プロローグ
ヒーロー社会に存在する妖怪の山、その地下には広大な空間が広がっている。
その場所は地霊殿という。
そこでは鬼等の真の妖怪の他にも怨霊等のたまり場となっていたり諸事情によって妖怪の山に駆け込んで妖怪となることを望んで妖怪化した者が沸いた温泉街を作っていた。
更には妖怪の山の武装兵器群を生産している河童の兵器工廠を存在し、それらを動かす核融合炉施設さえも完備している。
それらのすべての施設を管轄するのが地霊殿であるのだ。
「ふぅ、さて休憩にしましょう」
そしてそこの執務室にて大量の書類を裁き終えて休憩に入ろうとしているピンク色の少女こそこの地霊殿と地下街一帯を天魔から預けられ治安等をつかさどっている古明地さとりである。
彼女は一見齢十五を超えていない中学生か高校入りたての女子高生にしか見えないがその正体は人の心を読む悟り妖怪である。
そんな彼女が休憩に入ろうとしたその時‥‥
バン!
「おねーちゃーん!」
さとりそっくりな緑色の服を着た少女が飛び込んできた。
「あら?こいしどうしたの?」
その少女はさとりの妹のこいしである。
「これなーに?」
彼女の手には紫色の分厚い本があった。
「ああ、それは…」
「?」
「私が書いた本ですよ。私たちの過去を書いた、いわば自伝ですね」
古明地姉妹。
この二人は元々はただの人の姉妹であったのだ‥‥。
古明地姉妹の記憶にあるかつての家族は
「このクソガキ!」
バキィ!
「うぅ‥‥!」
「おねーちゃん!ひぁあ!?」
「あんたたちなんか産まなきゃよかった!」
家庭内暴力の酷い親であった。
そもそもこの二人は生まれた時代が悪かった。
2人が生まれたのは超常黎明期、個性が異能と呼ばれ蔑まれ差別された時代。
そんな時代に古明地姉妹は生まれた。
誕生した時から二人にはサードアイ(第三の目)があったことが虐待始まりの最大の要因であったが二人にはそんなのは知ったことではない。
生まれた時から身体に備わっていたモノ。
今更差別されたって知ったこっちゃない。
そして生まれた地域もまた問題であった。
超常黎明期以前の政府の悪政によって発生した大量の貧困層がさらにその政策で一か所に集められてできた街であったことが余計に事態を悪化させた。
この貧困街には警察はほとんど不干渉。つまり古明地姉妹への虐待を止める者はいなかったのだ。
その上逃げようにも基本警備が立っており貧困街を隔離するかのように立ちふさがっていたのだ。*1
その上個性持ち(この時代だと異能持ちであるが)であるものをこの貧困街に押しこもうという政策案まで出されているので二人はいつ殺されるかわからない状況下に置かれていたのだ。
これは古明地姉妹が妖怪の山に参加する前から本作開始・原作中でのお話。
埴安神袿姫を主人公にヒロアカ世界で宗教をやるという話を思いついたのですが読みたいですか?
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面白そう!
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微妙
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どちらでも
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別にいい