五条悟の妹は悲劇を変えたい   作:皐月の王

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漏瑚と宿儺の戦闘やばすぎない……?


激情の少女

五条悟里は目の前の光景を見て激情に駆られそうになるのを理性が抑えていた。それは、夏油傑が居たからというのもあるし、何よりも……

 

木の檻に閉じ込められている女の子二人と目が合ったからだ。

 

そうなったのは、五条兄妹の盛大な手合わせと言うなの殺し合いに近い何かが起こって1週間後である。

 

◾︎◾︎県 の◾︎◾︎村で起こっている神隠しと変死、その原因解明と原因の祓除が任務の概要だ。

 

この任務に特級呪術師五条悟里と夏油傑が赴いた。

 

「すっごい田舎だぁ、老後はこういう所で畑仕事してゆっくりお茶でも啜りたいですよね」

 

「ははは、今から老後の事を考えるのは早くないかい?悟里ちゃんまだ10代なのに」

 

「そういう夏油先輩も10代ですけどね」

 

「それは歳が1つしか変わらないからね。話は変わるが久しぶりだね、こうして一緒に任務に行くのは」

 

特級である二人は基本的に一緒に任務に行くことは少ない。入れ違いや、戻ってくる時間が近かったと言うのはあるが、全く同じ任務に行くと言うのは珍しい話である。それも……

 

(まぁ、村の任務と言われれば良くない予感はあるしね。それに上層部を脅して参加させて貰ったし)

 

悟里は苦笑いをしながら歩く。上層部からは特級呪術師二人が同じ任務に行くほどのものじゃないと言う。それはそうだが、灰原と七海の件があったからもしもの場合の事を考えて行くと悟里が言う。それでも否を出すものだから

 

『じゃあ、今私がここで暴れても文句無いと言うのであれば従いますよ?』

 

と地面にクレーターを作り出しながら脅した。そして許可を得たのだ。後にも先にもああいった事をするのは控えようとは思ったのはここだけの話である。

 

「さて、早く終わらせてお口直しに美味しい店に行きましょ!夏油先輩!」

 

「ああ、そうだね悟里ちゃん」

 

悟里は夏油の手を引っ張り村に向かう。そして、情報を集めその周辺に向かう。

 

「話によればこの辺だけど。なるほど、あそこに山小屋があるね」

 

「そして、ここからまだ登り坂で、意味深な配置ですね」

 

二人が話をしながらもう一歩踏み込むと、景色が変わる。まるで夕暮れのような景色に変わり、気づけば小屋の前に居た。

 

「領域?いや、結界のようだね。」

 

「呪霊は小屋にいるんですかね?」

 

「とりあえず確かめて貰おうかな」

 

夏油は低級呪霊を放ち小屋に近づけさせる。その間に二人は木の影に隠れて様子を伺う。すると、小屋から白髪の大きな老婆が出てきて、その呪霊を包丁のような刃物で切り裂き、再び小屋に戻る。

 

「あれが結界の主見たいだね」

 

「山姥……ですよねあれ」

 

「そうだろうね。とりあえず」

 

悟里と夏油は木の影から出て来て

 

「「祓おうか(いましょうか)」」

 

二人で小屋に奇襲を仕掛ける。先ずは夏油が虹龍で奇襲を仕掛ける。小屋に突撃すると虹龍の牙を包丁のような獲物で防いでいた。しかし、それも余裕は無く、押されていくものだった。

 

『何だ貴様ら!私に攻撃とは何様だ!』

 

「失礼、私達は呪術師、貴女を祓わせて貰いに来ました」

 

防いでいる横から不意打ちする形で夏油が蹴りを入れる。山姥は巨体だが夏油の蹴りを貰い大きく転がる。そしてその先に居るのは

 

「いい所に来た、術式反転――碧」

 

向かってきている山姥を引き寄せる力でさらに加速させ、呪力で強化された拳で打ち抜かれる。

 

