IS〜片翼の翼〜   作:雨水 

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第三話

「あー…やっと学校終わったのはいいが、ここからホテルに帰るのか。少しだるいな。」

 

「よくそんな平気な顔していられるな〜。」

 

やっと退屈な授業が終わったのはいいが、ここから少し離れたホテルに帰ると考えたらすっごく面倒になってきた。てかあとで銃とかの手入れしなきゃな。

 

「あんだけやったのに全然わっかんねぇ。」

 

「お前が参考書を読んでなかったのが悪いだろ。」

 

「それはそうだけどさー。」

 

そういえば俺バイクの鍵どこやったっけか。てーか後で車も持ってこなくちゃなのか。

てかついでだから一夏のこと実家まで送ってってやろうかな。

 

「おいいちk「よかった、ふたりともまだいたんですね」

 

びっくりした、この先生急にくんじゃん。

 

「どうかしたんですか?」

 

「お二人の部屋のことなんですが…」

 

俺等はそれぞれ自宅とホテルからしばらくは通うって言ってなかったっけか?二人しかいない男性操縦者だから優先させたのか…?

 

「俺等って一週間くらいは自宅から通うんじゃないんですか?」

 

「はじめはそうだったんですけど……普通の生徒と勝手が違うので、ここに住んでもらうことになって無理矢理部屋割りを変更したらしいんですが……聞いてませんか?」

 

まあ、そうなっても仕方ないか、つうか車どーしよ、なんならチェックアウトもしてないし荷物置きっぱなしだぞ。

 

「じゃあ一回荷物を取りに帰ったほうがいいですね。」

 

「あ、お二人の荷物なら「もうすでに手配しておいた、フリューゲルの荷物と車は鍵が置きっぱなしだったから勝手に運転して持ってきている。」」

 

織斑先生が持ってきたのか、まあそれなら安心だな。てかこの人もたいがい神出鬼没だな。

 

「ちふ…織斑先生、どういうことですか?」

 

「私がお前の部屋から必要品を持ってきておいた。着替えと携帯の充電器があれば問題ないだろ。フリューゲルのは言ったとおりだ。にしても、左ハンドルは運転しにくかったぞ。」

 

「それに関しては海外製の車なので我慢してください。それとありがとうございます。」

 

さっさと部屋に行って荷物を開けなきゃな。それに車とバイクの手入れもしなくちゃだし、やることはいっぱいだな。

 

その会話の直後すぐに鍵を受け取ったが、俺の鍵には1001、一夏のには1025と刻まれていたが俺は無視してさっさと自分の部屋に戻っていった。

 

 

 

ここが俺の部屋か、結構広いな。相部屋でもなさそうだしラッキーだな。

 

 

ドスンッ!!!

 

「なんだ!?」

 

俺が部屋について少ししたらなにか鈍い音が廊下から聞こえてきた。

 

「ちょいと様子でも見に行くかね。」

 

あんな音聞こえたら誰だって気になるよな。ただあんな音するとなると一夏が襲われてる可能性もあるし急ぐか。

 

「あっ、ルイくんだ!私服装大丈夫かな!?」

 

俺が廊下に出るとそのような声があたりから聞こえてきた。みんなは男子がいなかった寮ということもあってか随分と薄着で出てきていた。

 

「ねえねえ、ルイくんの部屋ってここなの?」

 

「あぁ、そうだが。少し急いでるんで通してくれないか?」

 

「う、うん。わかった。」

 

流石にこんな事態の中でかまっている余裕はないし、こんなとこで止まってたら一夏のやつがやばそうだ。

 

「無事で居てくれよ…?」

 

そう呟いて俺は廊下を走っていった。

 

 

 

なんだこりゃ!?なんで扉がこんなにひしゃげてんだよ!

 

ダンッ!!

 

「おい!!大丈夫か!?!?」

 

俺は躊躇なく扉を蹴破り、中を確認したがやはり一夏がそこには居て、中には木刀を持った一夏の幼馴染もいた。だが、一夏めがけてその手に持つ木刀を振り下ろす直前だった。

 

「死ねぇぇぇ!!」

 

「危ねぇ!」

 

ガッ!!

 

俺は反射的にその木刀の側面を蹴って一夏の幼馴染の木刀を側面から叩き折ることで止めた。

 

「一夏無事か!?」

 

「助かったぜルイ!」

 

「なんでこんな状況になってんだよ!幼馴染じゃなかったのか!?」

 

なんで幼馴染のはずの女が一夏のこと狙ってんだよ。おかしいだろ。

 

「いや、俺が悪いんだ!」

 

「なに?」

 

「俺の部屋がたまたま箒と一緒で、ノックせずに入ったら下着姿だったんだよ。それを見ちまって怒ってるんだ。」

 

なるほど、そういうことか。なら襲われても仕方がねえけど…

 

「お前さん、一夏が今ので死ぬとか考えなかったのか?今回はたまたま俺が居たからいいけど、当たってたらやばかったぜ?」

 

「う、うるさい!言われなくたってわかっている!」

 

「なら次はせめてげんこつにしてやってくれ。」

 

まじで間に合ってよかったぜ。つーか先生もなんでこんな凶暴なやつと同じ部屋にしたんだよ。

 

「とりあえず一夏も謝っておけ、俺はもう行くからな?」

 

「あぁ、ありがとうな!」

 

「気にすんな。」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…こんなもんか?」

 

俺はあのあと部屋でさっさと自分の部屋と荷物を片付けていった。幸い俺の部屋は一人部屋のようだった。

 

飯とかどうすりゃいいかな、食堂に行ってもいいんだが…というか材料内からどのみち食べに行くしかないか。でもあの女子集団の中には行きたくねぇな。

しゃーねぇ、あんま食いたくねえけどレーションでも食うか。

 

「にしても日本の学校は慣れねえなぁ。つうかあいつは元気かな?」

 

《Hallo, wie geht es dir?》

『やあ、元気かい?」

 

ピコンッ

 

《Mir geht es gut, aber das Leben ist langweilig ohne dich.》

『元気だ、だが貴様のいない生活はつまらん。』

 

あいつ返事早くねえか?よく考えたら今の時間的には昼休みか。

 

《Das bin auch ich, ich möchte dich bald sehen.》

『それは俺もだ、早く会いたい。』

 

《Keine Sorge, wir können uns treffen, sobald die Anpassungen dieser Maschine abgeschlossen sind.》

『大丈夫だ、この機体の調整が終わればすぐに会えるさ。』

 

早くこねえかな、次会うときが楽しみだ。

 

それからしばらく相手の昼休憩が終わるまでの間会話を楽しんだ。

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