ほんわかとした日常的な描写もどっちも難しいですけど
俺は軍隊に居たときの習慣で一般的に見たらかなり早い時間である朝の4時に起きていた。習慣には逆らえないようで、いつも通りの時間だった。
こんな生活ずっとしてたら体に染み付くよなそりゃ。なんせ14年も軍で生活してたもんなー。身体鈍るのもいやだし、いつも通り朝練だけでもするか。
俺はいつも通り軍服を着て外に出た。まだ春ということと朝早い時間ということもあり少し肌寒かったがこれから動くので問題はなかった。
「朝練だし、軽く20kmでも走れば十分か。まだまだやることはあるしな。」
そう言いながら俺は普段通りのペースで走り出していた。
流石に毎日これ以上走ってたんだからこの程度で疲れはしねえよな、なんならアップにもなりやしねえ。もっとペース上げてもいいかもな。
「ん?あれ織斑先生じゃね?」
目の前に白いジャージを着て走っている人が見えた。あんなスピードで走ってるってことは多分織斑先生だろうな。
俺は先生に追いつくために更に早いペースで走っていった。
「せんせー、おはようございます。朝から元気っすね。」
「ん?フリューゲルか。お前も人のことは言えないだろう。」
やっぱ織斑先生だったか、そりゃそうだよな。俺と同じかそれ以上のペースで走ってたんだし。
「俺は軍にずっと居たんでこれくらい当たり前ですよ。」
「それもそうか。」
それから少しの間なにも話さずに俺等は走っていた。
さすが織斑先生、この程度じゃ全然バテねえよな。ブリュンヒルデになるなら当たり前かねこの程度。
「先生、少し組手に付き合っちゃくれませんかね。」
「ちょうどいい、私も成長した貴様とやってみたかったんだ。」
ほんとこの先生は戦うことが好きだな。軍でご教授願ったときと変わらねえや。
「ルールはどうします?」
「そんなもの一発重いのを入れたほうが勝ちでいいだろう。」
「いいですね、何セットかやりますか?」
こんな事言う俺も大概戦闘バカか。こんな強い人相手に戦えるんだ。少しでも多くこの人から強さというものを学ぶとするか。
「手加減なんてなしですよ?」
「誰に向かって言っている。貴様相手にそんなことするわけがないだろう。女じゃあるまいし。」
「よかったです。」
俺等はその言葉を皮切りに組手を開始した。
ガッ!!
初手に考えていることは同じだったようで、顔面目掛けて放った拳と拳がぶつかり合っていた。だが、パワーで負けている俺は少し吹き飛ばされてしまった。
「奇遇だな?」
「考えてたこと一緒で嬉しいですよっ!」
そう言いつつ俺は即座に距離を詰めたが、何度拳を放っても避けたり打ち返されたりしていた。
「俺のほうがスピードはあるはずなんですがね!?」
「知らん!私のほうが一枚上手なだけだろう!」
先生はまだまだ余裕らしく、ほとんど動いてすら居なかった。
ヒュンッ!! ガッ!!
「嘘だろ!?」
「この程度で喰らってたまるか!」
一気に距離を詰め放った蹴りでさえ片手で受け止め、そのまま投げ飛ばされてしまった。
この人いったいどんな反射神経してんだよ。死角な上にあの速度だぞ!?
お互いに決定打となるような攻撃が入らずに組手を開始してから10分が経過していた。
「IS乗ってやるのとまた違った感じっすね。」
「貴様はこちらの方が得意か?」
「そりゃそうでしょ!」
ヒュンッ!!
質問に答えてる途中で上から風を切る音が聞こえ、俺は反射的に腕をクロスさせて防いでいた。
どうやら上から来たものは織斑先生が放った踵落としのようだった。
「相変わらず、一撃一撃が重いです、ねっ!」
俺はすぐに弾き返し、右側頭部めがけ再度回し蹴りを放った。
ガッ!
それは当然のように受け止められたが、それで良かった。まだ掴まれていないのだから。
本命は左脚による飛び踵落しなのだから。
ヒュンッ!!
片足で飛び、後ろ回し蹴りのようにして頭上まで持っていき放った踵落しは当たることなく、気づけば織斑先生は右足から手を離し俺の目の前に居た。
ガッ!!
そのまま俺はガードをすることもできずに顔面に一発もらってしまった。
「あれ回避するとか、どんな化け物っすか…。一回も避けたりされたことなかったんですけど?」
「勘と反射だ。」
「化け物っすか。」
結局その後も俺は負け続け、勝つことはできなかった。
「前よりは強くなったな。」
「ありがとうございます。またお願いします。」
一言だけかわし、俺らは解散した。
あー、生身でくらい勝ちたかったなー。まあでも、俺が勝つには10年くらい早いか。
「いつか、絶対追い抜いて見せる…。」
俺はそう言いながら日課である筋トレを済ませ、ちょうどいい時間になったのでシャワーを浴びてから制服へと着替え、はじめての食堂へと向かっていった。
ここは品揃ええぐいな、さすがIS学園だ。軍隊なんかと金がかけられてる額が違うな。
せっかくの日本だし、日本食にしておくか。
「おばちゃん、アジフライ定食一つ。ライス大盛りで。」
「あいよー、あんたが噂の二人目かい?」
気前の良さそうなおばさんがそう聞いてきた。こう言っちゃなんだが、この容姿でよくわかるな?
