涼宮の弟on the 自転車(稀)   作:覚め

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第20話

さあ始まりました、とあるシステムをマスターするだけで作業ゲーになると言われているこのゲーム、コンピュータ研究部を撲滅するべく駆り出された我々SOS団が出陣してまいり…ええいどうでもええわ!さっさとやらいでか!!

 

「ていていていていてい」ポチポチポチ

 

「おい待てこらそんなに連打して何すんだお前」

 

「処理に機能全てを回してるからFPS200超えしたわ」

 

「マジで!?」

 

「そらそらそらそらそら」カタカタカタ

 

「ちょ、お前索敵すげー早くね!?」

 

「みっけ。死ね」ギュォーン

 

「え!?」

 

「一つ部隊壊したぞ〜」

 

「はぁ!?」

 

「本体には逃げられたからもっかい追いまーす」

 

「じゃんじゃんやっちゃいなさーい!!」

 

「でもこれやり方によっては一部隊で大将取りに行けるぞ」

 

「え?」

 

「何よそれ」

 

「長門っちが今やってる。と言うわけで分割した部隊で死ね」ポチポチポチ

 

「言葉が物騒だな」

 

「うらららららら」ガタガタガタガダ

 

「そ、そんなに力入れたら壊れるんじゃ…」

 

「テメェの急須割ってやろうか!!」ガッダァッ

 

「ひぃ!?」

 

そう言ってる間に相手特定、後に全滅。相手発見、囲って殲滅、相手発見、囲って殲滅。勝ち筋があるゲームは作業ゲーになりがちだが、これは典型的なソレ。勝ち筋をに対する勝ち筋を2個用意しなければゲームは作れんと言うに。

 

「うだだだだだ」

 

「…」カタカタカタカタ

 

「おりゃりゃ」ダダダ

 

「…」

 

「長門!!相手に思い知らせましょうや!チートするなら相手を選べってこと!」

 

「わかっている」ガタタタタタ

 

「何!?」

 

その頃コンピュータ研究室

 

「やられました!」

 

「ぼ、僕も!」

 

「何ぃ!?あいつらの居場所はわかってるはずだぞ!?」

 

「わかっててもあんな部隊数では無理ですよ!」

 

「ああ!?チートが切れた!?」

 

戻ってSOS団室

 

「居場所がわかっても相手に何もさせなきゃ済む話なんだけどな」

 

「そう」

 

「…つまり、どう言うことだ」

 

「相手の部隊数、後一つ」

 

「嘘!?」

 

「やるじゃない!このまま殲滅戦よ!!」

 

「手際が良いですね…そうでした、経験者がいたんでしたね」

 

「俺でもチートはもう少しマシなのを選ぶね。射程無限とか」

 

「クソゲーすぎる」

 

「相手の艦隊、やっぱ弱いな…20も分けるようにするなよなマジで。作業ゲーになっちまうぞ」

 

「やってる奴がそれを言うと説得力があるな」

 

「挟んだ」

 

「と言うわけで死ね」ポチポチポチ

 

ここからは単純だった。チートがなくなった敵は先に見えた長門方向とは別に逃げ出すも、その先には俺の部隊。右に逃げても左に逃げても包囲されているので完全にやっべーわって状況になり、四面楚歌の中に更にハルヒ艦隊古泉艦隊キョン艦隊が到着。敵は皆死んだ。

 

「…負けた…完全にウチの負けだ…」

 

「クソゲーが過ぎる」

 

「なんだって!?」

 

「俺さ。暇だから遊びに行ってやって、俺一人でお前ら殲滅したじゃん」

 

「あっ」

 

「え、嘘、忘れてたの?」

 

「え、そんなことやってたの!?」

 

「でも…まさか、ゲームプレイ中にゲームの中身を書き換えられるなんて」

 

「約束通りこのパソコンは私たちのものよ!!」

 

「…なあ、君…誰がやったんだい?ゲームプレイ中にゲームを書き換えるような凄腕ハッカーは…」

 

「あー…こいつらだ」

 

「長門さん…本全部読み終わったからって逆さまで読むことは無いと思うよ」

 

「問題なく読めている」

 

「そう言う問題ですかね…まあ良いや」

 

「物は相談なんだが、君たちが暇な時でいいから、コンピュータ研の部活に参加しないか!?」

 

「…」チラッ

 

「お前の好きにしろ。好きな時に行って、パソコンをいじらせて貰えば良い」

 

「…そう。たまになら」

 

「おお!!」

 

意外だ、長門さんの興味を引っ張り上げるものがあるなんて。うーむ、楽しかったのだろうか。この部活の中で本を読む文芸部員は俺だけになってしまうのだろうか。出来ることなら誰か誘って本の感想でも言いたいのだがなぁ…キョンさんは成績的に多分無理…姉は読まない…朝比奈さんは書道とかだったかな?で…古泉は…無理か。

 

「あーぁ…」

 

「で、君は…」

 

「そーだなー…俺は…んー」

 

「どうするんだ?」

 

「遠慮しとく」

 

「そ、そうか…」

 

「入ると良い」

 

「んぇっ」

 

「長門からの勧誘か」

 

「ごめんね、長門さん。俺さっきのタイピングでエンター反応しなくなるくらい強く叩いちゃったから、多分パソコン向いてないわ」

 

「…そう」

 

「ええ!?」

 

「ホントだよホント。スカスカだもん、これほら」スァッスアッ

 

「ほ、本当だ…高かったのに…」

 

「泣くなよ情けない…ちなみに長門になんかやったら二度と椅子に座れなくしてやるからな」

 

「そ、そんな!?」

 

「どんなことをするんだ」

 

「痔でも作ってやろうかな」

 

「いぃ!?」

 

「辞めてやれ…」

 

つーかんじで全てが丸く収まった…いや、収まってないか。SOS団>コンピュータ研なのは変わってないし、どっちかって言うと何も変わらず、が合ってるのか?うーん、オラわがんね。と言うよりもつい最近猫になったせいか、あの地面を突く感覚が離れない。その状態でパソコンなんてもう弄りたくない。猫パンチが出てしまう。

 

「あー、文芸部員が減っていく。寂しや」

 

「何よ、有希が抜けると寂しいの?」

 

「多分」

 

「だったらコンピュータ研行けば良かったじゃない」

 

「何回キーぶっ壊したら追い出されるんだろうかね」

 

「あ、そう言うこと」

 

「まあ、壊したら弁償代は自分から出すことになるだろうし」

 

「あれ、ここお寺あったわよね」

 

「ああ、ここね。長門さん曰く何年も前から空き地らしいし」

 

「ふーん…道でも間違えたかしら?」

 

「そうじゃね?」




しゃーねーだろ
長門さんと長い時を共にした人間がいたら大体こうなるだろ。気が狂うか依存するかこうなるかの三択だろ。
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