ヒーロー社会の妖怪の山 外伝集   作:島田愛里寿

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第二話 脱出

こいしが屑父親に個性の要のサードアイをつぶされてから三日後。

 

 

さとりとこいしは隔離壁の正門のすぐそばにいた。

 

 

「…これ大丈夫なの?お姉ちゃん」

 

 

「大丈夫ですよ。多分…おそらく…ひょっとしたら…」

 

 

「不安しかないよ!?」

 

先日の親の愚行によってこいしは個性が変異した。

 

本来はさとりと同じく他人の心を覚のが個性であったが、サードアイをつぶされたことによって個性発動中は他人からは無意識に認識されなくなってしまったのだ。

 

なのでさとりはこれを応用して警備員が極端に少ない日を狙ってこいしの個性を使って脱出することに決めたのだ。

 

 

とはいえこれは親相手に実験しただけの結果からさとりが導き出した個性の能力なので他の人間や監視カメラ・防犯システムの類にも効果があるかは実験していないのでこいしは不安しかなかったのである。

 

 

「さ、行きましょう。いつあのクズ共が意識を取り戻すかわかりません」

 

「う、うん…」

 

ちなみに親は家にいたがさとりがこれまでの不満や怒りをぶつけるかのような勢いで彼らのトラウマなどを想起させて気絶させておいたのであるが、あの図太い両親のことである。

 

いつ気が付いて追いかけてくるかわかったものではない。

 

 

なのでさとりはさっさと第一の難関である検問所を抜けてしまいたかったのだ。

 

 

そうしてこいしが意識を集中させながら検問所に近づくが…

 

 

(あれ?怒ってこないよ?)

 

 

(成功ですね…こいし?集中は解かないようにお願いしますよ?この隔離壁を抜けて市街地の…そうですね裏路地あたりまでは。)

 

 

(うん、分かってる。)

 

 

(きついかもしれませんが頑張ってください)

 

 

(もちろんだよ!あんな目には遭いたくないしね…)

 

 

 

彼女たちが警備の無意識や警備システムの隙をついて脱出している最中、彼女たちの目のそばには他にも脱走を図ったものの捕まってしまった子たちが大勢いた。

 

彼らはここの警備員に暴行を加えられた後に送り返されるのだが一縷の望みを目指して脱走を図ろうとする異能者を弾圧することに快感を覚えた一部の警備員は近くを通っただけの子までとらえるので胸糞悪いことこの上ないのだ。

 

 

「おい!そこに誰かいるんだろ!俺らもつれていけよ!」

 

(お、お姉ちゃん。あいつらって…!)

 

(ええ、前から私たちをいじめてきた連中です。先日から行方知れずでしたがまさかここにいたとは‥…)

 

 

「あ、あいつら古明地姉妹じゃねえか!」

 

 

「なんであいつらだけあそこまで行ってんだ!?俺らもつれていけ!」

 

 

(ど、どうするのお姉ちゃん!見つかってるみたいだよ!?)

 

 

(落ち着きなさい。あいつらの異能は確か赤外線カメラのようにみることだったはず、だから見えるのでしょう)

 

(そ、そっか。…どうするのお姉ちゃん?)

 

 

(私はほおって行くつもりですがこいしは?)

 

 

(連れて行くわけないじゃん!あんなにひどい目にあわされたんだよ!?)

 

 

(ですね)

 

そうして二人はいじめっ子たちの制止を無視しして巡回にきた警備員の脇を通って検問所の外に脱出に成功。

 

その後、いじめっ子たちはうるさいからと看守らに暴行された。

 

 

 

そして数十分後…

 

 

「はぁはぁはぁ…」

 

 

「お、お疲れ様です。こいし」

 

 

2人は河川敷の橋の下にいた。

 

 

本来は裏路地にでも身をひそめるつもりだったが監視カメラが至る所にあったのとさとりが通行人の心を見ると異能者を見つけたら報奨金が市から出されているらしく下手に街の中心にいるわけにはいかなかったのだ。

 

そのため河川敷の橋の下に身を潜め、夜になるまで潜伏することになった。

埴安神袿姫を主人公にヒロアカ世界で宗教をやるという話を思いついたのですが読みたいですか?

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