ドクター「何も分からん」 作:オリジニウム爆弾
「うわああああああ!?」
「ドクター! 大丈夫ですか!?」
ドクターの悲鳴が艦内に木霊し、たまたま近くで聞こえてしまったアーミヤが血相を変えて声の発生源まで向かうと、そこにはロドス艦内で使用する作業用ドローンの山に埋もれたドクターの姿があった。
「こんなところで何してたんですか?」
「今朝、発電所で夜勤してたオペレーターを労うためにお饅頭持っていったら、そろそろ上限になるから使ってくれーって言われちゃって……」
「毎回使い道思い付かなくて上級SOC作る時以外もて余してますよね……」
ドローンの山を退かしてドクターを引き摺り出したアーミヤは彼と共にドローンを整理する。
素直に作戦記録に使っておけば良いものの、雀の涙ほどの量しか貰えないことを知っていたドクターは面倒臭がって消費していないのである。
「だから、理性使ってドローン作ってみたんだよね」
「ドクター?」
明らかな理性の無駄遣いである。
基地スキルを持っているオペレーターは基本的によく分からない。
良い感じに効果だけ発動していればいいやの気分でオペレーターは配置されている。使わないドローンを日夜大量生産していることも無駄でしかない。
「自分の理性を使って……こう、こねて、型で形整えて丹精込めて作ったドローンだと愛着持っちゃって……」
「そんなパンみたいな製造方法だったんですかこれ!?」
「こんな大変な思いをしてドローン作ってたってなると皆に申し訳なくなってきた……」
子供の職業体験並みの感想を抱いてはいるが、アーミヤはたまたま目に写ったカレンダーを見て頭を抱えた。
「ドクター……今日って火曜日ですよね?」
「そうだけど?」
「前衛と特殊SOCの日ですよ!」
「あっ」
ドクターがドローン生成に使った理性は128、初級のSOCを集めに行く作戦の必要理性は18。
大体7回分の理性が無駄に消えたのである。
「この前ブレイズさんの昇進2するために色々準備してたのなんだったんですか!? 足りない素材はあと初級前衛SOCだけなんですよ!?」
「あ、あ、あ……ほ、ほら今はリードさんのイベントもやってるし……」
「尚更ドローンに理性を使ってる場合じゃなかったですよねぇ!?」
ドクターも頭を抱えてしゃがむ。
ロドスのCEOと戦闘指揮官が頭を抱えているが、理由は過去一番にしょうもない理由であった。
「……とりあえず、作戦記録にドローン使ってから理性回復しましょうか」
「そうだね……ローグライクとかで暇潰そう」
「ハイモアさんの潜在解放もまだ終わってませんしね……」
この後、上手く招集券引けずローグライクは途中離脱した。