ダンガンロンパ ロストワード   作:りょうぴー(創作論破書き)

5 / 29
疾走する絶望 (非)日常編 その3

隠しイベント【超高校級の舞台女優の研究教室】

 

ガチャガチャからこんな金ピカの模擬刀が手に入ったけど…一体何に使うんだろう?

 

櫻坂「…それで、舞台にも様々な種類があるんですよ。私の場合、よくオペラやミュージカルに出演させていただいていますが、たまにアニメやゲームを原作にした2.5次元舞台の出演依頼の話が来ますね。」

 

星野「へぇ〜なるほどな…オレもアメリカでお前んとこの劇団の公演を見たことがあったけど、あん時は凄かったな…」

 

櫻坂「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

何か星野くんと櫻坂さんが話してるな。一応話しかけてみるか?

 

嗣宮「星野くん、櫻坂さん。」

 

星野「オッス、嗣宮!」

 

嗣宮「うん。所で、2人とも何を話してたの?」

 

櫻坂「さっき星野さんから舞台のことを教えて欲しいって言われて、説明していたんです。」

 

星野「オレ、あんま舞台のこと知らねーからさ。さっき櫻坂が劇の練習してるのを見ていろいろ聞いてみたんだよな。」

 

嗣宮「そうなんだ。良かったら僕も櫻坂さんにいろいろ聞いてみたいんだけど、いいかな?」

 

櫻坂「はい!ではまず、殺陣について説明しますね。」

 

僕らは櫻坂さんから舞台の知識を色々と教えてもらった。

 

嗣宮「なるほど…タメになったよ。」

 

櫻坂「それなら嬉しいです。私も話してみたかいがありました!」

 

星野「見得とか口上とかなんかやってみてーな…なーんか手頃な棒きれとかねーかな…」

 

嗣宮「な、なぜ棒きれを?」

 

櫻坂「星野さんってもしかして、殺陣の場面が1番好きだったりしますか?」

 

星野「まぁそう…ってか、チャンバラする所は大体好きなんだけどよ…お、そういや嗣宮、お前いい刀持ってるよな。それ、模擬刀か?」

 

櫻坂「模擬刀?確かに金色で綺麗ですね…」

 

嗣宮「あ、うん…購買のガチャガチャにあったから買って手元に取ってみたんだけど…」

 

星野「購買ってそんなのが入ってるガチャガチャあんのかよ!?まぁ何でもいーや。とりあえず貸してくれ。」

 

星野くんは金色の模擬刀を手に取ると周りから離れて勢いよく振り回し、決めポーズを取る。

 

星野「一刀百断!!オレに斬れないものはねぇ!!」

 

星野「へへっ、どーよ!今のはオレが昔よく読んでた漫画の1つ、『黄金(こがね)のレイド』に出てくる黄金刀ゴルディオの使い手で、主人公のレイドがやってた決めゼリフなんだぜ!!」

 

嗣宮「こ、黄金のレイド…?」

 

櫻坂「星野さん、漫画が好きなんですか?」

 

星野「まーな。アメコミとか普通の漫画とか色々読んでんだ。今のはオレの好きな漫画の好きなキャラを再現してみたんだよ。」

 

櫻坂「再現と演劇って…ちょっと違うとは思いますけど…」

 

坂田「お?なんや楽しそうなことやっとるやないか。」

 

浜垣「なんだ?演劇の練習にでも付き合ってんのか?」

 

相沢「げっ…星野氏、それって…あぁいやよく見るとこれ模擬刀ですな。何をしてらっしゃるのでしょうかな?」

 

星野「お、坂田、浜垣、相沢!お前らもこっち来いよ!」

 

車木「俺らも気になるな。話に参加していいか?」

 

音無「あ、あの…!!私も…いいでしょうか?」

 

嗣宮「車木くん、音無さん。」

 

櫻坂「おふたりもどうぞ、参加してみませんか?」

 

星野「なんだかしんねーけど人が集まってきたな。」

 

そうこうしているうちに星野くんの周りに何人か人が集まってきた。

 

車木「で、星野達は何をやってたんだ?」

 

