第十八話
今はあれから一週間ほどたち、平城京に向かっている間に、大和にこう訊かれた。
「そういえば〜永琳は〜何のようだった〜?」
「ああ、それはな・・
「んで、何のようだ永琳」
「ああ、結構前に私の部下が酔って作った薬、覚えてる?」
「ああ、象耳生えた奴か。それがどうした?」
「じつはあれは副作用で実際の作用は違ったのよ。残ってる薬を解析したら、実際には体と精神を強く結びつける薬だったわ。」
「・・・・ドユコト?」
「つまり普通の人間は体と精神を細いひも上の物でつないでいるとするとまず精神がつながってる状態が生きている状態。切れた状態が死んだ状態。穢れはそのひもにヤスリをかけようとする存在、そしてこの薬は・・・ひもを太くして切れにくくする薬。そしてそのひもに体と通信する機能を付けた感じ」
「太くすんのは分かったが通信って言うのは?」
「いわゆる能力ね。たとえば肉体は『物質』。その『物質』に能力が付く、又は与えられるとそれが精神にまで食い込むってことよ。つまり右手の拳に【パンチが強くなる程度の能力】をつけたら、強くなった状態にしかならないけど薬の効果で強弱が決められたり左手にも適応されたりということが起きるのがこの薬の効果よ」
「つまり自分に新しい能力を創る事も可能ってことか?」
「そうなるわね」
「おお、チートチート」
・・・ってことがあった」
「「チートすぎワロタ」」
「ああんまりだああああ!」
「でもさ〜本当にそれだけ〜?もう一個ありそうだけど」
「鋭いねぇ。でも教えられん。今は秘密にしておく事にされてるからな」
「・・・わかった」
「いいの〜?陸斗」
「鬼は嘘を嫌うんでね、約束に嘘をつかせたくない」
「『昔』もそういう性格だったしね〜」
と悪戯っぽい笑顔でいう。それに対し二人はピクッと反応するが
「あ・・ああ。そうだったな」
「・・・だな」
悪戯心を分かってなのか平常心を失わないように返事をする。
「さて、見えてきたぞ平城京!」
「「おお〜」」
そこには、おおきな平城京の都市が広がっていた。
「さて、門番もいない事だし、入りますか!」
「「おお!」」
「しっかし広いなァ、やはりさすが平城京って所か。ッ・・・!」
「どうした?」
「俺らさ・・・金持ってなくね?」
「「あ。。。。」」
「どうせならなんか食いたいしな。どうすっか・・・」
「バイトも無いだろうね〜」
「う〜ん・・・どうすっかな「どうされましたか?」・・・あんた、誰だ?」
「私は豊聡耳神子、貴方たちはお金がないのですね?」
「なぜ分かんの〜」
「貴方たちは金銭欲が溢れ出ています。そして豪華な身なりでない事などを考えると、お金が足りないのだと思いましたが違いますか?」
「いってる事は間違ってないね。でも、根拠に嘘がある。君は孤独感を持っているから友が欲しいという欲が出てきてるよ?おそらくその理由は心か欲を読む。どっちでも同じだけどね。心は意識的な欲と、本能的な欲がある。その両方が『心』であり。『欲』だからね」
そう説明し終えると、あからさまに警戒心を持っていってくる。
「・・・・・なぜ分かりましたか?」
「とりあえず、僕も能力を持ってると考えてくれ。能力は【やられた事をやり返す程度の能力】。そして欲がよみとれたからね」
「信用できません・・・「それと、」え?」
「この子を守ってんのか知らないけどそっからのぞいてる人、出てきてくんない?地位的なもんがあんだろうけどさ?俺なら護衛の位置、丸わかりだよ?」
指を指しながらいう。
「ええ、出ましょう」
「ほう・・・おまえは・・・仙人か?」
「ええ。私は霍青娥。邪仙ですわ」
「何をしているのかは聞かないよ。んで?どうしたの?俺をずっと覗きこんで気持ち悪い」
「あなたが怪しいと思ったからです。それ以外に何か?」
青蛾はニタァと笑っていってくる。
「君の考えたことは〜わかったよ〜僕らを強い仙人にして自慢のため大陸まで連れ帰るつもりでしょ〜?」
「鬼は嘘が嫌いなんだ。嘘言ったら・・・殺すぞ?」
「不老不死の仙人を殺す?馬鹿げた冗談はよして頂戴?」
「俺ならできるぞ?実際に殺すのと永久に殺し続けるの、両方共できるんだな」
「あらあら、無理な相談よ、何故なら私を捕まえられない」
「そうか、それは残念。でも、お前は俺に勝てない。」
「熟練した仙人は、戦闘中でも霞を無意識に食べて、回復する事が出来ますわ。生半可な攻撃は通りませんよ」
「なら、やるか?」
「町中でやるつもりで?」
「いや、豊聡耳神子、どこかちょうどいい場所はないか?」
「うちの庭でどうでしょう?それよりいいんですか?相手は仙人、しかも戦闘経験が違いますよ?」
「戦闘経験は俺の方が上な自信はあるな」
「へえ・・・貴方も仙人なんですか?」
「違うね。とうの昔に人間を捨てた・・・
人外だ!」