駄文でも良いという方は見て行ってください。
「なんでこんなとこにいるんだ俺は…」
俺はなぜか、本来女性しか入ることのできないIS学園にいた。
なんなら高校生という歳でもないのにまた高校に通わなくてはいけないのかと少し億劫になっていた。
それに、なにより俺は女性が苦手だ。
「俺以外にも男がいるのがせめてもの救いか。」
一人目に乗ってしまった男、織斑一夏。
名字から考えるときっと、初代ブリュンヒルデである織斑千冬の弟だと思う。
それからしばらくして、一人のぱっと見学生のような見た目の先生が入ってきた。
「はじめまして、みなさんの副担任を務める山田真耶です。」
山田真耶が自己紹介をすると、次は生徒が出席番号の順で自己紹介が始まった。
それは滞りなく流れていき、織斑の番となった
織斑のやつ、なんで自分の番なのに自己紹介しねえんだ?
「織斑くん、織斑くん?……織斑くん!」
「は、はい!?」
どうやら織斑のやつ聞いてなかったっぽいな。
あんな調子でこれから大丈夫なんかあいつ。
「大声出しちゃってごめんなさい、いま『あ』から始まって、次は『お』なんです…。自己紹介してくれますか?」
「いや、その、怒ってないんでそんな謝らないでください。」
織斑が立ち上がるのとほぼ同時に、みんなの視線が興味へと変わった。
クラス全員から視線を集めているのでかなり緊張していると思う。
「えーっと、織斑一夏です!!」
そう一言だけ言って一息入れていた。
多分ここから少し続くのだろうとみんな思っていた。
「……」
「以上です!」
それを聞いた途端みんなが椅子から転げ落ちていた。
バシンッ!!
急に鈍い音が聞こえたので織斑の方を見てみると、鬼がいた。
「げぇ!関羽!」
「誰が三国志の英雄か、馬鹿者が。」
「あ、織斑先生、会議は終わったんですか?」
「ああ、山田先生、挨拶を任せてしまってすまなかったな。」
「諸君、私が担任の織斑千冬だ。貴様ら新人を一年で使い物になるIS操縦者にすることが仕事だ。」
織斑先生は、教師というよりも軍人のほうが近い雰囲気を感じた。
それと同時に、彼女が担任であることに心強さも感じている。
一夏の野郎自分の姉だってことに気づいて固まってやがる。
あー、つうかこれもしかしてやべえんじゃねえか?
今のうちに耳塞いでおくか
「きゃー!!!」
「千冬様!本物の千冬様よ!!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!九州から!」
「私お姉様のためになら死ねます!!」
やっぱりかよ!てか耳塞いでても聞こえるって相当声でかいじゃねえか!
なんであの先生はなんともねえんだよ!
てか最後のやつ!お前は明らかやばいだろ!
などなどと明らかに千冬信者であろうことがわかることがいたるところから聞こえてくる。
少しして呆れたように織斑先生は
「毎年、よくもこれだけの数の馬鹿者が集まるものだ。それとも私のところにだけ集中させているのか?」
この態度見るに多分いつものことなんだろうな。
すげえなほんと、毎年これくらってんのか。
まあこの人有名人だし、この人目的で来てる人も少なからずいるんだろうな。
そんな千冬を尻目にクラスはどんどんヒートアップしていく。
「お姉様!もっと叱って!もっと罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾して!」
なんかさり気なくドM発言してるやつ二人くらいいるな!?
お前らはそれでいいんかよ!
「それで、織斑。貴様はまともに自己紹介すらできんのか。」
「いや、千冬姉…俺は」
バシンッ
「織斑先生だ。」
実の弟にもだいぶスパルタだなおい!
身内贔屓しないってわかるからありがたいけども、もう少し優しくしてやれよ。
「は、はい」
「もしかして、織斑くんってあの千冬様の弟?」
「じゃあISを使えるっていうのも、それが関係してるのかな」
あー、俺ってもしかして男扱いされてないんかね。
視線こないので薄々気づいてはいたけど少し凹むな。
「静かにしろ、自己紹介はまだ終わってないぞ!」
織斑先生がそう一言言うとあたりが一瞬でしずかになった。
そのあたりのカリスマ性は流石だと思います先生。
「フリューゲル、お前の自己紹介もまだ終わってないのだろ?一切メディアに公開されていないから初の顔合わせなんだ。貴様だけでも自己紹介しろ。あと、ついでにこのバカに自己紹介というものを教えてやれ。」
「わかりました、織斑先生。」
そう言って俺が立つと、みんなの視線がこちらへと向く。
「え、あの人男の人だったの…?」
とか言う声が聞こえてちょっと悲しくなったのは別の話。
「はじめまして、ルイ・フリューゲルです。ドイツの軍人で階級は少将、一応二十歳なんですけどISのことを学ぶのと保護目的でIS学園に来ました。いつでも話しかけてください。それと敬語は抜きで平気です」
「フリューゲル、お前の……」
千冬姉がそういって立ち上がったやつ銀髪碧眼の美女もとい美青年が自己紹介を始めた
てかあの人二十歳超えてんのかよ、んでもって女だと思ってた。
「か…かっこいい。てか美しい…」
隣の女子がそう呟いているのが聞こえた。
SHRが終わったら早めにあの人に話しかけに行かなきゃな。苦しい思いだけはしたくないし。
そうこうして俺の自己紹介が終わった。
「流石だフリューゲル。いいか、織斑。自己紹介とはああいうもののことを言うんだ。」
どうやら織斑先生からの及第点はもらえたみたいだな、少し安心した。
てかさっさと織斑に話しに行かないとやべえよなー。
「織斑、ちょっといいか。」
「ちょうどそっちに行こうと思ってたところだったんです。改めて、織斑一夏です。一夏って呼んでください」
「ありがと、ルイ・フリューゲルだ。ルイって呼んでくれ。それと敬語は抜きで頼むよ一夏。唯一の同性なんだ、対等に行こう。」
「ああ、わかったぜルイ。」
そういって俺たちは握手を交わした。
「ところで一夏、お嬢さんがお前さんに用があるっぽいけど?」
「ああ、箒!」
「すまない、一夏を借りて行ってもいいか」
このべっぴんさんとはどうやら面識があるっぽいな、少し二人っきりにしてやるか。
「二人で他のとこ言って話てきな?俺のことはいいからさ」
「わかった、ありがとうなルイ」
お二人さんを送り出したのはいいが、俺はどーすっかな。
さすがにこの中で本を読むのは…
「ねえルイルイ〜。」
なんか呼ばれた気がするな、てかいつからそこに居たんだこの子は。
「ルイルイって、俺のことか?」
「そーだよ〜。」
そーいえば、日本に来るときに大量に買ってしまったお菓子があったっけ。
この子に少しあげればいいか。お菓子の消費と仲良くなるのが同時にできて一石二鳥だし。
「この国に来たときに買ったお菓子があるんだが、食べるか?」
「いいのー?」
「もちろん、俺だけでは食いきれないからな。」
そんなこんなやり取りがあって授業が始まっていった。