あゆみのおしばい 作:ひらがななかい
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職業:有限会社劇団:大人帝国代表取締役社長
年齢:50歳
誕生日:3月31日
血液型:AB型
身長:154cm
「もうちょっと待っててねあゆみちゃん。後は繋げるだけだから」
応接室で最終審査をしていたわたしは1対1の面接を終えて同じ402の会議室のほうに移り、カーテンを閉めた会議室でノートパソコンと会議室にある大型のモニターをアプリで繋いでセッティングをしている東城さんを待つみたいな形で、東城さんから見て右隣の椅子に座って待機していた。ちなみにノートパソコンの上には、多分いつか見た番組で見たことのあるオンライン会議とかで使う用の細長い形をしたカメラがちょこんと置かれている。
「東城さん、さっきはすみませんでした」
「ん?何が?」
「その・・・ちょっと感情的になっちゃったというか・・・質問に答えるってより啖呵を切ってるみたいになっちゃってたというか・・・」
「(“啖呵を切る”なんて言葉よく出てきたなこの子・・・)」
準備をしている東城さんを横目に見ていたら、何だか急に気持ちが冷静になった。ついさっきまでやってた1対1の最終審査を振り返ってみたら、自分でもちょっと引いちゃうくらい東城さんに対して感情的に思いを伝えていたから、少し恥ずかしくなってきたのと無礼な受け答えをして東城さんへ申し訳ないっていう気持ちが心に浮かんできた。
「・・・別にいいと思うけどね?だってあゆみちゃんは“いまの自分”を見て欲しいから今回のオーディションを受けてるんでしょ?」
「それは、はい」
「だったら私に謝る必要なんてないんじゃないかな。オーディション然り、お芝居然り、一番大事なのは自分を失くさないことだから・・・」
そのことを伝えようと隣でセッティングをしている東城さんに謝ると、東城さんはさっきの最終審査のときの緊張感が嘘だったように気さくな感じで笑いながら返してくる。ふわっとした優しくて温かみのある声のおかげで、さっきから引きずっていた緊張がゆっくりと解かれていくのを感じる。逆に言うと、この声色でさっきみたいな緊張感を出されると普通にキツく怒られたりするより全然怖かったりもするけど。
「・・・奥にしたほうが視線も合うかな・・・・・・よし、準備できた」
そうこうしているうちにアプリのセッティングが終わったみたいで、会議室の椅子に座る東城さんとわたしがノートパソコンの画面とその先にあるモニターの中に映り、それを目視した東城さんが位置を調整する。とりあえず、これから始まるのがオンライン会議みたいな何か・・・なのはわかった気がする。
「あの、これから何を始めるんですか?」
けどやっぱり何だか不安だから、東城さんに聞いてみる。
「・・・多分、あゆみちゃんはものすごくビックリすると思う」
「ものすごく・・・ですか(どうしよ逆に不安になってきた・・・)」
聞いてみたら、東城さんはまた優しいけど何だか小悪魔みたいな笑みでわたしを横目に見てまたモニターの画面へと視線を向ける。うん、緊張を解きほぐすつもりだったけどこれで逆に不安が増えてしまった。ていうか、わたしが“ものすごくビックリすること”って何なんだろう?とにかくポジティブに考えていいのかな・・・・・・あぁやっぱり駄目だ緊張してきた。
「(よしっ、今のうちに一旦感情をリセット)」
「来たわよ、あゆみちゃん」
「えっ?(待ってまだ準備がっ・・・!)」
と、まだ通話する相手が繋がらないうちに目を閉じて10秒数えて感情をリセットさせようとしたまさにそのときってタイミングで、それまでわたしと東城さんだけで埋め尽くされていた画面が急に左右2分割になった。
「・・・・・・あおちゃん!?何で!?」
次の瞬間、2分割になった画面の右側に、同じような会議室って感じの背景の前にあおちゃんが映った。ほんの一瞬だけ自分の目を疑ったけど、やっぱりどこからどう見てもあおちゃんだってことに気付いて、この部屋に入るときに挨拶したのと同じくらいめちゃくちゃ大きい声が出た。
