空想の錬金術師   作:篠原えれの

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 その後、何度かエドワード達はタッカー邸に出入りすることになる。

 

 ミシェルはミシェルで、いつニーナが合成獣にされるんだと冷や汗かいていたが、タッカーの査定の日が近づけば近づくほど油断できない日々が続いた。

 

 ザックはうまいこと幻覚がニーナにバレないようニーナを避けていたが、ミシェルはさすがにもみくちゃにされていた。

 

 「お兄ちゃんの髪色ってキレイな青色だよね!お空の色みたい!その尖ってる耳も妖精さんみたいでかっこいい!」

 

 「ニーナちゃん~~?僕の髪色は金髪だよって何回も言ってるよね?それに耳も普通だよ」

 

 「ニーナ、ミシェルお兄ちゃんの髪色好きだよって何回も言ってるもん!ミシェルお兄ちゃんの耳も妖精さんみたいで好きだし!あっちの男の人怖いから別にどうでもいいけど、ミシェルお兄ちゃんは好きだよ!」

 

 「(あ~~これは完全に幻覚が作用してないな。アルは鎧のままにしておいて大正解だったよ。これだから子供は苦手なんだよ。どうするか。ザックもバレてるしな、特徴いわれると厄介だから離れて貰ってるけど)そう言ってくれるのはうれしいけどな~~あんまり大きな声で言わないでほしいかな~~」

 

 「なんでー?!こんなに綺麗なんだから他の人達も喜んでくれるよ!」

 

 その様子に弟達も困り果てていた。長男の嘘が通じなくなってくると幻覚も意味をなさないようになるのはエドワード達も知っていたからだ。

 

 「(珍しく兄貴の嘘が通じなくて兄貴が困ってやんの。ざまぁ。……だから今回アルは鎧の姿のままなのか。ニーナが居るから。エリシアちゃんの時もそうだったけど、兄貴の幻覚ってほんと子供には通じないのな。)」

 

 「(くそ、エドの奴この状況絶対楽しんでるだろ。子供と言えばメイも見抜けそうだしな。年齢的に10歳とかならギリギリ通じそうな気もしなくないけど、メイだしな。アイザックには一応メイに幻覚がバレそうになったらアイザックとして活動を再開してとは伝えてあるけど、本当に厄介だなこれ)それとこれはまた別なんだ。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 「うん!ニーナ、ミシェルお兄ちゃんが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 「は?」

 

 その瞬間、エドの血管がブチ切れた音が聞こえた。

 ニーナはもちろん、実兄へは特大の雷が落ちたのだった。

 

 「誰が兄貴の方が背が高いだもう1回言ってみろクソガキャー!!!!!!!!!!」

 「事実なんだから仕方ないでしょ!!!!!!!!ずっと気を遣ってたのになんで喋るんだよニーナ!!!!!!!!!」

 

 その日はニーナを護りながら兄対弟によるガチ対決が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

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