ダンガンロンパ ロストワード   作:りょうぴー(創作論破書き)

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【モノクマ劇場】

この度は「ダンガンロンパ ロストワード」をお読みいただき、本当にありがとうございます!

このSSはあくまでも作者の自己満で書いてるから、トリックのガバや話の矛盾が多いな…って思ってる所はある程度大目に見て頂けると助かりますね。

あ、そうそう…

ハーメルン版ではPixiv版から加筆修正が多いって注意書きに書いてたけど…

一部本編じゃやれなかった特殊な展開も書く予定でいるんだよね。

ほら!本家ダンガンロンパだって隠しイベント的なものがあったでしょ?あれ的な感じのイベントをハーメルン版に挿入したいと思ってるんだけど…

ダメですかね?ダメですかね?うぷぷ…まあ気が向いたらとりあえず書きますよ!



疾走する絶望 (非)日常編 その2

浜垣「おう、お疲れーっす。」

 

坂田「お、浜垣やん!」

 

嗣宮「浜垣くん、お疲れ。」

 

星野「よう浜垣。って、お前ずいぶん大掛かりな荷物じゃねぇか。」

 

浜垣「これか?まぁ色々用意するもんがあんだよ。スライムダイビングとかに使う大量のスライムだろ?ソフトキャンディだろ?冷えたコーラを入れたクーラーボックスだろ?他にも色々あるけど、これ全部動画撮影用の道具なんだよ。」

 

星野「ほぇ〜、色々あんだなー…」

 

櫻坂「お、重くないんですか…?」

 

浜垣「いやいや、重いのなんの!すんげぇ重いんだぜ、これ!ちょっと持ってみるか?」

 

木崎「うん…って、お、重い…!一旦置いておくね。…ふぅ、動画撮影って単にカメラと道具を用意して後は編集するだけかと思ったけどそうじゃないんだね。」

 

浜垣「あたりめーだろ!床汚さないようにビニールシート張ったり後片付け用に雑巾にチリトリやミニ箒持ってったり…編集もそうだけど撮影する時も結構めんどくさいことばっかだぜ?」

 

坂田「思ってたよりも大変なんやな、動画配信者って…」

 

麦畑「よいしょ…よいしょ…あ、ここ置いていいですか?」

 

坂田「あ、構へんよ…ってごっつい作ったな…」

 

木崎「1度始めるとなかなかやめられなくて…」

 

嗣宮「だからそんなにダンボールに詰めてあるんだね…」

 

櫻坂「でも、素敵だと思います。あ、みんなの人形!可愛いですね。」

 

麦畑「えっへん!ひなが丹精込めて作ったのです!」

 

星野「そういや、麦畑は超高校級の工芸士だったな。って、お前みんなの分の人形作ったのかよ!?オレたちってまだ会ったばっかりなのに…お前全員の顔覚えんの早くねーか!?」

 

嗣宮「デフォルメされてるけど完成度が高い…!!これが超高校級の工芸士か…」

 

麦畑「ひなは人の顔とか特徴を覚えるのは得意なのです。記憶力にはそれなりに自信があるのです!」

 

櫻坂「そうなんですね!それって、結構すごいことだと思います!私も台本の暗記とかは得意ですけど、麦畑さんほど記憶力は優れてませんから…」

 

麦畑「えへへ…照れちゃうのです…」

 

浜垣「まぁ…記憶力がどうとかが工芸の腕に関係するかは微妙だけどな…」

 

麦畑「なんか言ったですか?」

 

浜垣「い、いや何も!!なんでもないッス!!」

 

嗣宮「そういえば櫻坂さんは何か出し物とか考えてあるの?」

 

櫻坂「朗読会を開こうと思ってます。身振り手振りも取り入れて、お芝居っぽくしようかと思って…」

 

嗣宮「いいね!どんな話なのか楽しみにしてるよ。」

 

星野「芝居かぁ…オレ、ミュージカルも舞台も見たことねぇや。英語の漫画とかアニメくらいしか見ないからな。」

 