「あ、ごめんなさいっ、つい」
「ふふっ、やっぱり私の言ってた通りね」
「だってあおちゃんが映るなんて思わないから・・・」
そしてハッと我に戻って反射的に謝り倒したら、東城さんは想像通りのリアクションをしたわたしのことを見て“授業参観に来たお母さん”みたいな暖かい眼つきでふっと笑いかける。けど正直それどころじゃないわたしは、恥ずかしさよりもなんであおちゃんが映っているかが、まるで信じられない。
「ねぇあおちゃん、これってライブ?」
『知世の隣に座っている子は随分と賑やかなのね』
「・・・・・・!?」
そんな感じで急に画面に映ったあおちゃんのことで頭がいっぱいになってたわたしは、その隣で東城さんと同じように姿勢よく座っている女の人に気付くのが遅れた。
『まぁ、“こういうところ”は年相応ってところかしらね?』
『驚かせてごめんね、あゆみちゃん』
「(やっぱりライブだ・・・)ううん、わたしのほうこそ・・・というか、隣にいるこのお方は?」
『あら忘れたのかしら?私の記憶が正しければあなたとは黒山の撮影した映画の現場で一度だけ会っているのだけど?』
もちろん隣に座っている人が誰なのか、一度しか直接会ったことはないけれどわたしは知ってる。知ってるからこそ、背筋が凍る感覚ような緊張が襲ってくる。
「もちろん覚えています・・・・・・星アリサさんですよね?」
『そうよ。まさか、こんな形でまたあなたに会うことになるなんてね』
百城さんや息子のアキラさんを一流の役者に育て上げて下さって、そして幼稚園のときの友達だった世凪くんもお世話になっている芸能事務所・スターズの社長、星アリサ・・・一度だけ会ったことがあるけれど、ただ立ってるだけでその場の空気が一変するくらいの尋常じゃないオーラで、撮影現場に来たときは半端なく緊張したことは割とはっきり覚えてる。
「・・・わたしも同じ気持ちです・・・あ、あの、わたしの“友達”がお世話になってます」
『友達?』
「“世凪くん”です」
『あぁ、世凪のことね。そういえばたまに本人も“今どこで何しているんだろう”って口にしてたわよ、あなたのこと』
「そうなんですね・・・」
けどやっぱり元は国民的女優で、今でいうとそれこそ環さんや夜凪さんや百城さん、いやそれ以上に活躍されていた女優さんだからかもしれないけど、本当に美しい大人の女性だった。当然、星アリサさんが女優をしていたのはわたしが生まれるより10年以上も前のことだから、わたしはこの人の演技をリアルタイムでは知らない。
『さて、挨拶代わりの無駄話はこれぐらいにして本題に移るわよ。先ずはあなたたち2人がなぜ呼び出されたかを_』
リアルタイムでは知らないけど・・・サブスクで観た過去の映画に映っていたアリサさんは・・・それはもう、他の誰かと比べてしまうことが失礼なほどに演技が上手くて、輝いていて、引き込まれて・・・・・・わたしの中で羅刹女を観て以来の衝撃が走った・・・
「あゆみちゃん?」
「あ、はい」
「いまの話聞いてた?」
「えっと・・・何でしょう?(あれ、またやっちゃった?)」
久しぶりに見ても全く変わらないどころか逆に若返っているようにも見える画面越しの星アリサさんに見惚れてまた視野が狭まってた視界に、東城さんの声が届いてわたしは現実に戻る。もしかしなくてもわたしが“やっちゃった”のはわかった。
『全く、審査が終わったからって気を抜きすぎよ有島あゆみ。もっと“自覚”を持ちなさい』
「はい。これからは本当に気を付けます」
『わかればよろしい』
案の定、アリサさんからは普通にごもっともな“お叱り”が飛んできた。“何をしている有島あゆみ。今日からお前は女優になるためにここにいるんだろ?有島あゆみ”・・・・・・と、自分で自分に喝を入れて気を引き締めて切り替える。
『ではもう一度本題に移る前に、名前だけ言っておきましょう。私は株式会社スターズ、代表取締役の星アリサよ。改めてになるけれど今日はよろしく』
