フィクションなんぞクソ喰らえ。そう思いつつ、切れた髪の毛を見ている。危うく脳みそが坊主になるところだった。ちなみに俺のような使い魔とは別に操り人形と化した一般人がいるらしい。うん。言わずもがな、国木田とうるさい奴である。後は…どうだろう、ツルヤさん?
「おい、俺は?」
「一般人に紛れて攻撃!」
「いやだけど」
「あ、あいつだけヘイト避けようとしてる!」
「まあ良いけど…それじゃあなんやかんやよろしく!」
「カメラセット〜」
「…行けい童共」
「おりゃー」
「でりゃー」
「そらそらそらそらぁ!」
「一人だけやる気がダンチ」
「あぴゃー!?」ドバァンッ
という感じで出会いの撮影は終了…らしい。次は第二段階、古泉の自宅にいく…と思ったが、ツルヤさんのでっけー屋敷に入ることになった。ダンボールを被りたい気分だが、俺は入るのさえ嫌な感じの屋敷に行きツルヤさんの部屋に入った。うわ、和室
「和室の部屋があるでっけー家が実家の高校生か…天は300物くらい与えてんな」
「良い部屋ね〜!」
「おまけに顔も良い。いや、この際生きてることがおまけか?」
「おまけの中身がなきゃこれ存在しないよ!?」
「うお舞台装置がしゃべった」
「君の弟かなりきついこと言うね」
「今のうちにコネ作っときなさい!」
「何故だ」
「お待たせしました…」
「あ、そろそろ始まるか」
と言うわけで始まる撮影。第二段階。なんか漢字だけを並べるとそれっぽくなるな。撮影…第二段階 強制キッスの術。とか。それっぽいっつーか多分非難轟々だぞこれ。うん。絶対。間違いない。そんで持って危険なのは…このキスシーン、キョンさんどう出るかな…
「待てこら」
「?」
「色々端折りすぎだ」
「同感」
「と言うより何故こんなシーンがあるんだ。なんだこれは」
「定番よ、定番」
「夜9時から始まる二時間ドラマか!」
「古泉さんも乗り気ですね」
「悪いでしょうか?」
「このシーンが出た場合、お前の下駄箱には100単位の呪詛の手紙が送られるぞ!」
「俺が送る」
「俺もだ」
「みくるおっかしー!」ゲラゲラ
「ついさっきまで水に浸かってた人間とは思えない。風邪かな?」
「まさか」
「全くもう…甘酒くらいでそんなに酔っ払ってどうするのよ」
「飲ませたのあんただろ」
「叩かれてこの反応じゃダメよ」
「…」チラッ
「…っ」
「俺トイレ行ってくるわ!ツルヤさんトイレどこ?」
「あ、そこの廊下曲がって右」
「あざす」
…次の瞬間、メガホンで何度か叩いた後に、キョンさんの声が聞こえた。うん。俺は知らん。触らぬ神と暴れる神は一緒に混ぜ混ぜしてポイだ。姉さん帰ってきたら泣いてるかなぁ〜、それともキレてくるかな〜…南無阿弥陀仏。
「こんにちは」
「こんちゃっす」
「…」
「…え、使用人!?」
数分後
「…え、何このビッミョーな雰囲気」
「あ、えーっと…ちょっと、ごめんね」スッ
「いやいや、キョンさんブチギレからのこの雰囲気になったのはわかってるから」
「その…ね」グッ
「頭挟まないで痛い痛い」
「あ、ごめん」
そこからちょっとと気が経ち、解散となった。姉とは帰らない。帰りにくいって言ったほうがいいか。うーん、触らぬ神に祟りなし
「はー、疲れた」
「あなたはもう少し冷静な人だと思っていましたが」
「んはは」
「…」
「貴方も。事前に分かっていたのなら、止めてくれても良かったんじゃ」
「え、いやだ」
「そうでしたか…そうだ、これから付き合ってもらいたいところがあるんですが」
「おう、頑張れや」
「お、頑張れよ」
「…二人ともなんですがね」
「白い鳩のことなら知ってるから」
「おや…そうでしたか」
白い鳩が良いとかほざきやがって。その結果無意識に世界変えちゃって…あーこわかこわか。あたしゃ触れたくないねぇ。なんで俺の姉が涼宮ハルヒなんだ。長門有希で良いでしょ。うん。多分。おそらく。いいえ、きっと。とか思ってたら長門さんの家に来ちゃった。家に帰ろ
「…いや、泊まる。」
「何故」
「俺は慰めが出来ない男だからだ」
「…そう」
「あ、電話だ。ごめんち」
「良い」
「…どったの姉ちゃん」
『なんで帰ってこないのよ』
「慰めが出来ないから?」
『それでも帰ってくるものよ』
「単純明快なこと言うけどさ、俺疲れた」
『は?』
「だから長門さんの家にある超フッカフカなベッドで寝るんだわ!じゃあね!」ブツッ
「…そのような布団はない」
「言い訳だから良いでしょ」
翌日。姉は学校にいた。俺がどれくらいの迫害を受けるかわからんかったから俺はちょちょ〜っと避ける。生憎俺は姉から逃げることが好きだ。天上天下唯我独尊な姉なんぞ知らん。藤原氏でも作ってろばーか
「…え」
「すまん」
「パワフルになってしまいましたね」
「…もう姉ちゃんに罵倒以外の言葉口にしないでもらえる?」
「恐れ多い」
「絶対にダメです」
「わーん」
「猫を使い魔として使いましょう!」
「…そこ」
「えっ」ボンッ
「…おい、あいつどこ行った?」
「そうね…まあ、トイレにでも行ってるでしょうね!そうだ、猫を2匹連れましょう!バランスが良いわ!」
「ニャー」
「もう1匹どこかいるの知らない?黒いるんだから、白い猫とか」
「知っている」
…無論、猫は俺である。俺を猫にすれば主役級の人間に害が無く、問題も少ない…とか思ったのだろうか。俺は何を…いや、何故俺を…いやいや、もうこの際肩にしがみつく以外に何があると言うのか。何故俺は猫なんだ。ほんと。
「にゃー(いつ戻るの)」
「撮影が終わるまで」
「…に゛ゃ゛〜゛」
「風邪でもひいてるのか?」
「猫だから名前も必要ね…貴方たちはシャミセンとビワよ!少しくらい喋りなさい!」
「ニャー」
「…まあ、無理ね」
なんやかんやで撮影終了。俺はいつこの変化を解かれるのか、それは有希の気分次第とも言える。俺はさっさとドロンと人間になりたい。人間にさせて。人間に戻させて。頼む、お願い、要求を呑め、このやろう!
「…ニャー」
「うむ」
「ミャ゛!?」
「どちらでも良いぞ」
「シャーッ!」
「何故そうまで騒ぐ?」
「ニャー」
「そろそろ戻してやってはどうだ?」
「…」スッ
「ぎゃっ」ドロンッ
「…」
「お前だったの!?」
「もど」ドロンッ
「…長門、戻してやれ」
「…」ジー
「ニャー」
「…もうこれで良いと思う、と言っておる」
「いや、ダメだろ」
その後はドロンと戻って家に帰りました。