涼宮の弟on the 自転車(稀)   作:覚め

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第28話

調べたらなんと摩訶不思議、偶然にも程がある、恐らく時空間移動のミスは3年間に限られていたのであろう、3年前の7月7日であった。ちなみに俺は姉に顔を晒せない。何故かって?…だってお前、考えてみろよ。弟と顔が瓜二つの男がいるんだぞ?怖いだろ。

 

「えっほ、えっほ」

 

「少し前、こんなことやったなぁ!」

 

「俺は知らんよぉ!」タッタッ

 

「今この時間には、助けを借りられそうな、そんな人間が二人いるんだよ」

 

「先に中学校行こうってわけだね!?」

 

「その通り!」

 

ミッションインポッシブルかな?あー、インポッシブルをイン・ポッシブルって区切ってたの思い出した。それを姉に指摘されたのは3年前、つまり今いる時空の朝である。くぅ〜っ、クソみたいな走馬灯みたいなのが出て来たぜ。

 

「…しっ…」

 

「いたか…?」

 

「いた。さーてどーっすっかなぁ」

 

「なんで羨ましいことをされてるんだ俺は…!」

 

「タイムパラドクスはやめときましょうや兄ちゃん」

 

「そうだな…!」

 

「じゃあ、あの大人版を追いかけるでよろしい?」

 

「よろしい」ソソクサ

 

「足が死にそうだよほんと…」

 

その後、立ち去っていった大人版を追いかけていく。ぬおおおおお!!動け俺の足!!俺だけここに置いてかれるのはごめんだぞ!俺の足よ動け!そりゃもうリニアモーターカーがドン引きするくらい走れ!ゲロれもう!!

 

「っはぁっ…ぉぅえっ…」

 

「朝比奈さん!あの、その…」

 

「こんばんは、キョン君。貴方とはお久しぶりですね。そっちは初めまして、ですね」

 

「…あれ、今キョンさんはこの時空に三人いることになってる?」

 

「どうでも良いだろうそんなこと…」

 

「良かった、ちゃんと会えて。私がうっかりミスしてるとも限らないので」

 

「知ってたようですねぇ」

 

「ええ。既定事項でしたから」

 

「…もう、訳がわからん…ちょっと吐きそう」

 

「大丈夫ですか?」

 

「そこらへんの電柱にでもかけてろ」

 

「おぼろろろろ」

 

辛い経験をした。その後、戻って来たのだ。あの公園?に。吐く吐かない関係なしに、普通にきつい。ゔづぇ…胃の痙攣が激しい。とまあそんな感じに苦しんでいると、なんだか難しい話をしているらしい。もう勝手にしてゲロゲロ…ピィー…ぴぃいぃ…

 

「状況の説明求むぅ…」

 

「詳しい状況は長門さんに。でも一つだけ。貴方達がいた時間が改変されたのは…今から3年後の12月18日早朝です」

 

「やっぱり世界が作り替えられてたのか」

 

「そう言うことね。えっと…良い?」

 

元に戻すには長門さんの力が必要だとかなんとか。それにキョンさんの力もいるとかどうとか。へんな世界。たまには俺を頼ったって良いのに。姉のご機嫌取りとか、長門さんの世話焼きとか、古泉氏の遊び相手とか。キョンさんの疲労取りは朝比奈さんしか出来ないだろうけど。それでも、たまには俺を頼っても良いではないか。SOS団の中で俺だけがハブられてる気がする。

 

「…ハルヒじゃない…?それは、どう言う…?」

 

「ちょっとお話ししましょうか」

 

「ぁー…」

 

朝比奈さんが話し合っている時に俺は周りを歩き回っていました。高校生活について話し合っていたっぽいが、体全体がゴッゴッしている俺には今かなりの負荷が掛かっているのだ。仕方あるまい。と言うよりも、仕方以外ないでほしい。

 

「…え、何して来たの?」

 

「色々とな。長門のマンションに行くつもりなんだが…」

 

「俺もついていく〜。3年前に置いてかれるのは嫌だから」

 

「そうか」

 

「…大人版さん」

 

「なんです?」コソッ

 

「…もしかして…改変したのって」

 

「着きましたよ」

 

「あら、意外と早いっすね」

 

「疲れてるからだろ」

 

