1.吸血と洗脳による催淫効果のせいで主人公の知らないところでホモが爆誕している。
翌朝、ハプニングが起きた。
エドが顔面蒼白どうしようっていう表情をしているのだ。
微妙に背丈縮んでるし、女体化したかなこれ?
本人がまだ話したがってないからあとで聞くとして、どっちにしろ向こう帰った時にバレるのよ。機械鎧の調整やらでパンツ一丁になるんだから。
そんなことより相手誰だろう。やっぱり大佐か?いやいや昨日の今日だぞあまりにも手を出すのが早過ぎる。僕のせいなのは分かっているが一発殴っとかないと気が済まない。29歳が15歳に手を出すのはいくらなんでもロリコンがすぎる。
僕の吸血や洗脳に多少催淫効果が出るのは知ってる。エドやアルがあんまり症状を訴えないタイプだなあとか思ってたらこれだよ。絶対大佐が僕より速く気付いてエドに手を出したんだよ。
知ってる?僕の能力で女体化する条件て基本的に濃厚なセックスの上に中出しだから。
僕しか知らない能力の詳細分かれ言うのも酷な話だが、内容が内容なのでまぁ普通はしないだろうなってことをされてしまって目が点になっているのだ。大佐あまりにもあんまりすぎるのよ。1回目だから妊娠はしないにしても、あー……吸血はやめられないから二人で会う度にあーだこーだするのかなあ。
美味しいと思う気持ち半分、マジでなんで僕色欲司ってるんだろうともやもやする気持ちでいっぱいになった。
「エド、怒らないから昨日誰と寝たのか教えて」
「は?!し、してないし!な、ななんで分かるんだよ!」
「女の子になってるでしょ。それ、僕の吸血のせい。……ごめん、兄が弟の性知識の無さをみくびってたばかりに。まさかエドがそっちの人で中まで出されるなんて思ってなくて、なんでこんな話をするかというと、それが僕の吸血で女体化する条件なんだよね。黙っててごめん」
誤魔化し方がかわいい。許してしまいそうになるがよくないので真実を話した。少し間があいて。正気に戻ったエドは叫んだ。
「うるせー!!!ごめんで済むかー!!!!ほんとにこれどうすんだよクソ兄貴」
「性別がバレたらやばい場面では僕の幻覚で男に戻れるよエド」
「幻覚かよ!!幻覚じゃ意味ないんだよ!!まじでほんとに元に戻れんの俺?」
「残念ながら簡単には元に戻れないね」
「そうだよな、くそ。だから無責任に出すなって言ったのにあの野郎……」
「因みに相手は誰」
「えっ」
「なんとなく想像ついてるけど。僕マジで1回そいつ殴ってやらないと気が済まないんだよね。わかっててやったと思うから」
「わかった!わかったからマジでストップな兄貴!大佐だって。殴るのはさすがに兄貴でもやばいって。俺も兄貴の吸血のことで困ってたから怒らないでくれよ。相談できるわけないじゃん。その、な。吸血事態は嫌じゃないんだけど……あれ、マジでどうにかなんねぇの?」
やっぱり犯人は大佐だった。殺す。半殺しだ。許さん。手を出すのは許すけど中出しは許さん。せめてなんか段階ってのがあるだろう。エドもエドだ。女体化してから相談受けてもなあ。口に出せなかったんだろうな。ごめんよ。
「高揚感、発情、そのあたり?そういう副作用がでないように、控えめに摂取してたつもりだけど……あ。もしかして僕が1回死んで遠慮なく吸ったあの時が一番えぐかったかな」
そう話すとポロポロと泣かれた。ガチだったらしい。放心状態から半分ぐらいは発情期入ってたのね。そのあとアルと喧嘩もしたしで、セックスするには充分な動機だったと。
「ごめん。……つらかったね」
「大佐に話してもいい?」
「いいけど、まずアルに話そうか。ウィンリィにも話すよね。機械鎧しんどくなるよ。」
「一番話したくない゛」
ウィンリィに未練たらたらなのだろう。号泣するエド。多分女の子になってるから涙腺死んでるやつ。分かるよ、僕も前世産まれたての頃は女子だったし、マスターが死亡して死にかけたところを新しいマスターとして助けてくれた女の子(前に話してた命の恩人さんね)に恋して、男になったところあるから気持ちはほんとによく分かる。最終的にクソバカ(男)が嫁になったから僕たちほんとに似た者同士だね。本命に逃げられてないだけ羨ましいかも。
これどうするかなほんと。
「泣かないの。もう仕方ないじゃん。セックスのことは隠せばいいでしょ。元に戻るかもしれないし。あんまり見た目変わってないんだから普段は男装すればいいじゃん。あと大佐に責任とってもらえ。エドが嫌でも僕が大佐許さないから。」