星野「さっき櫻坂と舞台のアレコレを話したら嗣宮がこの模擬刀を持ってきてたんだ。んでオレが見得切りの練習で『黄金のレイド』のセリフを言いながらカッコつけてたってわけだな。」

 

車木「はぁ…要は星野はただなんかカッコつけたポーズ取ってるだけでそれを嗣宮と櫻坂に見せびらかしてたってことか。」

 

相沢「しかし星野氏、貴殿も『黄金のレイド』を読んでたとは貴殿も通な漫画のチョイスですなぁ…貴殿もあの作品のファンなんですかな?」

 

星野「お、相沢もやっぱり知ってんのか!?へへへ。そうなんだよ。好きな漫画の五本指には入るぜ!」

 

嗣宮「え、あれ?相沢くんも知ってるの?」

 

櫻坂「食いついてきましたね…」

 

相沢「知ってるも何も、黄金のレイドはバトルファンタジー作品屈指の隠れた名作ですぞ。むろん原作もアニメも全部制覇していますが、未だに見返したくなるくらいに素晴らしい作品ですな。」

 

坂田「レイドかぁ〜…むっちゃ懐かしいやん!ウチも中学生の頃弟から借りて読んどったで。」

 

音無「あ…黄金のレイド…あのアニメ、劇伴が結構気に入ってて…あと…弓使いのラルクって人が…好きなんです…!」

 

浜垣「ラルクかぁ…男装女子だし性格も女性ウケ凄いし、あのキャラすっごい女性人気だよな。俺が好きなのは断然黒騎士ハーヴィンだけどな。」

 

坂田「黒騎士もカッコええな〜、けどウチは賢人リリスが好きやな。」

 

星野「お、分かるぜ坂田!リリスが弱い自分と向き合って魔人化の力を得るとこ、あそこ凄い好きなんだよな〜…」

 

坂田「やっぱり星野も分かっとるな!!力に飲まれそうになるけど最後はレイドやみんなを信じて覚醒すんねや。あそこはむっちゃ熱かったな〜…」

 

浜垣「だよな!ヒロイン覚醒回は神って法則があんだろ!」

 

車木「知らねー作品で盛り上がってんな。俺完全に置いてけぼりじゃねーか…」

 

浜垣「じゃあ車木も今度読んでみろよ。すっげぇ面白いんだぜ!!」

 

車木「フッ…じゃあそうさせてもらうな。」

 

嗣宮「か、完全にみんな自分たちの世界に入ってるね…」

 

櫻坂「でも、星野さんもみんなも、すごく楽しそうです。」

 

嗣宮「楽しそうなら何よりで良かったよ…」

 

星野くんは金色の模造刀を嬉しそうに振り回しながら友達とゲラゲラ笑いながら会話している。

 

星野「そんでよ、レイドの怒りと共鳴してゴルディオが進化した時、凄かったよな!!」

 

浜垣「仲間の思いを受け継いで覚醒する所がベタだけど燃えるんだよなぁ…」

 

坂田「アニメやとあのバトルシーンと覚醒の作画凄かったやんな。」

 

相沢「原作でも屈指の名シーンですからね。アニメでガッカリさせられないよう制作スタッフも相当気合いを入れていたんでしょうよ。」

 

音無「BGMもドンドン、上がっていってきたのも凄かった…ですよね?」

 

星野「やっぱそうだよな!!あの時の記憶は鮮明に覚えてんだよ、オレ!」

 

凄いなぁ、星野くんは。もう他人と距離を縮められてる…

……僕も、星野くんくらい明るくて、積極的に話せたらな。

 

星野くんに羨望を覚えながら部屋に戻ろうとした、その時だった。

 

櫻坂「あ、あの…嗣宮さん!良かったら朗読会の練習に付き合ってくれませんか?」

 

ふと、櫻坂さんが僕に声をかけてきた。

 

嗣宮(…どうする?櫻坂さんと一緒に過ごすか?)

 

僕はとりあえず櫻坂さんと一緒に過ごすことにした。星野くんたちは星野くんたちで盛り上がっているみたいだし…櫻坂さんとは実質2人っきりで過ごすことになるよな……?

