涼宮の弟on the 自転車(稀)   作:覚め

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スポンサー巡り


第15話

スポンサー、というより物資全てを貸してくれるところ巡りといった感じだ。ちなみに長門さんを連れている理由は…我々を撮影した奴がいた場合はそいつの撮影してる機械のデータを消す。SOS団以外で。というわけで…うん。そんな輩は存在しなかったらしい。姉がアレなので目立ちたくない気持ちで連れてきたのに。

 

「ごめんね、ながとっち」

 

「別に」

 

「じゃ、明日ちゃんと持ってくるのよ〜!」

 

「さいなら〜」

 

「あんたも一緒に帰るのよ!」ガシッ

 

「俺自転車で来たんだよ」

 

「置いて行きなさい!」

 

「嫌じゃ嫌じゃ!!姉と一緒に帰るなどしたくない!!」

 

「自転車ぶっ壊して来るわ!」

 

「一緒に帰りましょう」

 

「よろしい」

 

「あいつらも大変だな」

 

「大変なんだな、これ」

 

翌日 部室

 

「でーん」ヒョコッ

 

「どっから湧いた?」

 

「姉からの命令で、学校の窓をよじ登るくらい屈強になれって言われたから」

 

「何言ってんだ」

 

「俺も知らん」

 

「ひ〜!」

 

「おっほん!みくるちゃんには、このコスチュームで映画に出てもらうから!」

 

「いつものメイドじゃダメなんだろうな」

 

ということを呟くとモチノロンと言われた。うわ、嫌な略し方…親父発祥みたいな略し方してらっしゃるよウチの姉貴は。窓から身を乗り出してずどんっと大きい音と共に着地。痛い。痛すぎるので少し尻を抑える。

 

「あ、あの…私には少し小さいような…だ、だから…あの…」

 

「問題ないわ!これくらいがちょうど良いのよ!ジャストフィットって奴よ!」

 

「ひぃ〜ん」

 

「映画のコンセプトに沿おうが沿わなかろうが、この服はおかしいと思う」

 

「よく分かったわね、これが映画のコンセプトよ」

 

「わぁ…」

 

「…」ガチャッ

 

「有希!貴方も分かってきたじゃない!!」

 

「長門さん…」

 

「私の配役にピッタリね!」

 

「配役って…?」

 

「これよ!」スッ

 

「わっ」

 

「えっ」

 

「うっ」

 

「姉さんもよく分かってるじゃん」

 

「でしょ!?」

 

「ただ、俺は魔女の使い魔じゃなくて魔女とタッグを組む脳筋で良かったんだけど」

 

「何よそれつまんない」

 

「今のうちに長門さんの呪文決めとこっか」

 

「エンドレスサマー」

 

「…もしかしてふざけてる?」

 

「涼宮さんらしい配役ですねぇ…ねえ?」ジロッ

 

「俺を見るな…あっ」

 

「〜!」フルフル

 

「…使い魔かぁ…」

 

「じゃあキョン!準備よろしく!」

 

「…今日中に終わるだろうか」

 

「ついて行けるだろうか 君のいない 世界の速さに」

 

「おいそこ、漫画を読むな」

 

さて諸々の色々のせろせろが終わったところで解散。残業を手伝ってあげますかと座る。しかしどこからどうまわって俺が使い魔になったのか。アレか。最近仲が良いからか?それとも泊まりまくったからか?わからん。

 

「しかし、安心できたねぇ」

 

「何故だ」

 

「涼宮さんも、フィクションとノンフィクションを分けて考える人だからですよ」

 

「あー、なるほど」

 

「…だから問題にもなるんだよねぇ」

 

「何?」

 

「何故です?」

 

「フィクションだからって言って三人の固有能力的なものが消えたら困るじゃん」

 

「…そう、ですね」

 

「あれ?でもそれは別に良いのか…長門さん以外」ジャラララ

 

「酷くないかそれは」

 

「?」

 

「おまけでも、僕の存在くらいは認めてほしいですね」

 

「あ、そう?」

 

文化祭というのは面倒だ。俺のクラスは…忘れたな。なんだっけ。剣闘士?良いや、俺なんもやらないし。長門さんは用があるんだっけ。と思いつつそれっぽい格好はこれ!!と言うことで変な鎧みたいな何かを渡された。いや…西洋じゃなくて東洋の鎧じゃねーの?これ…

 

「別に頭は被んなくて良いから。暑いし」

 

「気遣われてるな、羨ましい奴だ」

 

「…知らんのか?足軽と呼ばれた人種でさえ10kg体につけて動き回ってたんだぜ」

 

「前言撤回」

 

「さあ、ロケに行くわよ!!」

 

「…漫画に出てきそうな鎧だ」

 

「有希、これ持って。有希の役割は悪い宇宙人の魔法使いよ!」

 

「さて有希さんが魔法使いじゃなかったら俺は何をやっていたんだろうか」

 

「有希の部下的な立ち位置よ。そう言うのって大体使い魔でしょ?」

 

「…呆れた」

 

「さあ、みんなでロケ地に行くわよー!」

 

「おっしゃ有希さん。なんかあったら俺呼んでね」

 

「わかった」

 

「使い魔は常に一緒にいなさい!!」

 

「おっしゃ有希さん。今日から泊まりね」

 

「わかった」

 

「長門は何を了承しているんだ!?」

 

と言うわけで出発です。ロケ地!何駅か飛ばしたよくわからん場所!!…ではなくて。スポンサーのための撮影みたい。長門さん、よろしくね。そう言ったらブツブツ呪文を唱えた。なんだ、世界はプログラムだったのか。ちょっぴりそう思ったり思わなかったり。

 

「…」カシャッボンッ

 

「わあすごい」

 

「ちなみに、明日は朝からやるわよ」

 

「…わあ」

 

土曜日。朝。駅。バス。徒歩。そのまま変な公園。汗だくだくなキョンさんに差し伸べられた手は救いの手。朝比奈さんの飲みかけ茶である。それを姉さんが奪い取り、あーだこーだ言う。奪い取ってなんか言った時、少し目が泳いだと思うのは勘違い?

 

「ちなみに鳴き声とか口調とかあるの?」

 

「そうねぇ…ござるとかじゃダメね。忍者だから」

 

「殿〜」

 

「違うわ!有希のことは上様よ!」

 

「有希様」ボソッ

 

「え?」

 

「…」

 

「有希様かぁ…まあそれで良いんじゃない?」

 

「ダメよ!」

 

「らしいぞ長門さん」

 

「…」

 

「案なし、上様で決定」

 

「よろしい!」

 

「…ところで俺の攻撃方法は?」

 

「有希が魔法使うのに合わせてビームで良いんじゃない?」

 

「ひっでーな。クソカス映画より酷い使い魔だ」

 

「その姿でビームを撃つから良いんじゃない」




どんな感じの鎧?と聞かれると、甲冑って調べたら出てくるドラマとかだと将軍とかがよく着てるアレの頭外したような鎧です。役者として顔は出しておいた方が良いからね。
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