涼宮の弟on the 自転車(稀)   作:覚め

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海坊主
海坊主と言ったら
ボウズ
ボウズと言ったらガキ
(あの場のガキと言ったらキョンの妹になるがそれはそれで倫理的にとかでやばいので)ガキと言ったらキョン


第8話

海。それは俺が忌み嫌う場所でもある。何だろうか、俺に対する地球からの嫌がらせだろうか。体育の成績、プールがある学期だけ1をマークしたことを忘れない。それくらいには水泳というより泳ぎそのものが嫌いだった。

 

「…」

 

「あんたも泳ぎなさいよ!」

 

「姉ちゃん、俺泳げないよ」

 

「うるさいわね!そういうと思って浮き輪だって持ってきてあげたじゃない!!」

 

「こんなものより自転車を…」

 

「おい、とうとうお前の弟が自転車って言い始めたぞ」

 

「はぁ!?SOS団の活動にそんなものは必要ないわよ!」

 

「どの口が言ってるんだそれは」

 

「この口よ!」ニーッ

 

「浮き輪もっつーか、海自体が怖いんだわ…」

 

「猫みたいなこと言ってないで!」

 

「…これは、どうですか?」

 

「海上バイクみてーな奴?」

 

「何ですかそれ…まあ、海を走るバイクのようなものですから、そうでしょうが…」

 

「長門さん、俺絶対やりたくないんだけどさ、こう、姉ちゃんの意欲を減らすこととかって出来る?」

 

「〜〜」ブツブツ

 

「おお!」

 

「貴方の海に対する恐怖心を無くした」

 

「…」アゼン

 

バナナボート、などと言う乗り物には二度と乗りたくないものだ。乗る時間と共に、意識が遠のく感覚が強くなる。もしや後方に吸われているのではないだろうか、いや、きっとそうであろう。て言うかそうに違いない。そうであれ。夕飯は美味であれ。

 

「おーうまい」

 

「…」カツカツカツ

 

「長門さんにやけ食いの趣味があったとは」

 

「そうではないと思うんだが」

 

「ご飯を食べ終わったら花火をするわよ!」

 

「…寝かせてくれ…」

 

「睡眠時間は今日やることが終わってから訪れるのよ!その前に寝るなんて、許されないわ!」

 

「…昨日は誰かのせいで眠れなかったんだよ。隣の部屋にいる誰かさんの物音で」

 

「…何?私のせいって言いたいの?」

 

「俺の隣の部屋って幽霊でも住んでたかな」

 

「喧嘩売ってるわけ?」

 

「まあまあお二人とも、落ち着いてください」

 

「もう好きにしたら良いわよ!知らない!」

 

「おう」

 

「おい古泉、アレはまずいんじゃないのか…?」

 

「今の所閉鎖空間はまだ…弟が反抗したことに対する驚きと動揺、くらいに受け取っておきましょうか」

 

「すいませんね、場を悪くしちゃって」

 

「ああ、いや、良いよ。僕も弟とは今でも少し喧嘩をするから」

 

「じゃあ私もキョン君と喧嘩する〜!」

 

「おい待て、大人しくすることを条件に連れてきてやったんだろうが」

 

翌日。でかいあくびをしながらチラッと窓を覗くと。そこには。ん?ん?んん?タイフウ?いや、ただの嵐か。嵐っつーかすげー雨なだけか。俺は寝てる間に色々とあったようだなぁ…うん。それは知らんけど。朝飯食うか

 

「…」

 

「昨日は台風なんて情報、これっぽっちもなかった気がするんだがな」

 

「でも、これで本当の嵐の孤島になったわよ!一生もんの状況よ!やっぱり」

 

「不吉なこと言わんでくれ…」

 

「何よ、喜ばしくないの?」

 

「姉ちゃんは誰にどうなって欲しいんだか…」

 

「そうねぇ…あんたが二十発殴られるくらいが良いわね!キョンに!」

 

「俺が!?」

 

「だって古泉君はしなさそうじゃない」

 

「…よっし、ゲームでもするかぁ」

 

「地下にある遊び場ですね」

 

「麻雀かぁ」

 

「それ以外にもあるんですが…」

 

「麻雀かぁ!!」

 

「じゃあ麻雀ね!」

 

「…ルールを知らんぞ」

 

「じゃあ麻雀かぁ」

 

「何だその麻雀押しは!?」

 

と言うわけで麻雀になったが、姉の能力故の謝罪か、俺の豪運か。さっきから一騎当千か国士無双しか出ない。確か、四天王クラスだった気がするんだが。アレだろ、ロイヤルストレートフラッシュ的な強い奴だろ?なんでこんなポンポン出るわけ?

 

「…一騎当千」

 

「さっきからそればっかりだなお前!?」

 

「ハイレートでも勝ってしまう気がする」

 

「なんですって!?今すぐキョンから金をむしりとりなさい!!」

 

「やめろ!!」

 

次は王様ゲームだ。ここで俺は王様を引くことはなかった。何故なら、そもそもゲームに参加していないからだ。姉から出禁を言い渡された。『王様全部あんたはつまんない』とか言いやがった。やってみなきゃわかんねぇだろ!!

 

「…じゃあ2番の人!振り向きながら大好きって言ってみて!」

 

「2番の人?」

 

「…私」クルッ

 

「おい古泉さん、このゲームのここどうやってクリアするんだ」

 

「おや…私もそこをクリアできていませんので…」

 

「…大好き」

 

「もっとこう、感情を込めて!!」

 

「SOS団より愛を込めて!!」

 

「長門有希は燃えているか!!」

 

「燃えよ有希!」

 

「怒涛のそれっぽいフレーズをやめろ二人とも」

 

「…大好き」

 

「ちょっとキョン、手本」

 

「見苦しいからやめて」

 

「ひどくないか!?」

 

「…じゃあ寝るから」

 

「おーう」

 

「待ちなさい!一体どうして団長を置いて眠ることが」

 

「忍法、暖簾の術」スーッ

 

「消えた!?」

 

「やられましたね…いつの間にか、扉を暖簾にされていたようです」

 

「それは法に引っ掛かるんじゃないのか!?」

 

安心して欲しい。扉はすぐそこにある。付け替えるのはとっても簡単だ。みんなで頑張ってつけて欲しい。俺は寝る。そうして翌日になったのだ。なったはずだが、何故か外を見ると大雨。あれ、昨日と同じ光景だな?エンドレス二日目?

 

「こんち」ドフッ

 

「甘いわね…合宿と言ったら枕投げよ!」

 

「…ダンベル投げ?」グッ

 

「枕投げよ!!」

 

「槍投げ?」

 

「枕!聞き取れてるのかしら!」ブンッ

 

「あぶねっ!」スカッ

 

「どあっ!?」ドフッ

 

「…枕投げで意識が混濁し、病院に運ばれる人の数は年二百人に言われている」

 

「ちょっと!不吉なデータ出さないで!!」




ちなみに、日本では新年を祝う目的で送られて、年に数万人の老人を殺害する殺害兵器『MOTI』があるようです。今でもあるそうなので、みなさん気をつけましょう。
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