浜垣「英語の!?なんでわざわざ英語のヤツ見てんだ?」

 

星野「英語の勉強してた時によく読んでたんだよ。普通に勉強するより効率がいいんだ、オレ的にな!」

 

木崎「そ、そうなんだ…でも勉強は普通にやった方がいいんじゃないかな…?あ、そういえば掃除はどれくらい終わったの?」

 

嗣宮「一応床は綺麗に出来たし、テーブルも拭けるものは拭いたよ。」

 

星野「ま、バッチリ掃除できたはずだぜ?」

 

坂田「なんや信用出来へん言い方やな…」

 

木崎「と、とにかく一旦休憩しよっか。」

 

浜垣「あ、オレはムービーの演出を編集しなきゃいけないからもうちょいだけ作業してていいか?」

 

櫻坂「あ、それじゃあ私が手伝います。」

 

星野「そうか、ホドホドにしとけよ?オレは休むけど、疲れて倒れないように気をつけろよなー。」

 

僕たちは作業の手を止め、おのおの寄宿舎や研究教室で休むことにした。

 

 

 

 

 

【Side:櫻坂】

 

櫻坂「えっと…この台本の読み合わせをしなくちゃ…」

 

櫻坂「よし。まずは深呼吸して…それから落ち着いて…」

 

櫻坂「……スゥッ。」

 

「……」

 

 

 

 

 

【Side:嗣宮】

 

その夜、僕が個室で休んでいると、電子生徒手帳のバイブがブルブルと震える音を聞く。

 

嗣宮「…?何だ…?」

 

ゴウトクジ『緊急の用件だ。至急、皆食堂へ集合してくれ。』

 

僕は寄宿舎の自室を出て急いで食堂へ向かった。

 

嗣宮「何があったの!?」

 

相沢「遅いですぞ、嗣宮氏!」

 

音無「良かった…無事だったんだ…」

 

木崎「お、落ち着いて仁菜ちゃん…まだ誰かが死んだ訳じゃないから…」

 

食堂には皆がすでに集まっていた。

 

木崎「これで全員集まったみたいだね。」

 

嗣宮「うん…それで用件って…」

 

海道「嗣宮君はまだ見てない?差出人不明のメールだよ。」

 

犬木「アタシ達全員に送られてきてるみてーだぞ。豪徳寺が嗣宮に送ったメールの上のとこだ。」

 

僕はタイトルと差出人が空欄のメールの所をタップする。そこには…

 

「警戒せよ 明日の晩最初のコロシアイが起きる 必ず誰かが誰かを殺す」

 

とだけ書かれた脅迫文があった。

 

嗣宮「な、なんだ…このメール…」

 

新城「見ての通り脅迫文だ。おい豪徳寺、説明してやれ。」

 

豪徳寺「わ、分かった。最初にメールを見つけたのは僕だからな。」

 

光明寺「あかりの中の嫌な予感って、これのことだったんだね〜…」

 

音無「こ、光明寺さん…いつの間にそんな予言を…してたんですか…?」

 

星野「とにかく読んでみようぜ。じゃなきゃ状況が分かんねーだろ?」

 

さっき起きたことをまとめるとこうだ。

 

タイトルも特に書かれていない、謎の差出人不明のメール。

そのメールがこの学園にいるみんなにも届いたということらしい。

 

最初にメールを受け取って読んだのは、たまたま食堂で飲み物を飲みに来ていた光明寺さんと豪徳寺くん。

光明寺さんが突然部屋の空気が悪くなったのを感じ取り、同時にたまたま電子生徒手帳の画面をオンにしていた豪徳寺くんがメールの第一発見者になったということだ。

 

光明寺「報告はこれで全部だよ〜」

 

豪徳寺「僕だけに送られてきたかと思えば、まさか全員に同じメールが送られてくるなんて…」

 

星野「しっかし、誰がこんな悪趣味なイタズラメールなんか送ってきたんだ?」

 

浜垣「お、オレはこんなの書いてねぇからな!!」

 

音無「わ、私も…違いますよぅ!!」

 

犬木「アタシはそもそもメールなんか全然使ったこともねーぞ!」

 

