月日は流れて
「……頭……痛い」
時は流れた。学生が大人になる程度には時間が経ち、小学生が、中学生になり高校生になる目前までの時間は経った。
少女は大人になった。
「おはよう、悟里ちゃん」
「……あと5分」
「甘えさせてあげたいけど、ダメだよ。悟の代理であの子たちに教えるの今日だろう?ほら、朝が辛いのは分かるけど、起きて」
悟里は優しい声に諭されながらゆっくり起きる。鎖骨下から胸にかからないくらいに伸びた綺麗な白髪を揺らしながら焦点が定まらない目を擦りながら、声の主に挨拶をする。
「おはよう…ございます。傑さん」
「おはよう、悟里ちゃん。寝巻き着崩れているよ。それと怖い夢でも見たのかい?涙出てるよ」
「え?よく覚えていないけどそうかも」
五条傑。旧姓は夏油。高専時代に付き合い始めて、悟里が卒業後と同時に結婚をする。五条家からの圧力は当主になった兄である悟が黙らせて、傑の婿入りで執り行われた。夏油家から驚かれたのは言うまでもない。
悟里は布団を畳み、傑と話す。
「あっ!みんな学校は!」
着崩れている寝巻きを整えながら背伸びをして傑に尋ねる。
「ああ、10分前学校に悟里ちゃんの寝顔を見て学校に行ったよ。まだ寝てるのかと呆れていたけどね」
「呆れられているのか、結構堪えるなぁ。早起き頑張らないと……。頭痛い」
「硝子に潰されて帰ってきたしね」
前日に家入と歌姫と三人で飲みに行き、悟里は家入に飲まされ潰されたのである。それでも、悟里の意地でシャワーをしたのはすごいのだが、その後寝巻きに着替えて、廊下で力尽きたのを傑が回収したのは言うまでもない。
「朝食どうする?作ってあるが、食べれるかい?」
「食べるよ。傑さんの作ってくれたのは、その食べたいし。食べないと元気が出ないから…」
それを来た傑は少し嬉しそうに笑い
「分かった、じゃあ味噌汁温めるから、先に準備しておいで」
そう言い先に部屋を出る。先に言うと普段は悟里がご飯を作るが、飲み会で潰された時や任務明けの時には任務が無かった方が朝ごはんを作ると言う話で交代しながら作っている。
悟里は洗面台にて歯磨きと洗顔を済ませ、髪を梳かし、身だしなみを整える。黒い洋服に身を包み、リビングに向かう。そして、傑の準備した朝食を食べて、一緒に洗い物をして
「じゃあ、私達も行こうか」
「そうだね、じゃあお願いできるかな?」
「勿論」
悟里は門を作り出し、呪術高専に繋げて二人は呪術高専に移動する。そして移動した先には包帯を目に巻き付けている男性が立っていた。
「おっ、おはよう!今日も仲良く出勤だねぇー!昨日硝子に捕まって見たいだけど大丈夫だった?朝大変だったじゃないの?」
その男性は和気藹々に二人にに話しかけてくる。
「まぁ、潰されていたからね悟里ちゃんは。子供たちが学校に行くまでには起きれなったさ」
「それを言われると耳が痛いですよ傑さん。それに、大変だと思うなら助けて欲しかったもですけど、兄様も傑さんも」
男性は悟里の兄であり呪術高専の教師を勤めている五条悟である。そんな悟と傑は面白そうに笑いながら息ぴったりで
「「面白いことになるだろうから見過ごしました」」
それを聞いた悟里は笑顔で天逆鉾と刀の呪具を取り出し
「何か言う事ありますか?」
「「正直すまんかった」」
「……謝る気はないでしょ」
はぁ、とため息を付き呪具を収納する。悟里は歩き出し校舎内を歩く。
「それで、とりあえず今日は一年生の体術の担当をすれば良いのですね?」
「そうだよー。僕は昼から別件があってね。上と話さないといけないし。傑は任務だもんねー」
「ああ、少し遠出だね。確か長野だったかな」
「そういえば、そうでしたね……。確か3日間ですよね?」
悟里が質問すると傑は頷く。
「そうだよ。まぁ、早く終われば早く帰れるさ。お土産も買ってくるからね」
傑は悟里の頭を撫でる。悟里は肩を竦めながらも微笑み
「大丈夫ですよ。どれだけ一緒にいると思ってるの。無事で帰ってくるそれだけで良いから」
「ずるいな、返す言葉がないよ」
「昼間から目の前でイチャつくのやめてくれませんかねー」
悟がやれやれと言ったふうに首を横に振る。そして、
「それじゃー悟里!生徒達任せたからねー」
「悟里ちゃん、行ってきます」
悟は上層部とお話に、傑は任務で出張に出る。そんな二人を見送り、悟里は教室に向かって歩き出す。
「さて、授業が終わったら任務の確認と買い出しくらいかな。まぁ、家の人に買いに行かなくても良いと毎回言われてるけど」
そんな事を呟きながら、一年の待つ校庭に向かう。
「はーい、今日は悟先生と傑先生がそれぞれ任務に出ているから、私が担当するよ」
「おっ、三人の中で一番まともな方が来たな」
「しゃけしゃけ」
「傑もマシだと思うけどな。まぁ、悟里ちゃんが1番まともと言うのは同意しかないけどな」
1年生の禪院真希、狗巻棘、パンダは悟里が入室するのを見ながらに言う。二人の言われように苦笑いしながらも
「はいはい、お話はそこまでだ。とりあえず、パンダ君と真希さんは私と呪具の扱いと体術の訓練。棘君は少ししたら任務が入ってるから伊地知君が迎えに来るよ」
