【本編完結】ロックバンドにハマったという一人暮らしの息子を訪ねたら「おしゃけしゅきぃ~っ」と寝言を呟く酒カス美女とベッドで眠っていた。   作:SUN'S

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今日もほろ酔い可愛いきくりさんは「んふぅ…ヨヨコちゃんもえらいねえ」とひたすら甘やかす。そして、ずぶずぶに盲信されて執着される

そろそろ赤ちゃんほしいなあ…。

 

みっくんとの新婚生活も楽しい。

 

しかし、先輩やPAちゃんのこともあるし、ぱぱっとみっくんをパパにするのが手っ取り早い。まあ、そんなことしなくてもみっくんが浮気するなんて有り得ないけど。

 

どうしても不安になるのだ。

こんなアルコール依存症(酒カスの三十路手前)の私なんかとみっくんみたいな好青年が釣り合っているのかとか。いろいろとネガっちゃううぅ…。

 

「きくりさん、どうでしたか!?」

 

「んえぇ~っ、良かったよぉ…ヨヨコちゃんはほんとにえらいねえ。こんな私を尊敬してくれるし、いっつもお話を聞いてくれて…いい子だよ」

 

「ウッ…ばぶぅ……(これがウワサのおギャバ部っ!!きくりさんに甘やかしてもらえるなんて幸せすぎるっ!しかも人妻属性もあるなんて、さすがはきくりさんです!!!)

 

「んふふっ、かわいいねぇ~っ」

 

なんだか赤ちゃんみたいな反応をするヨヨコちゃんを抱き締めて、よしよしと頭を優しく撫でてあげる。私もみっくんにこうしてもらうと、すごく安心できるんだよおぉ…。

 

「またしてるのか?」

 

「んぁ?」

 

「ハッ、わたしはなにを!?」

 

「こいつ、もうだめだろ」

 

私とヨヨコちゃんのハグを見ていた志麻が呆れたように言う。むう、そこまでヨヨコちゃんとハグする頻度は高くないと思うよ?なんて呟けば「いや、多いからな?」と言い返された。

 

そんなにかなあ?とヨヨコちゃんを見る。ヨヨコちゃんも最近は私を真似して大人っぽい服を着てるし、そういうところを指摘されて…………つまり、志麻は私だけ憧れられてるから羨ましいのか!

 

「ちゃうわいっ、あほ」

 

「あうっ!」

 

ぺちんっと頭を叩かれた。

 

うぅ、なんでぇ?

 

「あ、そうだ。きくりさん」

 

「んむぅ?なに?」

 

「羽佐間さん、迎えに来てるよ?」

 

「わぁい、おむかえだぁ…!」

 

今日もみっくんがお迎えに来てくれた。車の免許を取れたからって最近はずうっとお迎えに来てくれる。うれしいなあ、うれしいなあ。

 

そんなことを考えていると銀ちゃんにベタベタと身体を触られているみっくんがいた。あのオネェもやっぱりみっくんを狙ってたのか!?

 

「あら、きくりじゃない」

 

「銀ちゃん、ダメだからね!みっくんは私のだから絶対にあげないからね!?」

 

「んもう!そういうのじゃないわよ。あたしはミツルちゃんに、どうやったらあんたを安心させられるのかを相談されてたのよ」

 

「あんしん…?」

 

私の問いかけにみっくんと銀ちゃんは頷き、どうやったら私を安心させられるのか。そこで思い付いた候補は二つあるそうだ。

 

「ひとつはきくりと結婚式を堂々とお披露目する。こっちだとお金や時間も掛かるけど。わりと安全性は高いし、たしはオススメね。ふたつ……まあ、ぶっちゃけるとヤってあんたを妊娠させればOKよね」

 

「やっ、にっ!?」

 

「いやね、ヤニじゃないわよ」

 

いや、そういうことじゃないよ!?

 

けど、まあ、うん、あれだよ、うん。

 

 




〈幸せの選択〉

羽佐間きくりの選択。

どっちも幸せになれるけど。そういうのは二人っきりで話し合いたい。しかし、どっちも期待するきくりさんの要望はあっさり通った。ちなみに銀ちゃんはその日はずうっとコーヒーを飲んでいたらしい。

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