なんやかんやで人に当てちゃいけない系エアガンを向けられている使い魔と魔女。エンドレスサマー(長門案)により召喚されし使い魔はそのエアガンに耐える…痛っ。いたっ。ちょ、全然当てて来るじゃん。いたっ。
「恨みでもあるんですか」
「えいっ」パシュッ
「んぅっ!?」
「そうねぇ…次のシーンよ!有希!使い魔と魔法で、みくるちゃんに危害を加えてみなさい!」
「急に言い方が変になったな」
「いてこますって、漢字でどうやって書くのかしら」
「…」チラッ
「!」ノー
「…エンドレスサマーブレイク」
「え?」
「ひぃっ!?」
「ビーム」
「…俺!?」
「そう」
「そうねぇ…ここで有希に活躍させると、使い魔がいるだけの存在になるし…やっちゃいなさい!!」
「…みずでっぽー」ピシャー
「…まあ良いわ。ここは編集でなんとかしましょう。口からビーム的な奴」
「え!?え…こう?」カパッ
「後3秒くらい」
「あー」
…映画の撮影ってこんな感じなのかな。そう考えると役者はすごい面倒な仕事を選んでいる気がする。もう少しマシな…そう、接客業以外での何か。サービス業とか。そんな感じのやつ。それで良いでしょ多分。知らんけど。
「みくるちゃん!悲鳴と苦しそうにぶっ倒れる!」
「き、きゃ〜!」バサッ
「あおはあえあ」
「なんだって?」
「顎が外れている」
「開けすぎよ!」バゴッ
「ごっ!?…お、あ、ああ、治った」
「さあ、次は神社でハトが飛び立つシーンを撮るわよ!」
「なんと!?」
「展開が早すぎる。映画にしても漫画にしても小説にしも段階は踏もうよ」
「知らないわよそんなの。それに、ここは現実よ?現実なんだから段階も何もないでしょ」
「そっすね」
その後。神社で鳩を取るため餌撒き。神主襲来するも撃退。その後逃走に成功。といった感じだろう。うん。姉様は何をやっているんでしょうか。俺にはさっぱりわかりません。これを映画と言い張る精神が欲しいね。厚顔無恥になれそう
「みくるちゃん…貴女少食ね〜」
「天ぷらは正義」
「天ぷらって…お前、蕎麦食えよ」
「蕎麦はもう食った」
「お、おう…それで、次はどこに行くんだ?」
「あの公園に戻って…戦闘シーンを増やすのよ。森の中を逃げるみくるちゃん、それを追う使い魔と有希」
「そこで古泉さんの登場かぁ」
と言って飯を食い終わると、なんだったかよくわからん公園に飛び出された。そこで立ってろと言われ立っていると、アクション!!と言う声と共になんと始まりのピストル音が鳴った。ふむふむ。うん。は?
「…あの、上様、命令」
「下がっていることを推奨する」
「それ命令じゃなくな━」バンッ
「何やってんのよ!使い魔なら自己判断で戦いなさいよ!みくるちゃんも!」
「…」
その時一瞬思った。お前、エンドレス夏休みを経験してないからそんなことが言えるんだ、と。エンドレス夏休みを経験した俺からすれば何をしても無駄な状況では待機がデフォなのだ。あ、キョンさんが姉さんの止めに入った。
「…ん?」
「〜」ブツブツ
「お〜、なんか変な感じの手が治って…えっ」
「気をつけて」
「気をつけようがないと思うぞ〜?」
「みくるビームの練習してから再開よ!」
「どうすっかなぁ」
「どうした?長門が全く命令を出さないことか?」
「いや、なんか、異形化が進みそう」
「なんだそりゃ」
「みくるビームが出る日もそう遠くないかもしれんね」
「いや、それはやめてほしい」
「…長門っち、よろしくね」
「わかった」
「よーしじゃー定位置しゅーごー!」
「なんであんたが仕切ってるのよ」
「使い魔だから」
と言うわけで初めの被害者はこの俺使い魔。まあ?流石に?みくるビームとやらが?初っ端から現実になるなんて?あるわけが?なかろう?ん?俺の危機察知能力が察知しすぎている。うん。マサカソンナワケ。…まさか、ね?
「み、みくるビーム!」バチッ
「!」ゲシィッ
「どぉっ!?」ゴォンッ
「…有希、あんなに力持ちだったかしら?」
「ぇ?」クルッ
「いづっ!?」
「!?」
「…」ダダッ
「ひぇ〜!?」
「ちょ、ちょっと!?」
「カット〜!」
「大丈夫ですか?」
「…っ…ティッシュプリーズ」
「どうぞ。先ほどのはなんですか?緊急処置のような動きでしたが…」
「あでっ…現実改変が起こっちまっただけ。今のあの人ならポーズとってビーム出しながら三百六十度回るだけで長門さん達以外全滅させれるよ多分。」
「あまり信じたくはないですね…」
「気をつけないとね。多分カラコンつけてる間だけだと思うけど」
「なるほど。彼女の目線上には立たない方が良いと言うわけですね」
「あんた達も探しに来なさいよ〜!みくるちゃんがカラコン無くしちゃったのよ〜!」
「風で飛んだんじゃねーの?」
「かもしれないわね」
「うーんどうしたものかしらねぇ…」
「朝比奈さん」
「はい?」
「撮影が終わったらその服ぜっっったいに着ないでくださいね」
「え」
「みくるちゃんの普段着をバニーガールにして、そこから変身してウェイトレスということにしましょう!」
「なんで!?」
「と言うわけで!!行きましょう!!」
「…これ」スッ
「この撮影の人殺し要員だな」ジッ
「…?」
「なるほど。これが原因で朝比奈さんからビームが?」
「レーザー」
「つまり…」
「レーザーの当たった場所を見せてもらえますか?長門さんの。ついでにそちらも」
「ティッシュつけてないと痛いんだがな?」スッ
「…」スッ
「うぉ」
「とても強力。危険」
「嘘だろ、俺の頬もこうなってるわけじゃないよね?」
「安心して」
「おお、よかっ」
「私よりは軽傷」
「お前はお前で酷いぞ」
「…もう一つ、怪我してた場所があるでしょう」
「…ああ、こっちね」スッ
「腹に…」
「長門さん、よろしく」
「分かった」
「今回も長門頼りか…」
「痛さが熱とかで誤魔化されてるからまだマシだよ」
弾丸滑りでもなんでもなく、長門蹴りによる致命傷の避け方。
Q.なぜ彼は腹に穴が空いても生きているの?痛みで叫ばないの?
A.エンドレス夏休みで病みまくった時期があるから