【完結】某海の超一流コックにドハマりした顔とスタイルの良いお兄ちゃんが歌姫先輩と硝子先輩に「絶対に逃がさないから」と死ぬほど追われてる件。 作:SUN'S
お兄ちゃんと冥冥先輩がいた。
もうメロメロという表現しか出来ないほど緩んだ顔で冥冥先輩の言うことを何でも聞いているお兄ちゃんに呆れながら注意するために二人に近付こうとして、すぐにUターンする。
やばいねあれ、歌姫先輩と硝子先輩もいた。
すんごい顔でお兄ちゃんと冥冥先輩を見てるのにお兄ちゃんってばアホみたいに「美女が三人も、ここは天国なのか?」とかほざいてる。
そのままだと本当に天国行きだよ。と、お兄ちゃんに突っ込みを入れなかった自分を褒めながら廊下の隅でお兄ちゃんたちを観察している五条先輩と夏油先輩に引き込まれた。
「なあ、お前の予想は誰よ?ちな、俺は大穴を狙って歌姫にしてる!」
「私は硝子かな、友達として報われてほしい」
えぇ、そういうやつなの?
あの三人の中だったらお兄ちゃんの好みは冥冥先輩なんだけど。もしかしたら、もっとすごい人が現れるかもしれないから保留かな?っていうか、私のお姉ちゃん候補は三人もいらないからね?と告げる。
五条先輩は「つまんねぇーっ」とか言うけど、夏油先輩は「なら君はどうなんだい?この前は伊地知に押し倒されていたのに満更でもなさそうだったし」と聞かれ、ふいっと顔を反らす。
どうせ、ふざけて報告するんでしょう?
「そんなことはないさ………私はね」
「それだと俺が悪いみたいじゃん!?」
「あんたら何やってんの?」
あ、どうもです。と、私は挨拶して1年生の教室に向かってダッシュする。後ろからお兄ちゃんの「走るなよ、危ないぞ!」という声が聞こえ、走るのではなく速歩きで逃げるそんな時だった。
綺麗な金色の髪を揺らす美女がいた。
そして、私の真横にお兄ちゃんが五条先輩の瞬間移動並みの速さでは現れた。さっきは危ないから走るなとか言ってなかった?と聞くよりもお兄ちゃんは物凄い大きな声で叫んだ。
「俺と付き合って下さい!!」
多分、ここにいるみんなが「こいつマジかよ」と思ったはずだ。そりゃあ、いくらお兄ちゃんのストライクゾーンをど真ん中でぶち抜くボンキュッボンの金髪美女が現れたからって初手でそれはない。
「「「「ッッッ!!?」」」」
うわあ…っ、なんか背筋がゾワッとした。
私は恐る恐る後ろに振り返ると妬み恨みの負のエネルギーをバチクソに撒き散らす歌姫先輩と硝子先輩、あと金蔓を取られてムカついているむ冥冥先輩がお兄ちゃんと金髪美女を睨み付けていた。
「お、おう、修羅場だね」
いや、あんたのせいだよ。
「「
「いいや、私の金蔓だ」
冥冥先輩、ほんとにお願いだからやめて。
〈冥冥〉
1級呪術師。
本名不明の呪術師。よく炎代一茶にお金を対価にデートやショッピングのお供だったりとさせているが、その真意は不明である。家入硝子と庵歌姫の二人をからかうことが多いものの応援はしているらしい。