 

なんだろう、そう思うと嬉しいけど緊張してくるな。けど、断る理由もないよな?

 

嗣宮「うん、僕で良かったら喜んで。」

 

櫻坂「ありがとうございます!実は私…こうして同じ年くらいの人とあんまり話したことがないんです…だから、なるべく多くの人と話せたらいいなって!」

 

櫻坂「あ、星野さん。すみません。一旦朗読劇の練習をしなければいけないので、嗣宮さんと一旦食堂に行ってきますね。」

 

星野「おう、んじゃーお前が戻ってくるまではここの部屋にいとくな。」

 

浜垣「んだよ嗣宮、櫻坂といい事しようってのか!?ずりーぞ!!」

 

嗣宮「べ、別にそんなわけじゃないけど…」

 

坂田「なんや顔赤なっとるで?嗣宮、緊張しとんのか〜?」

 

浜垣くんと坂田さんに冷やかされながら僕らは一旦教室を出て、櫻坂さんと一緒に朗読会の練習をした…

 

 

 

 

 

嗣宮「そういえば…櫻坂さんの才能って、『超高校級の舞台女優』だったよね?」

 

櫻坂「はい、そうですけど…」

 

嗣宮「櫻坂さんって何か…女優になろうって思ったきっかけとか何かそういうのってあるかな?」

 

櫻坂「きっかけですか…話すと長くなるので簡単に話しますね。」

 

櫻坂「私は祖父が資産家で、祖母が由緒正しい劇団の団長だったので、幼い頃から夏休みを世界各地を巡ったり色々なミュージカルを見に行ったり…」

 

嗣宮「櫻坂さんって、すごい良いとこ育ちなんだね…」

 

櫻坂「そ、そうでしょうか…良く育ちが良さそうとは言われたことはありますが…」

 

櫻坂「とにかく、小さい頃から演劇に興味があって、大きくなるにつれて段々本格的に女優への道を歩んでいきたいって思えるようになったんです。」

 

嗣宮「やっぱり、櫻坂さんは演劇に深い思い入れがあるんだね。」

 

櫻坂「ええ!尊敬している俳優さんもたくさんいますし好きな作品もたくさんありますよ!」

 

櫻坂「特に私が好きな作品は…そうですね、パンを盗んだ囚人の生涯とフランスの世界の変化、それから人と人の愛を描いた作品の…」

 

嗣宮(囚人の生涯を描いた作品かぁ…それって…)

 

1.プリズン・ブレイク

2.大脱走

3.レ・ミゼラブル←

 

嗣宮「『レ・ミゼラブル』だよね?」

 

櫻坂「そうです!嗣宮さんもご存知なんですか!?」

 

嗣宮「うーん…名前だけなら聞いたことはあるかな…」

 

櫻坂「では、今度宜しければ一緒にミュージカルのDVDを見てみませんか?」

 

嗣宮「え、いいの?」

 

櫻坂「はい!嗣宮さんにもミュージカルの良さを知ってもらいたくて…」

 

嗣宮「う、うん!僕なんかで良ければ、喜んで…」

 

櫻坂「嬉しいです!じゃあ嗣宮さん、約束ですよ?」

 

僕と櫻坂さんは今度一緒にミュージカルを見る約束をした。

 

 

 

 

 

朗読劇の練習を終えた僕らは、すっかり星野くんを待たせてしまったことを思い出して超高校級の舞台女優の研究教室に戻った。

 

櫻坂「すみません、留守番を任せてしまって…」

 

星野「気にすんなって。オレはみんなと楽しく話せたからそれで十分だ。そんじゃな。パーティー本番楽しみだな!」

 

星野くんは軽く会釈して自分の部屋に戻って行った。

 

 

 

 

 

みんなと一緒に楽しく話したりしているうちにもう夜時間が来てしまった。パーティーは明日開催、今日はもうそろそろ寝なくちゃな…

 

櫻坂「今日はありがとうございました。一緒に過ごせて楽しかったです。」

 