「あれ?本題の続きを話すのでは?」
『その前に自分のくらいは言ったほうがいいでしょ?とくに
「あ~なるほど、確かにその通りですね(じゃあ最初から自己紹介すれば良かったんじゃ・・・もうほんっと昔から変なところで天然なんだからこの人は)」
「(あ、よくわかんないけど東城さんがアリサさんに忖度した・・・)」
直前にアリサさんがどんなことを言ったかはよくわかってないけど、何だかアリサさんと東城さんの間でちょっとした食い違いがあったみたいで、何やかんやで東城さんが気を遣って忖度したのは空気感でわかった。正直、アリサさんの横に座ってるあおちゃん共々、ちょっと気まずい。
「有限会社劇団:大人帝国、代表取締役の東城知世です。今日は短い時間ですがよろしくお願いします」
『七海空央です。今日はこのような機会を頂けて本当に感謝しています』
「(うわぁ受け答えめちゃくちゃしっかりしてるぅ・・・)えっと、有島あゆみです。同じくこのような機会を頂いて感謝しています」
ともあれ何だかよくわからないうちにことは解決したみたいで、アリサさんからの流れでわたしたちはざっくりした自己紹介をして、このオンライン会議みたいなやり取りはやっと“本題”に入る・・・
「あの、“本題”の前に1つ質問していいですか?」
ていうか、“本題”って何?
「これから何をやるんですか?」
『何って、あなたを知世のところに連れて行ったはずの黒山からも何も聞かされてないの?』
「はい。黒山さんからはただ“オーディションの続き”をするとしか聞かされてなくて」
「実は私のほうで黒山君には事前に確認を取って本人も“分かった”と言っていたのですが・・・ともかく彼の言葉を鵜呑みにした私のミスです」
『知世が気にすることはないわ・・・全くあの男といい天知といい“あの事務所”の人間は』
「まあまあアリサさん、今日のところはあゆみちゃんと空央ちゃんがいるのでこのぐらいに(それに私たちも“あの事務所”と関係しているので・・・)」
「天知さん?・・・待って、ということはあおちゃんも急に連れて来られた感じなの?」
『うん。あゆみちゃんがどんなだったかはわかんないけど、私も朝にいきなり昨日の演技審査で天知さんから電話が来て、それで何も聞かされずにスターズに連れてかれたから』
「スターズにいるのあおちゃん!?」
『そう。それでついさっきアリサさんから事情を聞かされた』
「いや、だから何で!?」
『それを今から説明するとさっきから言っているじゃない・・・しかし、昨日今日で話したばかりなのにお2人は随分と仲が良いのね?』
「アリサさん。そろそろ本題に戻りましょう」
『ああ、そうね』
と、やけにあおちゃんが落ち着いているから状況が全く飲み込めてないのはわたしだけなのでは?と思ったわたしは思い切って聞いてみたら、アリサさんからまた叱られたのをきっかけに話が脱線しかけて、東城さんが笑顔でアリサさんごと諭してどうにか収まった。もちろん悪いのはアリサさんが本題に入ったのを聞き逃したわたしだから何も言えないけど・・・何だかさり気なくアリサさんの意外な一面を垣間見てしまった気がしなくもない。
『先ず2人には急にこうやって呼び出す形になってしまったことを親御さんのことも踏まえてお詫びするわ・・・そして、今から話すことが重要になるから落ち着いて聞いて欲しいのだけど・・・』
そんなこんなでようやく本題に入ったアリサさんは、隣に座るあおちゃんと画面の向こうにいるわたしへ交互に視線を向けて淡々とした口調で少しだけ頭を下げて謝る。いま思うことじゃないけど、ただ画面越しに普通に話しているだけなのに、アリサさんを見ていると何だか映画とかドラマのワンシーンを観ているような感覚になる。
『この度あなたたち2人はめでたくオーディションに合格したわ・・・・・・おめでとう』
そう、こんなふうにわたしとあおちゃんに合格したことを淡々とクールに伝えているところすら・・・・・・
「・・・えっ」
あれ?いまアリサさんものすっごく重要なことをものすっごくサラッと言わなかった??
