【完結】某海の超一流コックにドハマりした顔とスタイルの良いお兄ちゃんが歌姫先輩と硝子先輩に「絶対に逃がさないから」と死ぬほど追われてる件。 作:SUN'S
俺こと五条悟は最強でなくてはいけない。
俺の身体に刻まれた「六眼」と「無下限術式」。この二つを持って生まれるということは最強で在り続けなければいけない。そういう呪いだ。過去に五条家に生まれた呪術師は片手で数えるくらい持ち合わせていなかった。
オヤジやお袋は多くは語らない。
だが、俺が生まれたことを本当の意味で喜んでくれたのは二人だけだ。それ以外の分家や使用人、俺の嫁にと送り込まれてきた奴らは誰一人として
「(………ああ、これ走馬灯か…)」
そうだ、完全に油断していたんだ。
無限と傑さえいれば何だって出来ると思っていた。けど、そう人生は上手くいかなくて催涙スプレーと煙幕で目を殺られたところを刺された。
「(……死ぬのか、俺…やだなぁ…)」
そんなことを考えていると仮面ライダークウガが現れた。そこは傑や硝子じゃねえのかよ。と思わず突っ込みそうになる。
使役された呪霊や呪詛師を蹴散らし、俺の身体を木陰に運んでくれる。さすがに仮面ライダーでも助けるのは無理だろと苦笑いしたその時だった。
俺の身体は正常に動くのだ。
「そうだ、クウガは!?」
ふと足元を見る。
小さな砂の山と誰かの服。
おそらくクウガになっていたヤツの着ていたものだ。ゆっくりと木に凭れながら立ち上がり、呪霊以外は死んでいない惨状に驚きながらも「さすがは仮面ライダーだぜ」と呟く。
「そうだ、傑と天内だ!!」
俺は慌てて二人の後を追う。
傑なら呪霊の数で応戦できるだろうけど、それだと天内が怪我するかもしれない。そんなことを考えながら地下施設に入った瞬間、俺は目の前の光景に驚いて地面に落ちてしまった。
どうしよう、傑と天内がチューしてる。そういうそぶりとか察してなかったんだけど。えっ、どうしよう、えっ、えっ、どうしたらいいんだ?
………とりあえず、落ち着こう。
「あ、もしもし?」
『はい、どうしました』
「燦、改めて聞いてほしいんだ」
『……はあ、なんですか?』
「好きだ、愛してる」
『………………夏油先輩なんかありました?』
クソ、普通に見破られた!!
そんなことを言いながら燦に向かって検討してくれと伝える。少なくともこれで傑に先を越されることはないはずだ。アイツとは約束してるからな、同じ日に結婚しようってな!
……いつまでチューするんだ?
そろそろ黒井のやつも気まずそうに俺のことを知らせようかし迷ってるじゃねえか。ああ、こういうときってどうすればいいんだ。歌姫か硝子がいれば分かりやすく教えてくれるのに、なんでいねえんだ?
〈五条悟〉
特級呪術師。
東京呪術高専に通っている男子高校生。炎代一茶の料理は好き。炎代燦は頭の良いやつくらいだったけど、夏油傑のチューするところを見て焦った挙げ句、彼女にテキトーな告白をした。すぐに見破られて「候補には入れてあげる」と逆に言われた。