【完結】某海の超一流コックにドハマりした顔とスタイルの良いお兄ちゃんが歌姫先輩と硝子先輩に「絶対に逃がさないから」と死ぬほど追われてる件。   作:SUN'S

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ボンキュッボンな金髪美女に「好きな女の好みは?」と聞かれたお兄ちゃんは迷うことなく「貴女がドストライクです!」と叫んだ。

───「特級呪術師」九十九由基───

 

私の知っている呪術師の中でおそらく唯一五条先輩を物理的に殴り飛ばせるのは彼女だけだ。どうやっているのかは知らないし、彼女の術式もまったく知らないけど。ひとつだけ知っている…というか、ありありと見せつけられている。

 

この九十九由基という女はお兄ちゃんの好みをど真ん中で貫けるのだ。某海の超一流コックに憧れているお兄ちゃんだけど、なにも女の子の好みがないわけではない。むしろお兄ちゃんの好みは分かりやすいほうだと思う。

 

金髪美女!

 

年上お姉さん!

 

どちらかといえばクールな顔!

 

ボンキュッボン!

 

これがお兄ちゃんの好み。

 

ちなみに私が当てはまってるのはクールな顔だけだね。歌姫先輩も硝子先輩もかなり手強い強敵が現れちゃったし、もうお姉ちゃんレースは敗退するのかな。そうなったらあれがお姉ちゃんか……うん、格差でめちゃくちゃ泣きそう。

 

「炎代一茶、君はどんな女が好み?」

 

「俺の好みは由基さんです!!」

 

「ぐ、ぐいぐい来るね。私が聞いてた話だと女の子ならどんな子でも大好きだと思ってたけど、意外とそうじゃないのかな?」

 

うちの愚兄がすみません。

 

ところで、九十九さんはお付き合いしている男性とかはいますか?と問いかけると歌姫先輩と硝子先輩に「裏切るつもりか!?」という視線を向けられる。二人はお兄ちゃんを振り向かせるのに頑張ってください。私としては炎代家の未来のお嫁さんなんて誰でもいいんです。

 

「ん゛っ、ちょっと顔が近いよ。っていうか、話には聞いてたけど、ほんとにかっこいいね。………いや、そうじゃなくてだ。おちつけ、私の話を聞いてくれるかな?」

 

「勿論です、由基さん!」

 

「………おちつけ、相手は子供だ、よし」

 

「どうしたんですか由基さん?」

 

「えぇっと、あれだ。君の「由基さん、俺の事は親しみと愛情を込めて一茶って呼んで下さい」……わ、わか、わかったからほんとに少し近いよ!?」

 

お兄ちゃん、すごい積極的だね。と、二人に話し掛けると怨めしそうに九十九さんを見つめている。もう、さっきも言ったじゃないですか。お兄ちゃんを普通に振り向かせれば良いんですよ。

 

「一茶君の術式『炎情呪法』は想いの丈ほど燃え上がり、すべてを焼き尽くすというのは聞いている。そこで一つだけ気になったんだ、なにを想って炎を生み出しているのだろうとね」

 

「そんなの決まってるじゃないですか」

 

そう言うとお兄ちゃんは微笑み。

 

「俺は全てのレディを愛している!!!この燃えたぎる君への愛!!!!燦ちゃんも!!由基さんも!!歌姫ちゃんも!!硝子ちゃんも!!冥冥さんも!!そしてまだ見ぬ我が麗しきレディ達!!ああ、この身も心も焦がす恋よ!!!俺の全てを捧げたってひとつも悔いはない!!!!!!」

 

両手を大きく広げて誇るように、それこそが真実なのだと言わんばかりに声を高らかに叫んだ。私の名前が入っているのは納得してるけど。まさか自分も呼ばれるとは予想していなかったのか、冥冥先輩は恥ずかしそうに頬を赤らめていた。

 

なにそれずるい、すごくかわいい。

 

 




〈九十九由基〉

特級呪術師。

炎代一茶の「炎情呪法」を応用できないかと考えて高専を訪れた結果、自分に「メロリン♥」する炎代一茶に驚く。なぜか異様に近づいてくるし、イケメンだしでドギマギさせられた挙げ句、もはやプロポーズとしか思えないセリフを言われる。

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