【完結】某海の超一流コックにドハマりした顔とスタイルの良いお兄ちゃんが歌姫先輩と硝子先輩に「絶対に逃がさないから」と死ぬほど追われてる件。   作:SUN'S

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ちょっとした任務の帰りにアイスを食べていると「パチンコ、パチスロ、競馬、競艇、どれでも教えてやる」とマッチョなおじさんにナンパされた。いや、そういうのはやらないから

やっぱり、アイスは苺だね。

 

ちょっとお高いソフトクリームを舐めるように食べているとのっそりと歩くスウェット姿のおじさんと目があってしまった。おじさんの後ろにあるのはパチンコ………いわゆる賭博ゲームのお店だ。

 

ああいうとは関わるなってお兄ちゃんも言ってたし、さっさと離れよう。と、私が歩いてきた道を引き返そうとしたその時だった。さっきのおじさんがタバコを持ったまま目の前にいるのだ。

 

「お前、呪術師だろ」

 

なぜ、それを?と問い掛けるよりも早く「こっち来い」と早送りされる映像みたいに商店街を抜け、私は気が付いたら病院の受付にいた。

 

これは噂に聞いていた投射呪法なのではないだろうか。そんなことを考えながらおじさんに連れられるがまま病室に入る。

 

……すごく綺麗な人がいた。けど、お腹を中心に身体を蝕むように呪いが進んでる。この人を殺すつもりで呪いを掛けている人がいる。

 

なんか、そういうのはムカつく。

 

「火箭操術"拡張術式"」

 

しっかりとイメージしろ。

 

反転術式の効果を宿す火。

 

癒やしの力を持つ火。

 

「よし、掴めた。拡張術式"柳"」

 

お姉さんを包み込むように蛍の光に似た優しい色合いの火が燃え上がる。ゆっくりと確実に呪いを焼き尽くし、完全に呪いを消滅させる。

 

これ、やってみたけど、すごい疲れる、硝子先輩ってほんとに天才なんだな。そんなことを考えているとおじさんに頭を掴まれた。

 

「あとで礼はする。ありがとよ、呪術師」

 

そう言って私は窓の外に投げられた。

 

いや、なんなの?

 

私は不貞腐れながらおじさんを待っているとまた目の前に現れた。そういうのやめなよ。と、おじさんに文句を言うと「悪かった。よし、パチンコ、パチスロ、競馬、競艇、俺の知ってるゲームを好きなだけ教えてやる」と言われた。

 

「いやよ、興味ないもん」

 

「そう言うなって五万貸してくれれば何倍にもしてやるぞ?どうだ、手っ取り早くて良いと思わねえか?なんだよ、ノリの悪いやつだな」

 

ノリとかの問題じゃない。私は悪いことはしないよ。お兄ちゃんに泣かれるとうるさいし。……ところでさ、おじさんは呪術師なの?

 

「あ?俺は呪術師じゃねえよ。あとおじさんじゃねえ、俺は伏黒甚爾だ。………それと呪霊なんぞ生まれてから一度も見えねえし、呪力だって持ってねえのはお前も分かるだろ」

 

そりゃあそうだね。

 

まあ、そういう面倒な話は置いておくとして、おじさんは私にお礼しないといけないよね?そうおじさんに問いかけると嫌そうに視線をずらす。

 

実はやってみたいことがあるんだ。

 

「なんだ、パチスロか?」

 

私はおちゃらけるおじさんの腰にソッとベルトを押し付け、完全に一体化するのを見届ける。ほんとは夏油先輩で試したかったんだけど、こうなったのはおじさんが悪いんだよ?

 

「てめぇ、俺に何をしやがった!?」

 

「おめでとう。今日から君は仮面ライダーだ!」

 

パチパチパチと拍手する。

 

けっこう、材料とか呪霊とか捕まえるのに手こずってたんだけど。うん、夏油先輩にあげるよりおじさんにあげるよ。

 

がんばりたまえよ、仮面ライダークウガ!

 

 




〈伏黒甚爾〉

プロヒモおじさん。

炎代燦を無理やり病院へと連れていき、呪いを排除を強制的にさせる。なぜかお礼と称してタカろうとする。だが、炎代燦によって「推定特級呪具"アークル"」をぶち込まれた。そして、呪力がないのは変わらないが呪霊らしきものは見えるし、なんか身体は変身するしで混乱する。尚、息子には「パパは仮面ライダーだったんだ!」と尊敬されている。

〈アークル〉

推定特級呪具。

炎代燦と特撮オタクの呪術師によって生み出された呪具。基本的には炎代家の「火」のエネルギーを宿す「赤のクウガ」にしかなれないが、他の呪具や呪力による変革は起こるように設定されている。

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