嗣宮「僕の方こそ、ありがとう。とても楽しかったよ。明日のパーティも一緒に楽しもうね。」

 

櫻坂「はい!」

 

櫻坂「あ、そうだ。その…嗣宮さん。」

 

嗣宮「ん?どうしたの、櫻坂さん?」

 

櫻坂「嗣宮さんは…こんな殺し合いに負けないでくださいね。」

 

嗣宮「な、何かな…急に…」

 

櫻坂「あ、いえ…ただ、明日に殺人が起きるって考えると…何だか不安になっちゃって…」

 

嗣宮「そっか。まぁ、無理もないよ…僕だって不安だから、櫻坂さんだけが怖いって思ってるわけじゃないよ。」

 

櫻坂「そう…ですよね。すみません、変な質問しちゃって…」

 

嗣宮「気にしないで。僕はこんな殺し合いなんかに負けない。特に深い根拠はないけど…僕はこんな理不尽にも立ち向かって、絶対に生き延びるさ。」

 

嗣宮「だから、櫻坂さんも一緒にこの状況を乗り切ろう。僕たち全員で生きてここから脱出するために、力を合わせようよ!確かに今はコロシアイ学園生活なんてふざけた状況に置かれていて、それに脅迫状の件もあって余計に不安になるのも無理は無いさ。それでも…たとえ今が絶望的な状況でも、耐えしのげばきっと希望への道筋は見えてくる、僕はそう思ってるんだ!」

 

櫻坂「嗣宮さん…!」

 

嗣宮「って、ごめん!変にカッコつけちゃって…ダサかったよね?」

 

櫻坂「…いいえ、全然。むしろ、かっこよかったです!」

 

嗣宮「そ、そうかな…///」

 

櫻坂「はい!もっと自信を持ってください!だれも嗣宮さんのことをダサいだなんて思いませんし、他に笑う人がいたら、その時は私が怒ってあげますから!」

 

櫻坂「ですから…私は…嗣宮さんのことを信じます!そこまで言い切る勇気が嗣宮さんにあるんですから…嗣宮さんが私や他のみんなを支えてくれるって、そう信じます。だから、信じて良かったって、心の底から私にそう思わせてくださいね?」

 

嗣宮「…うん、そうだね。僕は頑張るよ。」

 

僕は櫻坂さんと指切りげんまんをする。震える櫻坂さんの小指を、僕は小指で握り返す。

 

嗣宮(…そうだ。みんな心の底では殺し合いのことについて不安に思ってるかもしれない。いきなりこんな所に閉じ込められて…もしかしたら出られないかもしれなくて…命がかかってるかもしれなくて…不安に思ってる人もいるはずだ。それでも…それでも僕は…)

 

嗣宮「僕は…僕たちは…」

 

嗣宮「必ず生き残ってみせる。」

 

僕は決意を新たにし、心の底で固く誓った。

 

 

 

 

 

パーティー当日の夜

 

翌日の夜、僕たちは食堂に集まることになった。料理の手伝いをしている人や出し物に向けて準備している人を除いて、みんなちゃんとパーティーに参加していた。

 

そして、木崎さんの合図とともに、パーティーは開催された。

 

木崎「ようこそおいでくださいました!明日森学園歓迎パーティーの始まりでーす!!」

 

ワーワーワー!!!

 

いいぞー!!

 

待ってましたー!!!

 

坂田「この後はウチらが企画した特別パフォーマンスのお披露目があるから、そっちも楽しみにしとってなー!」

 

木崎「それじゃあみんな、今日は楽しんでいこうねー!!」

 

イエーイ!!フゥー!!!