櫻坂「そ、それにしても…一体誰がこんな悪趣味なイタズラを仕掛けたんでしょうか…?」

 

浜垣「知らねーよ!どうせモノクマあたりがいつまでもコロシアイを始めない俺らに痺れを切らして早く殺し合えって急かしてこんなのを送り付けて来たんだろ!?」

 

モノクマ「失敬な!ボクはそんなふざけた脅迫文は送り付けないよ!!」

 

音無「ぴゃうっ!!」

 

星野「うおっ!?び、ビビった〜…」

 

坂田「あんたどっから入ってきたんや!?」

 

新城「おいクマ野郎、これは本当にお前が送った脅迫文じゃないだろうな?」

 

モノクマ「もちろんだよ!そもそもこの脅迫文をボクが本当に送り付けたとしたら、ボクが逆に校則違反になっちゃうもんね!」

 

犬木「校則違反…アレか?モノクマが殺人に関与出来ないとかいう…」

 

浜垣「あんなの、校則つってもただの口約束でしかねーだろうが!!」

 

車木「おい、その言葉…信じていいのか?」

 

浜垣「そもそもお前がここで殺し合いをするように言ってきたんだろうが…どう弁解しようが信用出来るわけねーだろ!」

 

モノクマ「あれ?ボクってそんなに信用されてないのかなぁ?しょぼーん…ちょっと流石に傷ついちゃうんですけど…ま、とにかく気をつけなさいよ!オマエラが何か考えてるとして犯行予告を送ってきたヤツに殺されても、ボクは知らないもんね!ふーんだ、もうしーらない!!」

 

モノクマは勝手に拗ねながらこの場を立ち去っていった。

 

映雪「何だったのよ、あのクマは…」

 

海道「と、とにかく…明日の夜は一日中なるべく集まれるような状況を作る必要があるみたいだね。」

 

麦畑「うーん…あ!友梨奈お姉ちゃま!いいこと思いついたのです!!」

 

木崎「どうしたの、ひなちゃん?」

 

麦畑さんと木崎さんが何やらコソコソ話しているようだ。

 

犬木「お、おい、アンタら…何話してるんだ?」

 

車木「まさか、殺しの計画でも練ってるんじゃ無いだろうな?」

 

音無「そ、それとも…例の脅迫状を送ったのは…まさか、木崎さんか麦畑さん…だったんですか!?」

 

麦畑「違うのです!ひな達はそんな事なんかしないし、きょーはくじょーなんか送ってこないのです!!」

 

車木「どうだかな?口ならなんとでも言えるからな!!」

 

星野「お、おいおい落ち着け!!アイツらがそんなことするような奴には見えねーぞ!!」

 

車木「なんだよ、肩を持つのは勝手だが安直に信じるのも少し危ないと思うぞ?」

 

星野「それでも疑うような理由がねーじゃんか。だから話させてやったらどうなんだ?」

 

新城「まぁ話すだけ話してみろよ。どちらにせよ、もしお前らがオレ達を嵌めて殺そうとするのなら、返り討ちにするつもりだがな。」

 

木崎「ご、誤解だよ!殺し合いなんか考えてないって!!みんな落ち着いて!!」

 

櫻坂「ほ、ほら!話を一旦聞いてあげましょうよ!!」

 

海道「そうだね。それで…2人は何を話してたの?」

 

木崎「う、うん…じゃあ聞いてね。」

 

麦畑「ひな達、明日の晩に明日守学園集合パーティを開催しようと思ってるのですー!!」

 

それを聞いた瞬間、事前に知らされていた人たち以外のみんなの顔色が変わった。

 

海道「えっ…パーティーを開く!?」

 

豪徳寺「い、一体どういう風の吹き回しかな…?それに、なんで嗣宮くん達は驚いていないのか…」

 

櫻坂「あ、あの…実は私たち、木崎さんと一緒に手伝いをしてたんです…」

 

星野「つっても、かく言うオレらも唐突に知らされたんだけどよ。」

 