『がっ!!』

 

そして、悟里が飛び退くと夏油の呪力で強化された呪霊が山姥を攻撃し拘束する。

 

「さて、ここまで叩けば……」

 

『舐めるな童!!』

 

山姥が包丁のような武器を振るうと呪霊は細かく切り刻まれる。そして夏油の不意を付いて切りつけるが。夏油は体術で刃を紙一重で避けながらに踏み込み、肘から体当たりをして、そのまま背後を取り背中からぶつかる体当たり連携して攻撃をする。外門頂肘(がいもんちょうちゅう)から鉄山靠(てつざんこう)を繋げて出したのだ。その動きは淀みなく綺麗に繋がった。

 

山姥はそれをまともに貰いそのまま仰向けに倒れる。

 

「呪霊に込める呪力が少し甘かったかな。だけど、新しい手札が増えたのは嬉しい事だ」

 

そしてそのまま夏油が取り込む。すると同時に、元の景色に戻り、小屋も壊れた状態へとなっていた。終わったのを確認し報告をしにその家に行く。そして事が起こる。

 

村民に案内されて木製の古い牢へと連れられる。

 

二人はその光景を見て固まった。脳が理解を拒むが、その光景は常識と離れていたが、五感がそれを現実だと理解させてくる。夏油は冷静に努めて

 

「これはなんですか?」

 

二人の目の前には牢の中に閉じ込められた、二人の幼い少女。二人は顔に打撲傷が複数付けられている。

 

「なにとは?この二人が一連の事件の原因でしょう?」

 

「違います」

 

「この二人は不思議な力で村人を度々襲うのです!」

 

「事件の原因はもう私達が取り除きました」

 

「私の孫もこの二人に殺されかけました!」

 

聞き入れて貰えない。二人の少女は勘違いで傷つけられているのだ。今回の件がこの少女達が原因だと思っている。

 

「それはあっちが!」

 

「黙りなさい化け物が!」

 

「やはり赤子の頃に殺しておくべきだった!」

 

憎悪に満ちた目と叫びで言う村人。それでも夏油は冷静に諭すように

 

「良いですか、神隠しと変死の原因は呪霊でした。その呪霊は私達が……」

 

「じゃあこの二人はなんですか!!この忌み子は!!」

 

「早く!1秒でも……!」

 

狂気的に言う村民。話が通じない存在に何かが浮かび上がろうとした。しかし、それは一瞬で隣の少女の存在が思い出させる。

 

轟音と共に。

 

『!?』

 

「悟里……ちゃん…?」

 

悟里は壁に手を翳していた。そしてその手の先は壁は無惨にも悟里の術式によって破壊されていた。壁の向こうには大きく抉られた地面と木々があった。

 

「失礼しました。つい……イラついてしまって」

 

口では謝罪をするが、その口調と態度は謝罪の態度とは思えないものであった。そして檻にの前に立ち村民を冷たい目で見つめながら、檻の少女を庇うように立ち

 

「あの子達を祓うという話ですが、お断りしますね。呪術師が祓うのは呪霊です。人は祓え無いので」

 

「何を言っているのですか!!」

 

「こいつらによってあの子達は!」

 

悟里が言うことに食ってかかるが、悟里は言う。

 

「そんなの……こっちの知ったことじゃない……」

 

と言い切った。

 

「私は私が守りたい人のために呪術師をしているんで」

 

悟里は二人の少女の前にしゃがみこみ、

 

 

「安心して、今出してここから連れ出してあげる」

 

「何を言っているんですか!!」

 

「そいつらを解き放てば!!!」

 

悟里の暴挙を止めようと二人の村民が止めようとしたが、

 

「すいませんが……止めないで頂きませんか?」

 

間に割って夏油が止める。それを聞きながら悟里は扉の前に立ち

 

「術式順転――朱」

 