 

海道「こんな賑やかな雰囲気は久しぶりだなぁ…なんだか高校生らしい感じがするよ。」

 

麦畑「何言ってるのです?瑞希お兄ちゃま、ひな達みんな高校生なのですよ?」

 

海道「あはは…そういえばそうだね。」

 

星野「おいおい、そりゃ当たり前だろ?けどマジで青春って感じしねーかな、この賑やかな感じは。なぁ、そろそろメシ食っていいか?」

 

麦畑「そういえば由宇樹お兄ちゃまの言う通りなのです。ひなもそろそろお腹がペコペコなのです。」

 

犬木「ってか、アタシはもう先に頂いてるぜー。んぐっ……ん!美味いな!!すげぇ、このカレーや唐揚げ結構いけっぞ!!」

 

海道「他にも魚のカルパッチョやパスタ、色々あるね…」

 

麦畑「どれも美味しそうなのです〜!!」

 

星野「ケーキとかローストビーフとかもすげぇ美味そうじゃん!!へへへ…何から食おうかなぁ…」

 

浜垣「おっと悪いな星野!その前にオレのドッキリ用具のセット、手伝ってもらうぜ!!」

 

星野「えー!?オレもう腹減って限界なんだぞー!?だいたい手伝わなくてもお前一人でどうにかなるもんもあるだろー!?」

 

浜垣「文句言うなよ。ヒマそうなので声を掛けれる奴がお前くらいしかいねーんだからよ。」

 

木崎「心配しないで!星野くんの分もちゃんと取っておくから!」

 

麦畑「由宇樹お兄ちゃまはお手伝いしてあげてなのです。ひなは多分無理だと思うのです。」

 

星野「チッ、しゃーねぇなぁ…でも冷えたの食うのもあんまり嫌だからケーキ以外はレンチンとかしといてくれよな。あと犬木、お前オレの分もちゃんと残しとけよ!!」

 

犬木「わーってるって、メシは逃げねーからよ!」

 

車木「んじゃ、俺らは先に頂くとするか…お、なんだこれ…たこ焼きの他になんかあるみてーだな。玉子焼きか?」

 

犬木「さっき坂田から聞いたんだけどよ、これが関西のイカ焼きらしいぜ。アンタも食べてみろよ、うめーんだぞ!」

 

車木「マジか!?普段想像するのと随分違うな…じゃあいただきます…ん、んぐっ…お、うめぇな!!」

 

犬木「だろ!?アタシもこんなうめぇの食ったの初めてだ!後で坂田に感謝しなきゃな!!」

 

車木「お、坂田はなんか焼こうとしてるな。」

 

坂田「ええか!うまいエチオピア風お好み焼きの作り方教えたるわ、まずはテフをオフチョベットして、そしてオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットを作るんや!発酵させたリットにアブシィトを加えて混ぜるんやで!またの名をインジェラって言うんや、自分ようメモしとき!」

 

相沢「あのー…インジェラとはその、つまりどういうやつでしょうかな…?」

 

坂田「はぁ〜!まだ分からんのかいな!!しゃーないな、もっぺん言ったろか?まずはテフをオフチョベットしてやな…」

 

相沢「あの…そもそもテフとかオフチョベットとか分からんのですが…いやもういいです…」

 

坂田「良かないやろ!しゃーない、もっと噛み砕いて説明したろか。まずテフを…」

 

光明寺「いや〜…まるで何も聞こえないや〜…」

 

豪徳寺「あの…光明寺さん、人の話を聞く時は耳栓をしないで貰えるかな?」

 

光明寺「ごめんね〜、あかりは大きな音が苦手でさぁ〜…こういう騒がしい雰囲気になるとは思わなかったんだよ〜…」

 

音無「あ、あの…その…」

 

豪徳寺「逆に音無さんはもう少しハッキリ喋って貰えないか…さっきから何を言おうとしてるのか分からないんだが…」

 

音無「ひゃ、ひゃい…!!す、すみません…ただ…楽しいなって…言おうとして…それで…光明寺さんと豪徳寺さんにも……聞こうとして…………」

 

光明寺「も〜、だいくん?怖がらせちゃダメだよ〜?」

 

豪徳寺「え、え?今のは…僕が悪いのか…?」

 

光明寺「でも、あかりが耳栓して何も聞こえなかったらみんな困るよね?じゃあおとちゃんやみんなの為にも耳栓外してお目目とお耳をぱっちり開いてお話ししましょーう!」

 

音無「こ、光明寺…さん…ありがとうございます。」

 

豪徳寺「おい、大きな音が苦手じゃなかったのか…?それなら最初から外してパーティに参加すればいいものを…」

 