相沢「なんですと!?では貴殿らは既にこの企画の準備に取り掛かっていたというわけですかな…?」

 

犬木「マジか!?おい、ずりーぞ!!そんな楽しそうな企画、なんでアタシ達に教えてくれなかったんだよ!!」

 

木崎「ご、ごめん!本当はサプライズパーティーって予定だったから…無闇に教えられなかったんだ…」

 

坂田「でもいずれ開くつもりやったから、それが前倒しになっただけやて!」

 

車木「なるほどな…だが今は殺し合いを強要されている状況だぞ?そいつは不謹慎じゃないのか?」

 

星野「いやぁ、それはオレも思ったけどよ…でも、こんな気が滅入る状況下なんだ。ワイワイ騒いで気分転換したりするのも必要なんじゃねーか?」

 

映雪「こんな状況でパーティーね…でも目的を考えれば合理的な考え方ではあるわ。ひとつの空間に人をまとめて置ければ殺人を防ぐこともできる…そうは思わないかしら?」

 

豪徳寺「なるほど…確かにその点を視野に入れれば、判断としては理にかなう選択だ。」

 

光明寺「言われてみればそうだね〜」

 

車木「そいつを考えれば一理あるな。悪かねぇ。」

 

犬木「むしろ百理しかねーだろ!楽しみにしてっかんな!」

 

相沢「パーティー…友達と対面…あれ?おかしいな…?自分、緊張してきましたぞ…?」

 

海道「あはは、こんな状況下で不謹慎かもしれないけど、僕も楽しみになってきたよ。」

 

音無「そ、その…あ、わ、私も…参加して…いいですか…?」

 

浜垣「おうともさ!人数は多い方が楽しめるもんな!!つっても全員参加だけどよ。」

 

新城「フン、好きにしろ。オレは興味はないから部屋にこもっているがな。」

 

麦畑「ダメなのです!柊弥お兄ちゃまも強制参加なのですよ!!」

 

櫻坂「そうですよ!1人だけ仲間はずれは良くないです!!」

 

逃げようとする新城くんの腕を、櫻坂さんと麦畑さんが掴んで離さない。

 

新城「チッ…煩い奴らだ…まぁいい、そこまで言うなら参加してやるとするか…お前らはタダじゃ折れないだろうからな…」

 

麦畑「決まりなのです!退屈はさせないのです!」

 

豪徳寺「それにしても殺し合い状況下でパーティーか…殺し合いを防ぐためとはいえ最悪の事態がいつ起きても不思議では無いから、そんな惨劇にならないように祈っておくとするよ…」

 

坂田「まぁ、言うてもそんなことにならんやろ〜、とにかく期待しとき!セレブの口に合うかわからんけど、ウチのうんまい手料理を楽しみにしとるんやな!」

 

豪徳寺「…それは僕に対して嫌味に聞こえるのだが?言い訳がましいようだが念の為に言っておく。僕はセレブと言っても庶民的な料理をバカにするつもりはないからな。」

 

浜垣「なんだよ、嫌味じゃないアピールか?逆に珍しいぜそういう人種はよぉ!」

 

映雪「それはともかく、私たちにも手伝えることはないかしら?」

 

音無「私なんかで良ければ…お手伝い…させてくれませんか?」

 

坂田「かまへんかまへん、ウチらも丁度手伝って欲しいて思ってた所や!」

 

星野「んじゃ、パーティー開催まで仕上げてくぜ〜!!」

 

麦畑「オーッ、なのです!!」

 

こうして、僕たちはそれぞれ分かれて、一緒にパーティの準備や出し物の企画の最終調整をすることにしたのだった。

 

 

 

 

 

隠しイベント【食堂 調理室】

 

購買のガチャマシーンでレシピ本を手に入れたけど…別に使い道はないかな…

 

とりあえず、調理室のレシピ本の棚に適当に置くか…

 

櫻坂「あ、嗣宮さん!その本、少し見せて貰えませんか?」

 

嗣宮「櫻坂さん。うん、別にいいけど…」

 

坂田「お、なんやなんや?ウチにも見せてぇな。」

 

