ドクター「何も分からん」   作:オリジニウム爆弾

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第2話

「うわああああああ!?」

「ドクター! 大丈夫ですか!?」

 

 ドクターの悲鳴が艦内に木霊し、たまたま近くで聞こえてしまったアーミヤが血相を変えて声の発生源まで向かうと、そこにはロドス艦内で使用する作業用ドローンの山に埋もれたドクターの姿があった。

 

「こんなところで何してたんですか?」

「今朝、発電所で夜勤してたオペレーターを労うためにお饅頭持っていったら、そろそろ上限になるから使ってくれーって言われちゃって……」

「毎回使い道思い付かなくて上級SOC作る時以外もて余してますよね……」

 

 ドローンの山を退かしてドクターを引き摺り出したアーミヤは彼と共にドローンを整理する。

 素直に作戦記録に使っておけば良いものの、雀の涙ほどの量しか貰えないことを知っていたドクターは面倒臭がって消費していないのである。

 

「だから、理性使ってドローン作ってみたんだよね」

「ドクター?」

 

 明らかな理性の無駄遣いである。

 基地スキルを持っているオペレーターは基本的によく分からない。

 良い感じに効果だけ発動していればいいやの気分でオペレーターは配置されている。使わないドローンを日夜大量生産していることも無駄でしかない。

 

「自分の理性を使って……こう、こねて、型で形整えて丹精込めて作ったドローンだと愛着持っちゃって……」

「そんなパンみたいな製造方法だったんですかこれ!?」

「こんな大変な思いをしてドローン作ってたってなると皆に申し訳なくなってきた……」

 

 子供の職業体験並みの感想を抱いてはいるが、アーミヤはたまたま目に写ったカレンダーを見て頭を抱えた。

 

「ドクター……今日って火曜日ですよね?」

「そうだけど?」

「前衛と特殊SOCの日ですよ!」

「あっ」

 

 ドクターがドローン生成に使った理性は128、初級のSOCを集めに行く作戦の必要理性は18。

 大体7回分の理性が無駄に消えたのである。

 

「この前ブレイズさんの昇進2するために色々準備してたのなんだったんですか!? 足りない素材はあと初級前衛SOCだけなんですよ!?」

「あ、あ、あ……ほ、ほら今はリードさんのイベントもやってるし……」

「尚更ドローンに理性を使ってる場合じゃなかったですよねぇ!?」

 

 ドクターも頭を抱えてしゃがむ。

 ロドスのCEOと戦闘指揮官が頭を抱えているが、理由は過去一番にしょうもない理由であった。

 

「……とりあえず、作戦記録にドローン使ってから理性回復しましょうか」

「そうだね……ローグライクとかで暇潰そう」

「ハイモアさんの潜在解放もまだ終わってませんしね……」

 

 この後、上手く招集券引けずローグライクは途中離脱した。

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