「しゃけ、明太子!」
「うん、任せるよ棘君。それじゃあ、パンダくんと真希さんも準備運動……の必要は無いかな?」
パンダと真希の視線を移して確認を取る。それと同時に木刀を空間をねじ曲げながら手元から取り出す。
「ああ、こっちは準備万端だ。今回こそは1本とるからな。合わせろよパンダ」
「任せろ」
真希とパンダは構える。それを見てニヤリと笑いながら何時もの確認と煽りをする。
「ルールはいつも通り、私の武器を弾き落とせば勝ち。私は術式を使わない。勝ったら……そうだな。週末、叙〇苑に行くつもりだから、勝ったらご褒美に三人全員分私が出してあげるよ」
「「「!」」」
それを聞いた瞬間狗巻も2人に並ぶ。
「棘!」
「おっと、棘君も参加するということでいいかな?任務の時間までならいいよ」
「しゃけ!」
「いいねぇ、気合い入ってるじゃねぇか。じゃあ、勝って美味い肉腹一杯食べてやろうぜ!」
「おう!」
「しゃけ!!」
「さぁ、かかって来なよ!」
そして1VS3の鍛錬が始まる。一方
「完全秘匿での死刑執行?ありえないでしょ」
五条悟は上層部と話をしていた。
「しかし、本人が了承した」
「未成年……16歳の子供ですよ。それに、彼にかかっている呪いのことを考えると……死刑執行を押し切ったら何人呪い殺されるか分かりません」
「では……やはり」
悟は口角を少し釣り上げて
「乙骨憂太は呪術高専で預かります」
乙骨憂太が呪術高専に編入することが決まる。一方
「うん、大分いい動きだったよ。でもまぁ、まだ私から一本取るのは早かったね」
悟里は頷きながらに仰向けで息を切らす真希とパンダを見下ろしていた。棘は伊地知が来たので途中で離脱したのは言うまでもない。
「くっそ……まじでどうなってんだよ」
「後ろにも目が着いているのか。恐ろしいぞ」
「まぁ、よく頑張ったし。スーパーの少しいい肉位なら買ってあげるよ。それで焼肉でもしなよ。それじゃあ今日はお終い!」
そう言い悟里は帰路に着くのであった。
五条悟里
今作品の主人公でありヒロイン。転生者であり、五条悟の妹である特級呪術師。前世で呪術廻戦が好きな漫画の学生だが不幸な事故で死去、気がつくと五条悟の妹として第二の生を迎えてた。そのため、幼い時から自分の好きなキャラクターの悲劇を回避しようと全力で鍛えて呪術高専二年生時には領域展開を会得している。そして同じ年のクリスマスイヴに同じ特級呪術師で兄である悟の親友・夏油傑に告白し見事両想いで結ばれる。(兄の妨害があったが)
卒業と同時に結婚をする。
9年後
呪術高専に家入と共に保険医をしながら、学生に呪術・体術の指導をしたり、負傷した呪術師の治療を施したり、最前線で任務に当たっている。学生時代よりより洗練されており、結界術関してのみでは悟を上回っており、領域での押し合いなら悟と同等以上である。極ノ番も習得している。
五条傑(旧姓夏油)
原作と異なり、闇堕ちすることなく、想い人と添い遂げることが出来た大きく原作と変化した人物。学生時代に黒閃を経験し呪力の核心を経て、極ノ番、反転術式を会得している。
悟里が卒業すると同時に結婚し婿入りする。
9年後
高専の教師をし生徒相手に呪霊操術を使い、実際の等級の呪霊との戦闘経験を積ませたり、実戦形式の授業で殉職者の減少に大きく貢献している。また、悟里から簡易領域や手持ち呪霊に領域持ちがいるため領域対策も取れている。親友の悟とは今でも息のあったコンビネーションはお手の物で、時間があれば、共に食事などに行ったり、遊びに行くこともある。悟里とは良好であり、高専でも最強夫妻として有名である。
五条悟
原作と異なり、妹がいる、親友が闇落ちしないと言う高待遇に恵まれている人物であり、悟里と傑がすぐ後ろをつけていて、時より本気に手合わせをしてることもあり、孤独や侘しさは原作より感じていない。
9年後
今の呪術界はクソと言う結論には至っているため、教師と言う職につき、生徒を育てようとしている。一人称も僕、私と使うようになっているが、悟里や傑、家入の前では俺と崩して話すことがある。時間が許せば悟里と手合わせをしたり、傑と競い合ったりしている。傑と悟里が付き合うと言い出した時には猛反対したが戦いの末に、どこの馬の骨に任せるよりか親友の方が百倍マシと折り合いをつけて折れた。
家入硝子
特に変化は無いが、悟里が治療に加わってくれるため、負担が激減し、目のクマもほとんど無い。ストレスも軽減されており、よく悟里を連れて歌姫と飲みに行くことがある。悟里はよく潰される。
七海健人
一般就職することなく呪術師として活動している。こと以外特に変わりはないが、悟里の計らいもあり、領域対策で簡易領域を会得している。面倒見が良いため後輩からは尊敬されている。
灰原雄
原作では死亡しているが生存しているため、呪術師を続けている。簡易領域を会得し七海と同様に一級呪術師として活動をしている。明るくよく褒めてくれるので後輩呪術師から七海同様に尊敬されている。
悟里と傑の子どもについて
-
いててもいいと思う
-
落ち着くまでいなさそう
-
甥っ子or姪っ子を甘やかす悟はいる