトダマゲット!【豪徳寺の証言】

 

嗣宮「新城くんと会ったの!?それで、何の話をしてたの?」

 

豪徳寺「それは…いや、今は学級裁判に集中しなければな。この裁判が終わったら改めて話そう。」

 

嗣宮「う、うん…」

 

一体、豪徳寺くんは新城くんと何を話していたんだ…?

 

映雪「…」

 

光明寺「お?ゆきちゃん大丈夫?」

 

映雪「え、ええ…平気よ。」

 

嗣宮「どうしたの、映雪さん?」

 

映雪「嗣宮くん…実は…車木くんの死体を見て、少し気分が悪くなって…」

 

豪徳寺「無理もない。こう立て続けに人が死んでいくと、驚かない方が不自然だ。」

 

映雪「いえ、豪徳寺くん…そうではなくて…実は、車木くんの死体を最初に見つけたのは、私なの…」

 

光明寺「え?そうなの?」

 

映雪「ええ…と言っても、ここに来た時は車木くんの死体だとは分からなかったし、死体についても、目を凝らしてようやく見つけたのだけど。」

 

豪徳寺「そうか…君が来ていた時には彼は動いていなかったのか?」

 

映雪「おそらく、もう…」

 

光明寺「何にせよ、てっくんは助けられなかったってことか〜…」

 

豪徳寺「君が車木くんを見つけていた時点で彼が死んでいたのなら手のうちようがないのは明確だろう。君の責任ではあるまい…」

 

映雪「そうだけど、もし私が早く来ていれば、彼も助かったのかもしれないって思って…」

 

嗣宮「気持ちはわかるけど、過ぎたことを悔やんでも仕方ないよ。それより、今は学級裁判に向けて少しでも情報が欲しいんだ。」

 

映雪「確かにそうね…私はサウナ組と合流するまでは適当に校内散歩していて、その後木崎さんを見かけてから一緒に倉庫の掃除をしていたわ。」

 

コトダマゲット!【映雪のアリバイ】

 

嗣宮「さっき木崎さんも言ってたね。」

 

映雪「ええ。木崎さんは途中で抜けて、後は私ひとりでやってたんだけど。それにしても、彼女はよくあれこれやろうと思えるわよね…」

 

光明寺「そういう性分なのかもね〜」

 

モノクマ『現在は捜査のため、全ての更衣室のカギが空くようになっています!』

 

〜女子更衣室〜

 

坂田「あれ?何でここのロッカーだけ鍵かかっとんねん。」

 

麦畑「あ、本当なのです!」

 

コトダマゲット!【女子更衣室のロッカーの鍵】

 

新城「ほう…犯行を女子に見せかけるための工作…といったところか?」

 

嗣宮「新城くん!?」

 

坂田「アンタ、何しに来たん!?」

 

新城「そう警戒するな。オレも証拠集めのために色々と調査しているだけだ。」

 

新城くんは2つの電子生徒手帳を手にしている。

 

新城「これを見てみろ。死んだ生徒の電子生徒手帳だ。」

 

名前には『櫻坂 香子』、『浜垣 純也』と表示されている。

 

麦畑「死んだふたりのものなのです!でもどうして、どこにこれがあったのです?」

 

新城「出処は知らんが…おおかた倉庫に死んだ生徒の電子生徒手帳を集める箱が置いていったのだろう。」

 

嗣宮「え、新城くんは倉庫の方を見たの?」

 

新城「仕切りが8つ敷かれてあるフタのない空き箱が置いてあった。おそらくあれに死んだ生徒の電子生徒手帳を回収しているのだろうな。」

 

コトダマゲット!【死んだ生徒の電子生徒手帳】

 

音無「あれ、これって…」

 

嗣宮「音無さん、どうしたの?」

 

音無「あの…男子更衣室の用具入れに、これを見つけたんですけど…」

 

新城「スプレー缶か。ラベルが剥がされてあるみたいだな。」

 

コトダマゲット!【謎の空き缶】

 

新城「シールはおそらく犯人が処分したようだな…少しでも手がかりを残さぬように隠滅しようとしたのだろうな…」

 

音無「スプレー缶が何でこんな所にあったんでしょう…」

 

坂田「あ、そういえば気になる事が今あってん!」

 

嗣宮「え、気になることって?」

 

坂田「ほら、このサウナルームの隣にサウナスーツ用の棚が置いてあんねんけど…」

 

嗣宮「…見た感じ何着か無くなってるみたいだね。」

 

坂田「誰かが洗濯しとるだけかもしれへんけど…なんか気になるんや…」

 

コトダマゲット!【無くなったサウナスーツ】

 

星野「それにしても変だよな…」

 

嗣宮「え、何が変なの?」

 

星野「おお、相棒か。いや、犯人の動機が分からなくてな。犯人は何で車木を殺したのか…車木に怨みのあるヤツなんかこの中にいなかっただろ?」

 

嗣宮「確かに、それはそうだけど…」

 

星野「動機ビデオの件で何かしらあったのならまず新城を襲ったりするのがあるだろうが、新城は車木を蹴りひとつで沈める位には強いからな…」

 

嗣宮「動機のことを新城くんから予め聞いていたとか…」

 

星野「オレたちより先に動機を知っている奴がいたか…」

 

コトダマゲット!【奪われた動機ビデオ】

 

「キーン、コーン、カーン、コーン…」

 

どこからともなくチャイムの音が聞こえる。

 

モノクマ「時間です!時間でございます!お待ちかねの学級裁判タイムです!オマエラは早いとこ庭のモノクマ像の所へ集まってください!」

 

僕たちはモノクマ像の前に集合し、轟音と共に現れたエレベーターに乗る。恐怖と緊張が渦巻く空間、僕はこの空気の重さを肌で感じとる。

 

そして、僕らは席に着く。

 

星野「また来ちまったか…」

 

音無「さ、裁判場の雰囲気が…変わってる?」

 

モノクマ「新しいステージになると気分が変わるでしょ?マリオでも新しいワールドにくると世界観が広がるように見えるよね。」

 

新城「まぁそんな御託はどうでもいい。さっさと始めようか。」

 

光明寺「だね〜…命かかってるもんね…」

 

超高校級のバスケットボール選手、車木鉄矢を殺害した犯人…

 

僕らはそれを突き止めなくちゃいけない。

 

犯人は誰なのか、僕らは生き残れるのか。

 

2度目の学級裁判が今、幕を開ける…!

黒幕は誰だと思いますか?

  • 嗣宮新
  • 櫻坂香子
  • 海道瑞樹
  • 犬木律花
  • 相沢優馬
  • 坂田英美里
  • 浜垣純也
  • 映雪雪菜
  • 車木鉄矢
  • 光明寺朱里
  • 豪徳寺大夢
  • 音無仁梨
  • 星野由宇樹
  • 麦畑・ティファニー・妃乃
  • 新城柊弥
  • 木崎友梨奈
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