【完結】某海の超一流コックにドハマりした顔とスタイルの良いお兄ちゃんが歌姫先輩と硝子先輩に「絶対に逃がさないから」と死ぬほど追われてる件。   作:SUN'S

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いつの間にか堕ちてた家入硝子は「ああ、これが恋か」と納得した。しかし、アホな炎の呪術師はそのことに気づかない。

私は家入硝子、一茶先輩の彼女だ。

 

ちなみにその一茶先輩と初めて会ったのは任務だ。ロマンチックの欠片もない出会いではあれど。私にとっては素敵な出会いだったのは本当だ。

 

別件でいない五条と夏油の代わりに呪霊を祓うために寂れた商店街を歩いていると、それはもう「うじゃうじゃ」といった感じで4級か3級かも分からない。似たり寄ったりな見た目の呪霊に囲まれた。

 

それぐらいは別に問題はないし、なんなら簡単に祓って帰ろうとしたその時だった。明らかに私より格上の呪霊が唐突に、ごく当たり前のように現れた。あとで聞いたけど、五条を嫌ってるやつの嫌がらせに私は巻き込まれたそうだ。

 

「(流石にこれは無理かあ…)」

 

私はあっさりと生きるのを諦めた。

 

流石に特級とまではいかないも1級に相当する呪霊を祓えるほど強くなかったし、大口を開けて私を食べようとする呪霊を見上げ、そのまま目を閉じた。けど、いっこうに痛みが訪れない。

 

「こんにちは、麗しのレディ」

 

開口一番。

 

そうイケメンは私にお辞儀しながら呟き、私を食べようとしていた呪霊を踏み潰していた。ああ、これが恋か。と、吊り橋効果やなんちゃら理論など頭の中に浮かぶも直ぐに現実に引き戻される。

 

イケメンに踏み潰された思っていた呪霊はまだ生きているのか。頭の上に立っているイケメンを捕まえようとめちゃくちゃ暴れているのだ。すげえな、どうやって押さえつけてるんだろ。

 

「ちょっと失礼…!」

 

「へっ?ちょ、待って!?」

 

やばっ、お姫様だっこされてる。

 

うわっ、顔がマジでやばい。下手したらうちのクズどもより顔が良いんじゃないのこれ。そんなことを考えているとイケメンの脚が燃えた。

 

悪魔風脚(ディアブルジャンブ)

 

私を強く抱き締めながら宣言する。

 

おそらく術式の開示というやつだろうと私は考える。しかし、それよりもだ。タバコ臭くないだろうか?と私はテンパっていた。

 

フローラルな香りを纏ったイケメンに抱き締められるなんて想定してないし、こうなるなんて知ってたら普通に禁煙してたよ、ちくしょう。

 

一級挽き肉(プルミエール・アッシ)ィ!!!」

 

たった一蹴りで呪霊を焼き祓った。

 

そのことに驚きながらも完全に呪霊の気配がなくなった安堵し、イケメンに抱き締められるのをゆっくりと味わえる。

 

そう思ったらすごい殺気を感じた。まさか新しい呪霊かと周囲を見渡すと巫女装束の私とおんなじくらいの女の子が膨れっ面で私とイケメンを泣きそうになりながら見ていた。

 

それが庵歌姫先輩との出会いだ。

 




〈家入硝子〉

特待呪術師。

自称・炎代一茶の彼女。反転術式の使い手。ほとんど治療や裏方に徹する仕事をこなす女子高生。だが、臨時で呪霊を祓うなど呪術師として活動する事もごく稀にある。クズなイケメンより優しいイケメンにお姫様だっこされて堕ちた。

悪魔風脚(ディアブルジャンブ)

黒足の技。

炎代一茶は「蹴りしか使わない」という縛りを自分につけている。そのため通常の約二倍の火力と熱を帯びた蹴りを出せる。また、女の子を守っているときは感情が高ぶるので火力は更に倍増する。

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