エンドレスエイトやってる方が楽しかった
朝比奈さんが引き摺り出されている。バニー姿で。それをビデオでのぞいていたキョンは姉さんの嫉妬を買い、私の指示以外のものを撮るな写すな見るなの三重縛りを押し付けられた。そのうちキョンの目の前で朝比奈さんと古泉くっつけそう。合法NTR…ちょっと吐き気が
「これから日常シーンを撮るから!」
「バニー姿での日常か」
「面白いですね」
「…古泉さん」
「なんです?」
「映画撮るとか言ってさ、なんか姉さんおかしくね?」
「…どう言うことですか?」
「俺が恐れてるのはあんたと朝比奈さんがくっ付いて、強制的に自分に目を向けさせる姉さんがいそうな事なんだけど」
「そんな…私にそんな感情はないでしょうから、まず問題ありません」
「それを捻じ曲げたのが姉でしょ何言ってんだあんた」
「そうでした」
「そうだっけ」
「そこ!私語謹んで!あんたたちの声全部映画で放映したって良いんだからね!」
「…いぇーい、二年生の皆さん見てる〜?」
「おい、その入り方はやめろ」
「反感を買うよな。俺も売ってる」
「何を言ってるんだお前は…」
一日中、振り回されて付き合わされてんやわんやされその後に街へ行きそこでもドラム式洗濯機が如く回し方で進み、最終的には警官がこっちに来るのを見つけてそそくさと帰ることになった。なぜだ。誰がこんなことをしているんだ。SOS団か。俺は文芸部に入りたい。
「ふんふんふふん」
「あっ!?姉さん!?ちょっ、高校生がやる鼻歌じゃないんだけど!?」
「少しお待ちを」
「…何?」
「レーザーについてですよ」
「サテライト光線か」
「だからそんなもの全て一緒だろう」
「もし仮に朝比奈さんを巨大化させたとして、サテライト光線…いや、目玉がクソデカくなった場合、その場一帯全て消え去ります」
「嘘ぉ!?」
「ただそれはあり得ない。自分が確認できるほどの改変は姉も起こさない。夏休みが良い例だからね」
「待て、自分が確認できない改変はどこでも起きるってことか?」
「季節外れの桜とか」
「季節外れの大寒波…いえ、時代錯誤の氷河期?」
「俺はまだ死にたくねえ!!」
「とりあえず、俺さっさと帰るんで!」
「…行ってしまいましたか」
「俺も帰る!煮湯が口どころか耳からも出そうだ!」
「おやおや重症」
翌日。朝比奈さんのご友人!として前回バット振りに来た女性こそツルヤさん。漢字は知らない。読み方も知らない。あってるのか?と聞かれたら、あってないんじゃね?としか言えない。これであの人ツルカイとかだったらバッシングだよ?男子から。
「はぁ…」
「なんだそんなにため息出して!俺なんか朝比奈さんが迎えるからって連れて来られたんだぞこんちくしょう」
「ところで君名前は?」
「あー…名無しの長門有希で」
「へー、変な名前だね」
「全く…」
「ところでさ、長門さんと仲良いんでしょ?」
「え、そうなの?」
「うん。とある事情により」
「とある事情…?」
「俺は文芸部員だ」
「あーなるほど」
「苦労してんなぁお前も」
「そうでもな」
「君があの子の弟?双子って聞いてたけどそんな似てないね〜」
「…」
「ところでさ、みくるについて知らない?暇だから来てか言われたから知らないんだけど?」
「へい国木田、うるさい男、この人任せた」
「えっ」
「はぁ!?」
「俺そう言う火縄銃撃ったら火縄銃撃ってる奴苦手なんだ」
「何言ってんだ?」
「わかんない」
「お腹が痛い!?そんな言い訳は通用しないわよ!」
「バックれたな」
「あー」
「…俺今日ナタ持ってんだよね」
「なんで持ってんだおいこら」
「え!?それナタだよね!?」
「キョン君ガード」スッ
「うおっ!?」
なんやかんやしながら時間は流れ。姉さんが朝比奈さんを連れてきた。連れてきたと言う言い方では誤解が生まれるな。連行してきた。勿論、可哀想な人間ではある。長門さんがお星様くるくるしてる。可愛いね。
「ロケ場所は古泉君の知ってるデカい池よ!」
「と言うわけでやってきたぞデカい池」
「さあ、こんな柵よじ登っていくわよ!みくるちゃんも早く」
「姉さん、あんたはいいだろうけど他数人スカートだぞ。もろパンツみえんだぞ」
「それがどうしたのよ?」
「今日の姉ちゃんのパ」
「言うな!!」ゲシィッ
「どこに需要があるんだそれは」
「キョンさんにはあると思ったんだけど…ゆきっき、よろぴく」
「…」ギィィィ
「長門っちの得意技である老朽化探し」
「そんなのあるんだ」
「初めて知ったわね」
「勿論嘘だがな」
「実質ほんとだろ」
そこからみくる専用戦闘シーンが作られていく。うぉー!とか、だりゃー!とか、そんな感じではなく、要は『攻めに来る星間違えたなぐへへへっへぶち殺してやるぜ』的なノリらしい。それを三回くらいオブラートに包むと元のセリフより少し過激な感じのセリフができると思う。
「最近のビデオってこんなんなの…このビデオの中にみくるのこっぱな」
「僕が姉の小っ恥ずかしいビデオで埋め尽くしてやってもいいんすけどね」ズッ
「うおびっくりした」
「最近では姉は謎に部屋に篭ってて。ゲーム誘っても今はいいとかばっかですよ」
「あらまー、ネグレクト?」
「それは親のやることですね」
「あっはっはっ!」
「さあみ」
「コンタクトレンズはなしで!」
「却下!さあみくるちゃん、まずはあいつよ!その目からなんでもいいからビームでもなんでも出して」
「ひぃ!?」
「長門っち!」
「!」ダッ
…もしかして、ナチュラルに俺死にかけた?うん、死んでたよね?つーか死んだよな、今の俺。文芸部員最後の一人が長門さんとか、文芸部に入る人間絶対固まるよ。うん間違いない。絶対に。いいえ、確実に。運命を捻じ曲げてでも。
「ぬぅっ!?」グアッ
「おい、どうし」ガシャーン
「…今避けなかったら俺死んでたよね、絶対死んでたよね?」
「安心しろ。葬式の主役にはしてやる」
「その言葉、そっくりそのまま骨壷に入れて送ってやるわ」
「えー!?みくるちゃん、またコンタクトなくしたの!?」
「高いよなーあれ。全部俺の自腹だし」
「なんと!?」
俺のありがたい自腹が俺を殺しに迫る(二度)。これはあまりにも酷い有様ではなかろうか。うん。酷いね。酷い有様だ。故に死すべし慈悲はない。天然と姉の凶悪コンボにより、朝比奈さんは多分おそらくいいえきっと、振り向いた拍子に全てを削り取る存在になっただろう。
「いやあ、死ぬかと思った」
「先ほどの回避は良い手段だった」
「いっそ眉間から赤外線でも出してくれません?避けやすいんですけど」
「そしたらそこからまた何か出てくるぞ」
「…朝倉涼子よ戻ってこーい」
「やめろ、シャレにならん」
どんな危険生命体ですら一発で作れてしまう。
そんな生命体に対して近くに置いた観測員の数 一名
舐めてんの?