音無「あ…あの…私も…いいですか?」

 

木崎「あ、私も見たい!」

 

光明寺「あかりも見てみたいな〜、ねぇ、いいでしょ〜?」

 

嗣宮「わ、分かったから押しかけないで!」

 

スイーツ作りに興味を持った女子たちが、その雑誌に目をつけたのかみんなで鑑賞会を始めた。

 

坂田「へぇ〜、スイーツ言うても色々あるんやな…にしてもこんな本、嗣宮はよう目ぇ付けたな…」

 

光明寺「もしかして新くん、モテたい願望あるんじゃないの〜?」

 

嗣宮「えっ!?い、いや、そういうのじゃないけど…!」

 

木崎「もう、朱里ちゃん!からかっちゃダメだよ。」

 

音無「でも…こういうお菓子…作ってみたいですね…」

 

櫻坂「はい!やっぱり美味しいスイーツを味わえるのって、女子にとっては至福のひとときですもんね!」

 

坂田「んで、女子の至福のひとときのために男子が己の財布とリサーチ力を使って女子にスイーツを貢いだり一緒に食べに行かね?って誘うところがワンセットやな。ウチも共演者の男性アイドルの人に誘われたことあんねや。」

 

音無「だ、男性アイドル!?は、はわわ…」

 

櫻坂「私はよく差し入れで色々なお菓子を貰いますね。大体はゴーフルとかクッキーですけど、たまに外国の銘菓が送られてくるんです。」

 

木崎「そ、そうなんだ…やっぱり香子ちゃんは海外公演の差し入れでこういうのが多く来るものなんだね。」

 

光明寺「あかりは専らお煎餅ばっかりだし、甘〜いお菓子なんてたまに煎餅以外に出るお饅頭しか食べないな〜…」

 

光明寺「あ、ねぇねぇ。そういえばみんなは何か好きなスイーツってある〜?あかりはこのマカロンが気になるな〜」

 

櫻坂「私はこのクレームブリュレですね!いつもフランスに行った時よく食べるんですけど、自分でも作ってみたいって思ってますね!」

 

音無「わ、私は…あ、このポルボロンってお菓子…好き…です!あのホロホロしたのが好きで…スペイン村に行った時とかに必ずお土産で買うようにしてます…!」

 

木崎「私はこのダダールかな。兄さんのホームステイ先の人に美味しいのを食べさせてもらったことがあるんだ!」

 

坂田「ウチはこれやな。ブリガデイロや!こう見えてチョコレート菓子に目がないねん。」

 

みんな、好きなスイーツ談義で盛り上がってるな…

僕みたいにコンビニスイーツとかアイスにしか縁のない人には入り込めない独自の世界観で話が進んでる気がする…!

 

新城「…何の話だ。」

 

外から騒ぎを聞きつけたのか、先程ごみ捨てに出ていた新城くんが調理室に戻ってきた。

 

木崎「あ、新城くん。ごめんね、ごみ捨て頼んじゃって…」

 

新城「何もしないよりはマシだと思った迄だ。」

 

新城くんは相変わらず無愛想なままだ。

 

坂田「なんや新城〜、美少女にお使い頼まれてホンマは嬉しいんとちゃうか〜?」

 

光明寺「うりうり〜、正直に答えなよ〜。」

 

新城「やめろ、鬱陶しい。」

 

あ、この対応は本気で嫌がってるな。

 

音無「あ、明らかな…塩対応…」

 

坂田「冗談はさておき、アンタはスイーツとか興味あるんか?」

 

新城「は…?スイーツ…?」

 

木崎「うん。実はパーティーに出すスイーツを色々考えてて…それでみんなで作ろうってなった時に嗣宮くんがレシピ本を持ってきて盛り上がってたんだ!」

 

櫻坂「答えないのはナシですよ。ガールズトークを盗み聞きした罰です!」

 

新城くんはどう答えるんだろう…あぁいう話には絶対に無縁そうだし…これは困るんじゃないか?

