【完結】某海の超一流コックにドハマりした顔とスタイルの良いお兄ちゃんが歌姫先輩と硝子先輩に「絶対に逃がさないから」と死ぬほど追われてる件。 作:SUN'S
アホな五条先輩とバカな夏油先輩が勝手にキッチンを使ったらお兄ちゃんがキレて「領域展開」するで私もついでに「領域展開」して仕返しする
これは、ある日の午後の出来事だ。
いつものようにお兄ちゃんのご飯を食べようと学生寮の食堂に行くとキッチンに五条先輩と夏油先輩がいた。やっぱり、あの人たちはバカなのだろうか。と、私は考えながらいつもの定位置に座る。
「へいらっしゃいぃっ!!」
「ご注文はお決まりかな?」
えっ、じゃあ、パンケーキを。
「「パンケーキいっちょう!!」」
いったい、どういうテンションなのだろうかと二人に呆れながらまだ読み掛けだった小説を読む。………なんか甘ったるい臭いの中に酸味や辛味があるけど、ほんとに大丈夫なんだよね?
そこはかとなく不安を感じていると夏油先輩と五条先輩が分厚くて大きいパンケーキを持ってきてくれた。えっ、えぇっ、いいの?ほんとに私だけで食べちゃっていいの?
じゃあ、いただきますっ!
………………………………まずい。
「あっれえぇ?」
「ほら、悟の分量がやっぱり」
「でも一茶はやってたぞ?」
「いや、私達は素人だよ?」
そういうのはマジでやめてください。
「テメェら、また俺のキッチンに…」
「「やべっ、逃げろ!」」
「逃がすかよ、領域展開ッ!!」
それなら私も領域展開────。
お兄ちゃんと私は炎と一体化する。
無数の蹴りと無数の火箭によって五条先輩と夏油先輩は火だるまになっていき、気がつけば二人とも低温火傷で半泣きになっていた。いくら食べ物を粗末にしたからって本気で殺すわけないじゃん。
私の言葉に安堵する先輩たち。
まあ、私は殺したりすることはないよ。
だけど、私のお兄ちゃんは二人を許すとは言っていない。そう私が呟くと五条先輩は夏油先輩を突き飛ばし、お兄ちゃんにタックルをする。「俺の事はいいっ!!お前だけでも逃げろよ、親友!」とか騒いでいる。
その騒ぎでやって来た七海くんは「…バカなんですか?」とつぶやき、また自室に戻っていった。うん、私も三人のことはバカだと思ってるよ。
「悟、私は君を見捨てない!!」
「傑、ありがとよ!!」
いや、なんやねん。と、思わず突っ込みそうになるのを堪えながら夏油先輩と五条先輩の暑苦しい友情によって身動きのできないお兄ちゃんへと硝子先輩と歌姫先輩が飛びかかった。
そりゃあ、またとないチャンスだもんね。
そんなことを考えながらお兄ちゃんに群がっているみんなの写真をとり、あとで伊地知くんにプリントアウトしてもらおうと食堂を離れる。
後ろでお兄ちゃんの助けを求める声は聞こえるけど、そうなったのは自業自得なんだから諦めなよと言い残して女子寮に戻る。
〈
炎情呪法。
この「領域展開」は強い方の想いのままに炎を操ることの出来るリスクだらけのもの。しかし、基本的に炎代一茶の愛情を上回るものはいないので破られることはない。尚、家入硝子と庵歌姫は普通に破った。
〈
火箭操術。
この「領域展開」は罪の意識を抱い対象に向かって、その罪の意識の軽さに比例して火力を高めていく。つまり、罪悪感のないものは一瞬で焼き尽くす。対呪・対人どちらもこなせる。