「ええ、まあ。こんな容姿しててよくわかりますね。」
「そりゃ体つきがいいからね!にしてもいい男じゃないかい。」
そう言いながらおばさんは完成した定食を渡してきた。
「あれ、俺唐揚げなんて注文してませんよ?」
「私達からのおごりさ!うんと食べな!」
「ありがとうございます!」
ほんと、日本の人は優しいな。わざわざおかずを増やしてくれるなんて。ライスもほんとに大盛りだし、わざわざスプーンとフォーク、ナイフまで用意してくれてるじゃないか。
「席どうするか…。端の方でも行くか。」
俺は端の方の空いてる席へと向かっていった。
「ねえルイルイ〜、隣いい〜?」
座ってから食べ始めるとほぼ同時にのほほんさんが仲間を連れてやってきた。
「もちろん、断る理由もないしな。」
「ありがと~。」
後ろについてきていた二人も座ってきて、みんなで食べ始めてた。
「私は谷本癒子だよ、改めてよろしくね。」
「あ、私は鏡ナギです、よろしくお願いします。」
「あぁ、よろしくな。」
二人から突然自己紹介?的なのをされて少しびっくりしたが、ついでなので会話をしながら食べることにした。
「にしても、みんなは食べる量が少ないんだな。」
「いやいや、ルイルイが多いんだよ〜。」
「俺は普通の量頼んだのに唐揚げ追加されたんだよ…。」
俺は女子三人と会話しながらもなるべく早めに味わいながら食べていた。
「そういえば、フリューゲルさんって彼女さんとか居るの?」
「彼女?いないよ。妹なら居るけどね。」
こんなやつを好きになる人が居るとは思えないんだけど…なんでこんな質問してきたんだ?
「そうなんだ、少し意外かも。」
「なんでだ?」
「だって、フリューゲルくん優しいしかっこいいし、モテそうじゃん。」
俺がかっこいい?ないない、そんなわけない。つーか…
「俺は軍属だぞ?学校だって初めてだし、ずっと訓練に任務ばっかだったし。そもそも女性少ないし。」
「あー、そういえばいってたね。」
「じゃあさじゃあさ〜、好きなタイプは〜?」
好きなタイプか、考えたこともなかったな。まあでも、偶にはそういうこと考えてもいいか。
「んー、考えたことなかったけど。こんな自分を受け入れてくれる人かな、というか優しい人?」
「なるほど。」
「そーいうのがタイプなんだ〜。」
まあ、こんな血で穢れた俺を受け入れてくれる人が居るかは知らないけどな。
「まあ、仮にも二十歳だし、同学年の子はちょっと厳しいかな。日本の法律的にも。」
「あ、年上だった!」
「私忘れてました…。」
あー、やっぱ忘れられてるんだ。まあいいんだけど。
「気にしなくていいよ、タメ口で平気。」
そう言いながら俺は最後の一口を口に放り込んだ。
「んじゃ、お先に失礼するよ。」
「また教室でね〜。」
「あぁ、またな。」
そう行って俺は自分の教室へと向かっていった。
主人公のプロフィール
ルイ・フリューゲル
身長 180cm
体重 72kg
階級 少将
好きなこと(もの) 人と話すこと、ドライブ
嫌いなこと(もの) 高圧的な女性
得意なこと 徒手格闘、隠密行動、暗殺
苦手なこと 特になし
得意武器 ナイフ、拳銃などの比較的軽い武器
苦手武器 大剣、斧等などの重量系武器
専用機 ???
身体能力 10段階評価
例 織斑千冬
体力 10
パワー 10
スピード 8
テクニック 10
器用さ 8
瞬発力 9
バランス 10
タフネス 10
知略 9
戦闘センス 10
ルイ
体力 10
パワー 7
スピード 10
テクニック 7
器用さ 7
瞬発力 10
バランス 8
タフネス 10
知略 7
戦闘センス 8
一人のときにはタバコを吸ったり、酒も飲んだりする。
学生ではあるが二十歳なため法律上は問題ないが生徒の前ではするなと怒られる時がある。
また軍属なため、もとより身体能力は高く、身長体重の割に俊敏だが、ISの戦闘はあまり得意じゃないらしい。
学校には言っていないが部隊の人に勉強は教えてもらっていた。
また、本作でも出ている通り6歳から軍に居る。