「どの口が言ってるんだよ!大佐は大佐でいーの!あの人ほっといても俺のこと手出しにくるし……ひえ」
エドの言葉にカチンと来た僕は壁ドンする。心配で仕方なくてやるんだけど、ふわふわしすぎだ。大佐はリザさんも好きだろうし、あの人やっぱ女たらしなイメージあるし。
やり捨ては許さない。しかもエドは15歳の男の子だよ。性知識なんてこれからだし、特にエドなんて今どき珍しい純粋無垢な錬金術オタクなんだし恋愛にうとい。きっちり捕まえとくように指導しとかないと。
「エドはどうなの、大佐のこと好き?」
「……言わないとだめか」
「大事なことだよ。少なくとも嫌いじゃないでしょ」
僕の言葉にエドは頷いた。
「あいつ卑怯なんだよ、俺男だからって好き放題……。スキンシップもひでえし。俺吸血されるたびに大佐が触りにくるし、俺それ嫌いじゃないし、でも俺男だしで」
「女の子になったから分からなくなっちゃったと。大佐が好きでいいじゃんそれ」
「ウィンリィが好きって気持ちにも嘘つきたくねえ」
「欲張りだねえ。うん。どっちも好きでいいと思うよ僕は。そういうエドが好きだしさ。相手がどう思うかまでは分からないけど。今は大佐を大事にすべきだね。あの人の方が年上だからリザさんにとられる可能性だってあるんだし。嫌じゃない?」
「……そう言われるとむっちゃ嫌かもしれない。そうだな、ウィンリィより先に大佐に責任とってもらうのありかもしれない。ウィンリィは最悪アルにとられるかもしれないけど。兄貴はどうなんだよ、昔からウィンリィは友達って感じじゃん」
「え、僕?いや、二人があんまりにも彼女推してるから僕は別にいいかなって。」
「ほんとにぃ?ウィンリィに関しては実話アルより兄貴が強敵だと思うんだけど。俺が女になったからって抜け駆けするなよ」
そう言われて今度は僕が面食らってしまった。
僕は前世に重きを置きすぎて今世に関して未練が本当に少ないのだ。恋人も正直どうでもいい。本当にやりたいことが少なすぎる。僕が居た痕跡を少しでも増やすっていう大義名分こそあれど。僕が一番やりたいことって、エドに錬金術の才能を残したいぐらいなんだよね。僕の存在を対価にするだけでエドに錬金術の才能が戻るなら名誉もいいとこだよ。
僕はどうせ、この世界には長く居られない。
前世の記憶がある限り、僕はあの世界に惹かれ続ける。
「ウィンリィから好きって言われたら拒絶しないけどね。責任もとらなきゃだし。……ほら、昔僕がウィンリィに吸血しすぎた事件あったじゃん。あれだけでも十分ウィンリィが、僕が好きって思う催淫効果あるから、あとから頑張って副作用はでないようにしたんだけど……」
その言葉がエドにとって地雷だったらしい。やっぱこの話は軽率だっただろうか。
「この卑怯モン!大佐も卑怯モンだけど兄貴も大概だって!でも嫌いになれないのってそういうアレ?!兄貴、それってウィンリィだけじゃないよな?!もうまじ、吸血でいい思い出がないんだけど……」
「今気付いたの?そうだよ。ウィンリィどうのこうのより、エドが一番僕の吸血に関する副作用を受けてるの。でも吸血しないと僕は生きてけなくなるから。だからこうして心配してるんだよ。ちょっとでも異変を感じたら教えて欲しいかな。それが性的なことでもさ」
「なるべく伝えるようにはするけどよ……。兄貴の吸血って改めてえぐいんだなって再認識したわ」
「そうだね。あと他に僕に聞きにくそうなことって、吸血する際に多少性的興奮もあるんじゃない?たとえば今みたいに」
試しに吸血を試みる。壁ドンをしているからエドは逃げられないのだ。一滴、ニ滴と首筋から吸血をする。女の子になって味がまた格段に美味になっている。
「ん、兄貴、もっと控えめ、控えめにして、」
「これぐらいにしとくね。大丈夫?顔赤いね」
「男の時はここまでじゃなかったんだけどな……。あたまフラフラする……」
「感じるんだね、分かった。まあ多少1回ぐらいは我慢してね。微調整するから」
そのあと、散々吸血だけで弟の喘ぎ声を聞くハメになったんだけどこれ近親相姦になる?R18?ヤッてないよ、吸血しただけ。なんならエドを一晩でエッチにした大佐の方が極悪人だから。おかげで吸血する時の手加減が難しいのなんの。
「やっぱり大佐は殴らないと。僕の食事事情の危機じゃん」
その後エドにむっちゃ殴られたのは言うまでもない。