日車の才能にやべぇなぁとしか言葉が出ていない者です。
悟里も盛るべきかなぁ。
「よし、棘の任務の報告も受けた、日誌も出した、やる事は片付けたし……買い物に行ってから帰ろうかな。ここからは主婦としての仕事だ」
背伸びをしながらに立ち上がり、職員室を出ていこうとした所で電話が鳴る。相手は、
「兄様からだ。どうしたんだろう?もしもし?」
『悟里?いやね、今日は恵と津美紀を連れて夕飯食べに行くよーって言っておこうかと思って』
「ん?え?」
突然の事に悟里はフリーズする。
「ちょっと!?来るの!?二人!?」
『うーん、俺も行くから三人だね』
「三人!?そう言うのは朝とかに言っておいてよ!」
『それじゃあよろしくねー』
「はぁ?ふざけんな!」
悟里は急いで荷物をまとめ、門を開きスーパーに行く。スーパーの品並びを見るのを密かな楽しみにし、手頃な値段の商品を探して歩く。のが普段の彼女の姿なのだが、
(今日は伏黒姉弟が来るとなれば……あの子達が好きなモノにしようかな。そうとなれば、さっさと買って帰らないと……!今日は何時もより人数多いんだから!)
食料を買い込み悟里は裏路地に入り門を開き家に帰る。家の前に門を繋ぎ戸を開けて
「ただいま」
帰ったことを言うと、小走りで長く綺麗な黒髪のなびかせた女の子と、その後ろを同じく短い黒髪の少女と長い金髪の少女が来る。
「おかえりなさいお母様!」
「おかえりなさい悟里さん」
「悟里さんおかえり!」
「お出迎えありがとう、真那。美々子、菜々子、真那の面倒見てくれてありがとうね、今年受験生なのに」
「全然大丈夫ですよ。真那はいい子ですし」
「そうそう!それにとっても可愛いし!」
枷場美々子、枷場菜々子。9年前の任務にて悟里と傑が保護した双子である。悟里が引き取り家からの通学に切り替えた要因の一つである。その甲斐あって『門』の精度と登録場所を増やすことが出来た。
学校にも通うことが出来き順調に育つと共に、五条家の悟里の教育係を務めた世話人に呪術の基礎を教えて貰った。勿論、世話人は教えるのは基礎的な部分だけのつもりだったが、二人がやる気を出して更にせがんで来たので、細かい所まで教え、今現在は2級呪術師になっている。
そして、五条真那。五条悟里と五条傑の娘であり、現在の年齢は8歳である。卒業と同時に発覚し家の人は勿論、傑、美々子、菜々子の協力の元ここまで育ったのだ。悟里自身が短い時間の睡眠でも大丈夫なのだが、話に聞いていたほど夜泣きが無く困ることが無かった。任務とかで忙しい時には世話人や美々子、菜々子が面倒を見ていたのだ。美々子、菜々子からしたら歳の離れた妹みたいなもので、真那からしても二人は姉である。
「お母様、お父様は出張ですよね?」
真那は少し寂しそうの表情を浮かべながらに悟里に聞く。悟里は真那の頭を撫でながら
「そうですよ、長野に行きました。寂しいかもしれないけど、すぐに帰ってくるよ。大丈夫、そんなに心配しなくていいよ。貴女のお父様は最強の呪術師の一人だから」
微笑み優しく言う。
「そうだよ真那!傑さんが負けることなんてないんだから!すぐにお土産と一緒に帰ってくるよ!」
「菜々子はがめついけど、言う通り。傑さんは強いからすぐに帰ってくるから」
二人も真那が寂しくないように元気づける。真那は頷く
「あっ、言い忘れてたけど、今日は伏黒姉弟と悟兄様夕飯食べに来るらしいから、お手伝いお願い出来る?」
「恵さんが来るんですか!私頑張ります!」
真那は嬉しそうに顔を赤くして台所に向かう。その様子を見ていた悟里と美々子、菜々子は
「本当に恵くんが好きだねぇ」
「まぁ、イケメンだもんね、恵くん」
「最近の子はマセているよね」
三人とも納得したように頷き準備を進める。
「というか、突然言うとか悟さんて常識ないの?その日の夕方に夕飯三人前追加するように言うとか」
菜々子が手伝いの合間に話を聞いて呆れながらに言う。悟里は遠い目をしながら
「ハハハ、あの人に常識を解くのは上層部に新しい風を吹かそうとするくらい難しいんじゃないかな?いや、それよりかは流石に楽かな」
