出られねえ!!というわけで校内探索。どーせ誰もいないんでしょうが、鍵だけもらっておきましょう。あ、表記が文芸部のままだ。でも姉貴には見せない。これで良いかと思うが、全部持って行った方が早いのではないだろうかとも思う。
「鍵ゲット」
「電話通じてないわよ」
「だろうな…」
「後…あんた達の教室の鍵だっけ」
「ああ、頼む」
「…待って、あんた、なんでこんな暗闇の中で鍵を見つけれるわけ?」
「それは」
「それ以外にも、ここに来た時異様に落ち着いてたし、キョンは別として」
「俺!?」
「なんでって…職員室なんだから緊急用のライトあるに決まってるだろ」
「あ、そう…ね」
「勘弁してくれよ、こんな状態で狂われたら割と手加減が出来ない」
「あんたが私に勝てるとでも?」
「キョンさんが」
「ケダモノ!」
「え!?」
教室
「辺り一面真っ暗…ここどこ?近代博物館?それとも見張り台?縄文時代にまで遡ります?」
「石器時代って言いなさい」
「物見櫓は弥生のはずだぞ」
「…じゃあ弥生で」
なーんて、やってる間に部室へ到着。ライトがあって助かったぜ。電話は繋がってないのに何故電気は繋がっているのか。これがわからないとハルト。さて、どうやってここから出ようか。それとも、出ずに世界の崩壊を眺めていようか?
「お前本当にろくなこと考えてなさそうだな」
「それは知りません」
「どうしてあんた達と一緒なのかね」
「私が聞きたいくらいよ…探検してくる。あんた達はここに居て。すぐ戻るから!」
「自転車があれば空飛べたかもしんねーなー」
「んな非現実的な…んー…やってたなお前」
「何はともあれ、この世界のことについては知らんけど、なんだか…ちょっと身の危険がデカすぎるって言いますか?」
「何言ってんだ…?」
「おお、古泉さん!」
「遅かったな。もうちょっとまともな姿で登場すると思っていたんだが」
「それも込みなんですけど…貴方は、何故ここにいるんですか?」
「早く説明しろ。時間がなさそうだぞ」
「…正直に言いましょう。これは異常事態です。普通の閉鎖空間なら僕は難なく侵入できます…が、仲間の力を借りてこれがやっとなんですよ」
「つまり、世界が危ないってことだな」
「ええ。少なくともこの中に、その姿でいることが出来る者は総じて無事でしょうが…」
長ったらしい説明の後、シンデレラだったりパソコンだったり変な遺言を残して行ってしまった古泉さん。ま、仕方ない。要するに『現実世界いらない!新しい世界作る!』が姉の指針らしい。このままだと消え失せるらしいな。ヤヴァイな、それ。
「…」
「今思い立った仮の結論なんですが、貴方達の服が違うのは、涼宮さんがよく目にする姿をここに持ってきたからかもしれませんね」
「俺は私服か…」
「それでは」
「…俺は家族だから連れて来られたのか?」
「知らん。パソコンを介して長門と話しているから少し静かに」
「さーて、どうすっかな。チェーンもなければタイヤもないし…」
「お前、まさか自転車作る気か?」
「時をかける少女みたいに」ピカーッ
「キョン!!何アレ!?」
「うぇ!?」
「怪物!?蜃気楼なんかじゃないわよね!」
「蚕」
「蚕なんかじゃないわよ!」
「っ!」ダッ
「え!?ちょ、ちょっと何!?」
「お二人とも、行ってらっしゃーい」
「ちょ、ちょっとキョン!」
「さて、一人になってしまった。1番の問題はこの世界で死んだ時に現実ではどうなるかなんだが…意識がぶっ飛んだのに、現実世界で戻るわけがないな。うん。やめとこ」
思考実験みたいなことしちゃった。イタタタ…姉とキョンさんは二人でランデブーかな?それとも走り出してるのかな?校庭に出るつもりなのかな?知らんけど、俺はSOS団の部室に残る。だって、まだ茶を飲みきってないし。SOS団が残るなら良いけど…つか残せ巨人ども
「…」ズズッ
「!」ドガァンッ
「…やべぇ!!!うわっぇ!?」
「!」ズガァンッ
「一人だけバトル漫画!!一人だけ!!」
「!」ドゴォッ
「巨人に対して格闘技で戦えるところって言ったら…ない!!朝倉さん!!長門さん!!情報統合思念体さん!!助けて!!」
「…」ピタッ
「お?」
「…」
「俺だってこう、変なこと起きねーかなーとか思ってたけどさ!これは、こんなのにゃ、は!!望んでない!!」
目が覚めると、自室にいた。変にうなされていたのか、汗がべっとりだ。もう一回風呂入るか。それとも、俺の願いが通じた分汗をかいたのか。知らんけど、まあ夜食もしようかな?らんらんららーん!と、何だかリビングで変な音が聞こえる。何だろうか…?
「…?」
「変な夢見ちゃった…あーもう!!」
「姉ちゃん…俺の部屋のエアコン多分ぶっ壊れた…」
「知らないわよそんなの!!」
「…ラーメン作るけど、いる?」
「いらない!!」
翌日。姉は寝直したのか、普通に起きていたのか、早起きをして学校へ行っていた。自転車は壊れていた。自転車、おまえだったのか?巨人の動きを止めてくれたのは。なんて言ってみると、返事をしたようなしなかったような、そんな気分に浸った。いや、動けよ。学校間に合わねえんだけど。
「…」
「お、ハルヒの弟」
「よう」
「自転車がぶっ壊れた」
「…まじか」
「そりゃ災難だったな」
「災難っていうか、そもそも姉ちゃんと一緒の時間に起きておけば良かったっていうか…」
「あ?ん?お前らなんかあったのか?」
「…同情するぜ」
「あんたはよくあんなことやったなって気分になるよ」
主人公<え?なんで知ってるかって?学校が崩れた時に見えたから
そんな感じ。