浜垣「どうだ!!名付けてバブルスライム風呂だ!!!」

 

浜垣くんがドロドロの液体を手ですくいながら僕たちに見せつけ、体をバタバタと暴れさせる。

 

星野「すげー!!こんなドロドロした動く風呂、オレ初めて見たぜ!!」

 

浜垣「はは、そうだろ?星野、キッチリパソコンから目を離すなよ〜?」

 

星野「わーってるよ!んじゃ、録画スタート!!」

 

光明寺「へぇ〜、これがスライム風呂かぁ〜!初めて見たよ〜。」

 

嗣宮「準備前に言ってた浜垣くんの人気動画のアレかぁ…まさか生で見られるなんてなぁ…」

 

光明寺「後でかおちゃんやゆきちゃんにも見せてあげないとね〜」

 

相沢「おや、ところで…少々気になったことがあるのですが…」

 

嗣宮「どうしたの?相沢くん。」

 

相沢「先程から櫻坂氏の姿が見えないようですが…」

 

映雪「櫻坂さんのことが気になるの?」

 

嗣宮「あ、映雪さん。料理を運んできてくれたんだ。」

 

映雪「ええ。と言っても、私は冷たい料理の配膳担当なのだけれど。」

 

映雪「それより櫻坂さんのことが気になるの?彼女なら先程熱っぽいって言って、木崎さんが保健室に連れて行ったわよ。」

 

相沢「そうだったのですか!ですが櫻坂氏は8時ごろから朗読会を開くのでは…」

 

映雪「そうね。開催は彼女の熱の調子次第にはなるけれど…」

 

嗣宮「でも、今の櫻坂さんの状態じゃ中止にするしか…」

 

映雪「いえ、木崎さんから聞いたけど、体調が回復してから多少時間をずらしてから復帰するみたいよ。」

 

相沢「うーむ…大丈夫でしょうかな。およ、そろそろ始まるみたいですな。」

 

映雪「確かに、時計はもう8時を迎える直前ね。」

 

嗣宮「8時か…一旦櫻坂さんの様子を見に行ってくる!」

 

僕はそう言うと1人で先に駆け出し、食堂を後にした。

 

映雪「ちょっと、先に行かないで!!」

 

星野「お?何だ何だ?嗣宮のやつ、どうかしたのか?」

 

相沢「さぁ……本当に彼は一体何があったのでしょうなぁ?」

 

新城「…」

 

新城「…どうやら、始まるかもしれないな…」

 

新城「例の、『コロシアイ』が…」

 

 

 

 

 

僕は保健室の扉の前でノックをする。

 

嗣宮「櫻坂さーん、ちょっと入っていいかな?」

 

返事がない。

 

嗣宮「…櫻坂さん?」

 

様子がおかしい。寝ているのかな…?

 

…まさか。

 

そんなはずは無いと僕は心の中で言い聞かせる。

 

嗣宮(櫻坂さんが…まさか…!?)

 

僕はそんなことは信じない。何を不安になっているんだ!

 

僕は勇気をだして扉を開ける。

 

扉を…

 

アケ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の目の前に広がったのは…

 

 

首すじから血を滴らせ…

 

 

体に一切の力を感じさせられないまま…

 

 

鮮血の中でその場に倒れている…

 

 

すでに物言わぬ屍になった『超高校級の舞台女優』櫻坂香子さんの姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嗣宮「うわあぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァぁぁぁぁぁぁァァァァぁぁぁぁぁァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

Chapter.1 疾走する絶望 非日常編

 

残り生存者数 15名

黒幕は誰だと思いますか?

  • 嗣宮新
  • 櫻坂香子
  • 海道瑞樹
  • 犬木律花
  • 相沢優馬
  • 坂田英美里
  • 浜垣純也
  • 映雪雪菜
  • 車木鉄矢
  • 光明寺朱里
  • 豪徳寺大夢
  • 音無仁梨
  • 星野由宇樹
  • 麦畑・ティファニー・妃乃
  • 新城柊弥
  • 木崎友梨奈
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。