手際よく準備をしながらは溜息を吐く。その様子を見ながら手伝いに入る割烹着を着た中年の女性が言う。
「こういう時くらい我々に任せればいいのに」
「そうなんでしょうけど、私が台所立ち上がるのは知っているでしょう?」
「確かに、よく厨房に来られては親方に料理を教わりに来ましたよね。貴女が来ると料理場が笑顔で溢れたものです」
「悟里さんってそんな小さい時から料理を?」
美々子が割烹着の女性に尋ねる。女性は頷き
「ええ、10歳の時からかしら、あの時は愛らしいものでしたよ。写真もありますよ、見ますか?」
「「見ます!!」」
「後ででいいでしょう!?しかもなんでそんな写真持ってるんですか!?」
悟里は顔を赤くしながら突っ込む。そんなこんなで準備をしていると少し駆け足で
「お母様、恵さんが!……こほん。当主様達がお見えになりました」
真那は浮かれているのを正して皆に報告する。
その愛らしい姿に胸を抑える4名が居たのは言うまでも無い。
「そ、それじゃあ上がって貰って」
「分かりました」
そう言うと真那は玄関に向かう。玄関の方からは賑やかな声が耳に入る。悟里は少し気になり
「少し様子見てくるね」
「はーい」
「あとは仕上げときますからゆっくりしておいて下さい」
割烹着の女性はそう言う。悟里はエプロンを外して居間に向かうと広がっていた光景は
「ほれほれー、真那ちゃんの好きないちご大福だぞー!博多のやつだーほれジャンプジャンプ!」
「真那ちゃん頑張れ!」
「悟さん、真那ちゃんで遊んでいると怒られますよ?」
「あと……少しだから!」
「届かない……!!」
兄が娘の好物で煽ってジャンプさせている絵面だった。それを応援する津美紀と一応止めようとしている恵。ならばやる事はひとつ
「娘に何させてるのよこのバカ兄様!!」
助走をつけての飛び蹴りである。もちろん本来であれば悟には届かないが、
「ぶべら!?」
その蹴りは見事に顔面に刺さり、悟は庭に転がり出る。すぐ様起き上がり
「痛ってぇなぁ!態々展延まで使って蹴りに来やがって!」
「逆鉾を使わなかっただけありがたく思ってよ!たく、その様子じゃ真那にいちご大福あげたんでしょ」
「おう」
「何個あげたのよ?」
「もう三個は食べさせたな」
それを聞いた悟里は
「夕飯前に食べさせないでって何時も言ってるじゃない!!このバカ兄様!」
「仕方ないだろ!食べてる所見るの可愛いんだから!あんな幸せそうに食うやつ他に知らねぇよ!」
悟は姪っ子に甘かった。来ては甘やかして和菓子から洋菓子、お土産まで渡している。酷い時には連れて北海道まで連れて行っていたのだ。傑には前日に言っていたが悟里には言わず当日知ったと言うこともあった。
「もう夕飯も出来るのに!」
「ほら、悟里様も当主様も庭で遊んでいないで中に入ってきてください。料理並びましたよ」
割烹着の女性が二人に言う。悟里は肩を落として中に戻る。そして真那に
「夕飯前はおやつ食べるのは控えてね。皆との夕飯食べれなくなるでしょ?」
「はい、ごめんなさいお母様」
「厳しいねぇ」
「はい、兄様は黙る」
悟里の元に津美紀が来て
「すいません、突然のお呼ばれ、そして悟さんを止められなくて、私も止める側なのに、つい、可愛くて」
「気にしなくていいよ、始めたヤツがいちばん悪いし」
悟里がそんなふうに話していると、真那が恵に
「隣で食べていいですか?」
と尋ねていた。恵は
「ああ、良いよ。食べたいのあったら取ってやるから言えよ?」
二つ返事で答えていた。そして
「それでは!皆さん手を合わせまして!」
『いただきます!!』
大家族のような夕飯が行われた。
そして、その数日後、津美紀が原因不明の呪いにより、意識不明になった。
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名前:五条真那
性別:女性
年齢:8歳
術式の有無:未定
趣味・特技:読書と呪術の鍛錬
好きな食べ物:いちご大福
嫌いな食べ物:精進料理
ストレス:甘い物目の前に遊ばれること。