『・・・随分と反応が薄いわね?』
「いや・・・・・・あの」
どうしよう?聞き間違いじゃなかったら、アリサさんの口から“オーディションに合格した”って言葉が・・・あれ?まさかドッキリ?
「・・・ドッキリじゃないですよね?」
『こんな悪質なドッキリなんてしたら訴えられるからやる訳ないでしょ。いちいちドキマギしないで落ち着きなさい、あゆみ』
「は、はい・・・」
あぁ良かった、ドッキリじゃないんだ・・・・・・・・じゃあわたし・・・
「じゃあ・・・本当に選ばれたんだ・・・わたしっ・・・」
これがドッキリでも夢でもなくて本当だってわかった瞬間、自分でもよくわかんないけど一気に目の中が熱くなって、涙がこぼれてきた。オーディションを勝ち抜けて、またお芝居ができることになって本当に心の底から嬉しいはずなのに、どうしてわたしは泣いているんだろう?
『おめでとう。あゆみちゃん』
モニターに映るあおちゃんが、泣いてるわたしを慰めるようにおめでとうって言ってきた。
「ごめんあおちゃんっ、でもほんっとに嬉しいからっ・・・っていうかあおちゃんもおめでとうっ・・・」
『ははっ・・・もう、あおちゃんったら超号泣してる・・・これじゃあ泣くになけないじゃんか私・・・』
「・・・あおちゃんだってちょっとだけ泣いてるじゃんっ」
『うん・・・あゆみちゃんが泣くから釣られちゃった』
「ごめんっ、そんなつもりで泣いてるわけじゃ」
『わかってるよあゆみちゃん・・・私だって同じくらい嬉しいから・・・』
「(これは2人が落ち着くまで一旦待ちましょうアリサさん)」←※アイコンタクト
『(ええ、あなたに言われなくとも)』←※アイコンタクト
そんなあおちゃんもまた、少しだけ泣いていた。そういえばこんなふうに嬉しくて泣いたのは・・・いつぶりなんだろう・・・
「観てくれてありがとう、あゆみちゃん」
「もう落ち着いたかな?あゆみちゃん」
「はい。すみませんみなさん、お待たせしました」
『空央もいいかしら?』
『はい。私も大丈夫です』
何分か時間が経ってようやく涙が引っ込んだわたしとあおちゃんを、東城さんとアリサさんは暖かく見守りながら待ってくれた。何でオーディションを受けたのにどっちもオーディション元の芸能事務所にいないんだろうとか、きっとこれからアリサさんが教えてくれることだけど謎が多かったりするけれど、何だかもうただただまたお芝居ができるってことが、もう本当に嬉しいから細かいことなんて気にならなくなってる。
『では改めて話の続きを始めるわよ・・・』
だけどここからがめちゃくちゃ重要だから、今度こそ目と耳をかっぽじるつもりでアリサさんの言葉にわたしは意識を傾ける。
『なるべく分かりやすく説明するけど、オーディションで最後まで選ばれたあなたたち2人は、黒山監督と柊監督の共同で製作を進めている映画のうち黒山が仕切ることになる第一部においてそれぞれヒロインを演じてもらうことになるわ。ただし撮影を始める準備が整うまではまだ1年掛かり、現状としてはようやく取材を始めたばかりだから、あなたたちには撮影開始まで約1年の猶予がある・・・そこで撮影開始までの1年間、黒山からの提案で空央は私が、そしてあゆみは知世のほうで俳優活動のマネジメントを行うことになった・・・それに伴いあなたたち2人は本日付で空央は私の
