いやあ、助かりましたよ。そう言う古泉本当に胡散臭い。きっつ。まあとにかく。助かったのはどうやら事実で、嫌われていた奴も居なかったようで、何よりです。い☆え☆い。とは言っても、一瞬消えて一瞬で復活なんてこともあり得るんだろうなぁ…あ、古泉同じこと言いやがった
「また放課後に」
「またー」
「…長門にも呼ばれてるんだった」
「それもまた放課後に」
「…全部放課後か…」
「あーあー…涼宮ハルヒがなんかやらかしてくんねーかなー」
「お前はこの前のアレをもう忘れたか。舌の根どころか先すら乾いてないぞ」
「いや、はっきり言って…コロッケが食べたいから手のひらでコロッケを作るマジックとか作り出す方面で」
「お前なぁ…それは…ありえんだろ」
「意外と常識人だからね」
「だからってなぁ…」
SOS団室
「…」
「これ、は…」
「長門さんを苦しめるために作った一冊脅威の600ページ、なんと上中下巻だ。シリーズ物になっており同じ上中下巻で合わせて1800ページで」
「読み終わった」
「うそっ!?」
「そういえば朝比奈さん。胸に(以下略)」
「…はぁ…これ作るのに何日かかったと思ってんですか…」
「20日間。その分内容は薄かった」
…作家、やめるか。次はどんな感じに進めてやろうか…いや、苦しませてやろうか…とか思ってたら姉が来た。次回のパトロール、そして朝比奈さんの新たな着替え。男性陣はささっと出て行ったのであった…そして第二回不思議パトロールの日。俺は元から歯医者をぶち込んでいたので、欠席だ。
「…へんへー」
「何かな」
「ドリルでぎゃっ」ギィィィィィ
「…何も聞こえなかったよ」
「部活って面倒くさいですね」
「現役高校生がそれ言っちゃう?」ギィィィィィ
そしてそれから数日…いや、幾らかの時間が経ち。実際俺には腹掻いて寝てたら過ぎたような時間だが、六月に入った。わー、早い。時の流れって、早い。川の流れみたい。引くわ、少し。そう言っても時間と共に引いてくれないのが現実で。
「みんなぁ!!野球大会に出るわよぉ!」
「姉ちゃん、俺身体弱いから」
「何言ってんの!自転車で登校するような人間が、身体弱いわけないじゃない!!」
「俺は今から野球に対するトラウマを身につけようと思う」
「無駄だと思いますが…」
「止めるな古泉。俺は行く…」
「野球盤をやっている時点で説得力がないのでは?」
あっ。そう短い声が隣から聞こえる。しかしどの家庭でも姉はこう言う生き物なのだろうか。内弁慶が竜巻旋風脚してくるような勢いで物事が進んでいる気がする。俺自身そんなにスポーツ万能というわけでもないのだが…あ、打てた
「あ、とれた」
「おい、あいつスポーツ不得意じゃなかったのかよ」
「スポーツのできない弟なんて存在しない、なんて、涼宮さんでも考えはしないでしょうね」
「キョン!そっち行ったわよ!」
「ひぎゃぁっ!?」ドスッ
「何やってんのよキョン!!集中しなさーい!!」
「…ワータイヘンダーカラダガモノスゴクアツーイ」
「棒読みしたって無駄よ!!有希、今のキョンの体温!」
「計測を開始する」ピッ
「お、おい、長門?」
「…平熱」
「ほぉらみなさい!!」
「クソッタレだ…」
「そのセリフを吐くと、二番手になってしまいますよ?」
「それもそうだな…」
「ひ〜!」
「みくるちゃーん!!何ひーひー言ってんのよー!!」
「…なーんか、部活って感じよりもいつも集まってる人間って感じがする」
「部活なんてそんなもんだろ」
「少なくとも、自分の弟の自転車を壊す姉が部長なのをどうにかしてほしい」
「団長よ!!」
「地獄耳が…」
来いや野球部員。来るなよ野球部員。絶対に来るなよ。本当に来るなよ。そういや姉に随分と噛み付いてたキョンさんはまだ頑張ってた方なんだろうなとも思うが、金曜日にそんな気力があるのはやはり金曜日だからだろうか。それとも別の何かだろうか。
「うぉーい!」カキーン
「姉様、変なことしないでさっさと家帰りましょーよ」
「ダメよ!この練習でSOS団の名誉が汚れたら困るじゃない!!」
「言っておくけど、俺その試合出れないからね」
「ええ!?なんでよ!?」
「ええって…今週の日曜、俺バイトだし」
「そんなのブッチしなさい!!」
「それはないでしょ…」
「キョン!!私の弟がふざけたこと言い始めたから、もう一人見繕ってきなさーい!!」
「んな急な!?」
そうして訪れた試合当日。俺のバイト内容はこの草野球のストライクとか言う人。審判は別の人がやるらしいが、喉を痛めたので若い人を募集したらしい。第一試合までで、第二試合からは知り合いのドカタの兄ちゃんに任せるとか。…最初から呼べよ
「プレイボー」
「あんたねぇ!!バイトってこれのことかしら!」
「ぴぃっ!」
「やるならやるで、もっと派手なことしなさいよ!!」
「ぷ、プレイボー」
「ったく仕方ないわねぇ!キョンは自分の妹連れてくるし…」
「長門、お前知ってただろ」
「知っていた。恐らく単なる偶然」
「なんだ?二週間前からバイトの募集をしていたら受かって、そこにSOS団がってことか?」
「そう」
「…長門がそう言うんだったらそうなんだろうな。」
「プレイボール!!」
この一言で始まったこの試合。何もかもが無茶苦茶だった。よくわからんサインによくわからん軌道の球、その上キャッチャーが変なこと呟くし相手チームも泣き顔だし!恐ろしいわ!どんな体制で打ってんのって姿勢のやつもいたし!!
「ゲームセット!!」
「ありがとねぇ」
「これ、給料ね」
「ウス。それじゃあまた!」
「さいならー!」
「…このお金でご飯食べに」
「それで自転車直そうと思ってたんだけど」
「うっ…キョン」
「まさか」
「そのまさかよ」
「俺、今日財布持ってきてたか…?」
「長門さん。お願いします」ボソッ
「わかっている。〜〜」ブツブツ
「あ、あった…ん、結構金あったわ」
「よし、決定!!」
その日。結局長門さんが用意したお金だけでは足りず、涼宮さん(弟)が支払いを手伝っていました。
自転車買えるんでしょうか。
by組織の一員 K