檻の入口ごと再び建物に大穴を空ける。そして二人の少女の元へ近づき

 

「まずは傷を癒そうか」

 

反転術式を用いて傷を治す。悟里は硝子に続いて二人目の反転をアウトプットできる人物である。それは朱の特性を他人に付与ができるところから起因していると本人は考える。

 

「そんな!」

 

「なんてことを!貴様は悪魔だ!」

 

村民が悟里を見て言う。悟里はおちゃらけたふうに

 

「悪魔でも何でも結構よ。でも、今の日本での法律的に考えればどっちが悪魔かは明白だけどね」

 

二人の少女と村民を交互に見ながらに言う。そう言われると村民は少し後退る。それをみて

 

 

「という事で先輩帰りましょ!」

 

悟里は門を作り出す。夏油は村民から離れて二人の少女に

 

「さぁ、行こう。ここをくぐればここから遠く離れた所に行ける」

 

「君たちにとって安全な所に繋がってるし。何より……」

 

悟里は夏油の隣に立ち言う。

 

「私達は最強だから。どんなことがあっても君達を守ってみせるよ」

 

そう言う。簡単に。しかし、力強く真っ直ぐに二人の心に染み渡る。守る。両親以外で言われたことはないであろうその言葉は二人の瞳から涙を流させるのは容易だった。

 

「う、うん!」

 

「い、一緒に……!」

 

「分かった。では行こうか」

 

夏油は二人を抱き上げ、そして門をくぐる。それをみて悟里は村民に

 

「理解できないものを迫害し、遠ざける気持ちは全く分からない訳じゃないです。だけど、私はあの子たちを痛めつけた事は看過できないですし、そういう風潮を出しているこの村が大嫌いです」

 

そう言って悟里は門をくぐる。場所は高専の結界の入口である。

 

「さて、夏油先輩どうします?」

 

「どうする……無計画だったのかい?」

 

「だってあんな村に置いていたらこの子達は」

 

「それには同感するさ。と言うかよく我慢できたよね。壁に穴開けた時、殺す気かと思ったよ」

 

夏油がそう言うと悟里は笑いながらに答える。

 

「流石に……それをするとあの人たちより下に行くと思ったんで。それに言いたいことは言えたし、その後あそこに呪霊が湧いても私は行きませんし」

 

「そうか、流石に私もあの村の人達とは関わりたくはないな」

 

夏油も笑う。そして二人の少女に向き直り

 

「自己紹介しよっか。私は五条悟里」

 

「私は夏油傑、よろしくね。君達の名前は?」

 

「…枷場美々子」

 

「…枷場菜々子」

 

二人の少女は答える。それを聞いて

 

「双子かぁ。可愛いくていいね!とりあえず、君達は私が面倒見るね。私の実家大きいし二人が増えた所で……」

 

「その前に報告じゃないのかい?」

 

「……ソウデスネ」

 

「とりあえず、術式で作った穴とかも一応は報告しないと」

 

「えぇ!?そこは不可抗力と言うか」

 

それを言われた悟里は驚くが夏油は

 

「そうは言うが、連れ出す方法はもう少し穏便な方法はあっただろうしね。まぁ、スッキリはしたけどね。それはそれとしてと言うやつだ」

 

恨めしそうに見る悟里の頭を撫でながら宥める夏油。悟里は息を吐き

 

「さぁ、行こっか!」

 

二人に手を差し出す。美々子と菜々子は二人同士で手を繋ぎ、両サイドの空いた手は夏油と悟里が手を繋ぐ。

 

「なんだか、お父さんとお母さんみたい」

 

「温かいね」

 

二人がそう言うと顔を真っ赤に染める二人が居たのは言うまでもない。そして、その光景を見た硝子と悟にからかわれ、それを追いかける夏油と悟里が居たのは言うまでもない。




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全員健在なら渋谷事変詰んでない?呪霊側と言うか羂索側
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