聞きたいことあったんだけど。まあ仕方ないか。しゃーないしゃーない。これも全て涼宮ハルヒのせいってね。要するに俺は悪くない。長門さんがおそらく世界全てを元通りにしてくれるはずだ。多分。うん、きっと。

 

「キョン君お願い。私、長門さんって今でもちょっと苦手で…」

 

「…ま、なんとなくわかりますよ」ポチポチポチ

 

「708号室か…」

 

「良く泊まっていたそうですもんね」

 

「ああ、最後はもうヤケクソでしたからね。何かある日以外は入り浸ってましたし」

 

「…そうでしたね」ガチャッ

 

…やはり、エンドレスエイト(命名:姉)とは俺の中で恐怖の対象なのだろう。周りとの差が激しすぎる。もうあんなことは起きてほしくないし、2度と同じ時間を過ごしたくないのだが。もしかしたら、あれが原因だったんだろうか…いや、決めつけはよろしくなくってよ。

 

「のーっく」ゴンゴン

 

「激しすぎる」

 

「…」ガチャッ

 

「入って良いか?」

 

「…行きますか」

 

「ええ、そうね。きっと大丈夫」

 

「…すんげー疲れた。まじで。今足攣るくらい疲れてるもん」

 

「何を言うか」

 

長門さんに関わる記憶というのは、日常をのぞいた時、絶望くらいしか浮かばない時だったのは知っているだろう。エンドレスエイト、高校初期にあった、世界滅亡の危機。あとは…朝倉涼子くらいだろうか。2度あることは3度あるというが、3度あることは4度あるとは言わない。頼む!

 

「了解した」

 

「扉は開かないだろうなぁ。時間ごと凍結してるらしいし」

 

「そう」

 

…そっから小難しい話が続くが割愛する。残念だったなぁ!!俺の頭ではそこら辺を理解することはできなかったんだよぉ!!…だから頼む、エンドレスエイトと同じような、クソみたいな出来事はやめてください。お願いします。

 

「長門大統領、頼む〜」

 

「確認する…同期不能。その時代時空連続体そのものにアクセスできない」

 

「…嘘だろ…」

 

「でも事情は把握した。再修正可能」

 

「良かったぁ…」

 

「この事態を引き起こした時空改変者は、涼宮ハルヒの情報創造能力を最大限利用し、世界を構成する情報を部分的に変化させた。故に、改変後の涼宮ハルヒにはなんの力も残っていない。その時空には、情報統合思念体は存在しない」

 

「わお」

 

「時空改変者が涼宮ハルヒより盗み出した能力により、修正した過去記憶情報は、今この時点から約3年5ヶ月後の12月18日を起点とした、過去365日の範囲を」

 

「待ってくれ」

 

「つまりは…2年後の12日18日まではみんな元のままってコト?」

 

「そう」

 

はっえ〜、なるほど。ふ〜ん?へ〜?全然わからん。え、何?つまり一体どういうコト?ようわからん単語ばっかり並べよってからに。メガネ浮いてない!?あれ、メガネが…!?おめでとう! メガネはメガネから 注射器に進化した!…喜べるかぁ!!

 

「注射器をちゅーにゅーするってこと…?」

 

「もっと穏便な方法は…?」

 

「そう…」ギュォォ

 

おめでとう! 注射器は 良くわからん変な物体になった!

 

「???」

 

「できれば直接皮膚に打ち込むのが望ましい」

 

「???????」

 

「こいつをその時空改変者にやれば良いんだな?で、誰だ?ハルヒじゃないなら…」

 

「…あー、もしかして…」

 

「それは」

 

「長門有希さん…ではないでしょうか…?」ビクビク

 

「は…?」

 

「そう」

 

「本当に、そう…なのか?」

 

「そう。目標の時空間座標を伝える。」

 

「どうぞ…」スッ

 

「そのままでは、貴方達も時空改変に巻き込まれる。対抗処置を施す」

 

「はいはい腕ですねわかってますよ痛っ」カプッ

 

「朝比奈さんにやった奴みたいな…そんな奴か?」

 

「…さ、行きますか。本番は近いぞ〜…」




Q.姉ちゃんなら8月が繰り返したことをなんて言う?A.何それ…エンドレスエイトで良いんじゃない?
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