 

新城「作れるぞ。」

 

「「え、ええーーーーーっ!!!?」」

 

一斉に女子達のどよめきが聞こえる。

もちろん、僕も驚いていた。新城くんからそんな予想外な答えが出てくるとは思わなかったからだ。

 

坂田「し、新城、作れるってホンマかいな…」

 

新城「試してみるか?疑うなら、そこのレシピ本に載っているシュークリームを今から作ってやるよ。少しオーブンを借りるぞ。」

 

音無「あ、はい…どうぞ…」

 

新城くんは即座にエプロンに着替え、手際よく鍋に牛乳や水、バター、砂糖と塩、それから薄力粉を入れて、冷して生地のもとを作った後は卵を加えて生地を作る。

 

音無「す、すごい…です…」

 

光明寺「まるで職人技だねぃ…」

 

驚くことに濃い黄色のシュー生地がクッキーを纏い、綺麗にクッキングシートを載せたトレーに次々と絞り出されてゆく。

 

櫻坂「な、なんという手際の良さ…」

 

坂田「ほ、ホンマに作れんのかい…腰抜かすかと思たで…」

 

そしてミトンを両手に着けてオーブンで温め始め、その間にカスタードクリームを作り始める。

 

新城「オーブンの温度は余熱220度、適切な焼き上がり温度は195度…」

 

木崎「ほ、本物のパティシエみたい…」

 

嗣宮「新城くん…凄すぎだろ…」

 

僕らがアッと驚く間に新城くん手作りシュークリームが完成した。

 

新城「食ってみろ。不味かったらゴミ箱に捨ててくれても構わない。」

 

僕らは勇気をだして1口目にかじりつく。

 

 

 

 

 

う…

 

うまい!!

 

歯触りのいい生地とザクザクして歯ごたえのあるクッキーとなめらかでとろけるカスタードクリームの相性が抜群に絡み合ってる…!!

 

下手なクッキーシューとは断然格が違う!!

ビ〇ードパパすらこれには叶わないんじゃないか!!?

 

櫻坂「お、美味しいです〜!!」

 

坂田「なんやこれ、高級店のシュークリームの数百倍もうまいやんか!!」

 

音無「す、すごい…手が止まりません!!」

 

木崎「こんなに美味しいもの、初めて食べたよ、新城くん!!」

 

光明寺「ねえ〜、これどうやって作ったの〜?」

 

新城「企業秘密だが…レシピはオレの妹直伝とだけ言っておこう。」

 

こんなに美味しいシュークリームを作れる妹さんって…どんな人なんだ…?

 

新城「さてと…ごみ捨ても終わったし暇ができた。ここからはオレもお前らにスイーツ作りを教えてやるか。レシピ本に書いてある以上にオレの方が上手く作れると断言できるからな。」

 

坂田「お?大きなこと言うたな〜…期待しとるで、新城!」

 

櫻坂「それにしても、新城さんにこんな才能があったなんて驚きました!」

 

木崎「嗣宮くん、良かったらあなたも一緒に教わってみたらどうかな?」

 

嗣宮「え、でも僕…スイーツなんて、っていうか料理自体調理実習以外でやったことないし…」

 

坂田「ええからええから!ほな、よろしくお願いします、新城センセ!」

 

櫻坂「一緒に最高のスイーツ、作りましょうね!!」

 

嗣宮「な、なんか趣旨が変わってきてないかな…?」

 

新城くんや女子たちとスイーツ作りを楽しんだ後はみんなで試食タイムをして楽しんだ。

 

残ったスイーツはパーティーのために取っておいて、僕はいったん寄宿舎の自室に戻ることにした。

黒幕は誰だと思いますか?

  • 嗣宮新
  • 櫻坂香子
  • 海道瑞樹
  • 犬木律花
  • 相沢優馬
  • 坂田英美里
  • 浜垣純也
  • 映雪雪菜
  • 車木鉄矢
  • 光明寺朱里
  • 豪徳寺大夢
  • 音無仁梨
  • 星野由宇樹
  • 麦畑・ティファニー・妃乃
  • 新城柊弥
  • 木崎友梨奈
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