「ただこれ以上まともに掘り下げるとこの辺りの契約の話はかなり難しくなるので、それぞれで後ほど親御さんをお呼びした上で各自説明します。アリサさんもそのような形でよろしいでしょうか?」
『ええ、わかったわ』
「あの・・・わたしとあおちゃんでそれぞれ事務所が違うのはどうしてですか?」
『昨日の演技審査の映像を見ての最終的な判断よ。エチュードでのそれぞれの演じ方を踏まえたどちらで面倒をみた方がいいのか、私たちも踏まえて決めたというところね・・・詳しく話すとキリがないから一言で省かせてもらうけど、あなたたち2人はそれぞれ“相性”で適材適所に選ばれたということよ』
「相性・・・」
「ごめんね2人とも、きっとこの辺のことはそう遠くないうちに分かってくると思うから」
『難しかったかしら私の言ってること?』
『私は何とか理解できてます(あゆみちゃん、ついて来れてるかな・・・)』
「わたしは・・・とりあえず頑張って理解します」
「あはは、子役からずっと仕事をしてきた空央ちゃんはともかく、しばらく離れていたあゆみちゃんには少し難しすぎたかもしれませんね・・・(だから契約が云々の話はまだ難しいから“この場”ではやめたほうがって私は言ったのに・・・)」
「面目ないです・・・」
「ううん、あゆみちゃんは全然気にしなくて大丈夫だからね」
何かもう、わたしが途中でついていくのに精一杯になったせいで詳しい話はまた後ほどということになったけど、要約するとアリサさんもまた東城さんと同じように黒山さんのカメラで撮影した演技審査の様子を見て審査していて、最終的にオーディションに受かった2人はそれぞれスターズと大人帝国に所属して撮影開始までの1年間、それぞれの事務所に所属して役者として“実戦”を積んで演技力を鍛えていくというもの。
“・・・でも、どうしてたった“1年”だけなんだろう・・・”
だけど、わたしとあおちゃんで所属する事務所はどういうわけかバラバラで、更にはお互いに“1年契約”。正直、どんな契約になっているかとかはまだよくわかってないけど、契約が1年だけっていうのは、妙に引っかかった。
『ただ各自で親御さんを交えて今後について話す前に、私から2人へ予め伝えておきたいことがあるわ』
そんなわたしの引っかかりに気付いたように、アリサさんは少しだけ視線を強めるように最後にこう付け足した。
『今日からの“1年契約”が終わるとき・・・今いる場所に居続けるかそれとも“
「・・・それってどういうことですか?」
アリサさんの一言に、わたしは思わず反射的に問いかけた。
『契約の
そしてアリサさんがわたしとあおちゃんの2人に伝えたのは、オーディションで選ばれたわたしたちが夜凪さんのいる事務所から1年間“レンタル”されているってことだった。
“・・・ということは・・・これってある意味・・・・・・わたしとあおちゃんは夜凪さんの後輩になるってこと・・・!?”
「・・・レンタル・・・最高・・・」
『大丈夫あゆみちゃん?(なんか心なしか目が怖いことになってるような・・・)』
『私の言ったことを理解しているのかしらこの子は?』
「いえ、頭がパンクしているだけかと思います」
結局、さらに何が何だかよく分からなくなったまま、アリサさんと東城さんからのドッキリみたいな合格の報告は終わった。
何はともあれ、今日から女優
※本編内にてオンライン会議という単語が出ていますが、本作の世界では展開の都合上コロナウイルスによるパンデミックは起こっておりません。