IS〜片翼の翼〜   作:雨水 

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今回短めです。
全然内容思いつかなくってめちゃくちゃ内容薄いです。


第六話

俺は重苦しい空気の教室から逃げたくて屋上へと出向いていた。まだ昼休みでもない時間にここに居るのは自分だけで1人になりたかった俺にとっては好都合だった。

屋上へと向かう道中で自分を嘲笑うような声が沢山聞こえていた。

 

「やっぱ、この世界じゃクソみてぇな女供が正義か。やってらんねぇな。」

 

シュボッ…カチャンッ!

 

俺は気づいたらタバコに火をつけていた。

 

あーあ、まじでやってらんねぇな。あんだけ言われてても黙ってろってか。ふざけんなよ。

こんな場所で学生やってるくらいならまだ軍で任務こなしてた時のほうが圧倒的にマシだったな。やっぱ教官だけ引き抜いて退学するか?

 

「このまんまだと教室戻りにくいしな…どーすっか。」

 

俺はこのあとのことを考えながらタバコを吸っていた。

 

あんな事やったあとに教室戻るとまた空気悪くなるよな。それ以前になんか言われるのもだるいしな。

 

「あ?」

 

俺は直感的にその場から即座に離れ回避行動を取っていた。

 

ガンッ!!

 

俺がさっきまで居た場所には鉄パイプが通過していき、あたりを見渡すと5人くらいの女生徒がいた。リボンは外されていたため学年はわからないが、きっと過激派だろう。

 

 

「ちっ、よけんなよ男風情が。」

 

「まあ、こんだけいるんだしボコせるでしょこんなやつ。」

 

随分と舐められてるようだな…ふざけやがって。

 

「てめぇら、なんのようだ。」

 

「見りゃわかんでしょ、ばかなの?」

 

「そうか、俺相手にたかがこの人数か。」

 

俺は言い切るとほぼ同時に一番近くに居た女の腹部へと前蹴りを放っていた。

 

「俺を殺るならもっと人数連れてこいよ。」

 

 

「男風情が舐めんなよ!!」

 

おいおい、なんで拳銃なんか持ってるんだよこいつら。日本は銃とか禁止じゃなかったか。

 

俺は相手が銃を持っているのも気にせずに突っ込んでいった。

 

バンッ!バンッ!

 

途中で撃たれた銃弾は無視してそのまま一番近いやつへ近づき、腹に一発入れたあと相手の居る方へと強めに投げつけた。

 

唯一の銃持ちの女生徒だけわざと残していた俺は銃弾を避けながら近づいていった。

 

ガッ!!

 

織斑先生以外にはガードされたことのない側頭部への蹴りは綺麗に決まり、威力もあったせいか蹴りを喰らった女生徒はまだ意識のある女生徒の近くへと吹っ飛んでいった。

 

 

 

「ひっ!!」

 

「おいおい、そんな怯えんなよ。お前らが仕掛けてきたんだぜ?」

 

ただ返り討ちにしただけだろ、こんなんでビビるとか…いままで抵抗されたことないのかこいつら。

 

「死にたくなかったらさっさとここから去れよ。」

 

「は、はい!!」

 

その一言を聞いた女生徒はさっさとその場から退いていた。俺は無力化した女たちを無視して階段を降りていった。

 

「流石に痛いな。」

 

俺は人目につかないところで先程受けた銃弾を身体から抜いていった。抜き終わったあとは処置なんてせずに上着だけ羽織って教室へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わったあと、オルコットや一夏との決闘に備え、射撃場へと来ていた。

 

やっぱ軍とは違って距離が短いな、こんなんじゃ練習にもならねえか。

まあでも、練習にならなくたって最低限撃てればいいか。

 

 

 

「やっぱこいつが一番手に馴染むな。」

 

何度かリロードの動作を繰り返しながらそう言い、的へと向かって手に持っていた拳銃を撃っていた。拳銃の弾が切れたところで別の銃へと持ち替え同じことを淡々と繰り返していった。

 

 

「探したぞフリューゲル。」

 

「どーしたんすか織斑先生。」

 

なんの要件だ?心当たりがあるとするなら屋上に行った時の話だけなんだが。

 

「なに、たいした用事じゃない。あいつは…ボーデヴィッヒは元気か。」

 

「うちの現隊長なら元気っすよ、それもさっさと殺りたくて仕方ないくらいには。」

 

織斑先生から急に人を気にかける言葉が出てきて少しびっくりしたが、包み隠さずに素直に伝えた。

 

「そうか、それならいいんだ。」

 

そう言って先生は去っていった。本当になんだったんだろう。

 

あの人って人の心配とかするんだな、ちょっと意外だったな。まあでも、織斑先生だって人間だもんな、教え子の心配くらいするか。

 

 

少し想定外のことがあったが、俺はまた銃を撃ちはじめキリが良くなったところで寮へ戻っていった。

 

 

彼が去ったあとの的には、たった一つの穴しか空いていなかった。

 

 

 

 

 

 

ブルーティアーズ…BT兵器搭載の中遠距離型か、俺の機体との相性は悪いがこれくらいならなんとかなるか。

 

俺は部屋でオルコットの試合映像を延々と見続けひたすら分析していった。

 

少しでも有利に立ち回れるように、万が一にも負けないために、どんな状況にでも対応できるように同じ試合でも何度だって見た。

 

 

「やっぱ、そうだな。どの時だって絶対的な隙がある。」

 

俺は無意識にそう呟いていた。

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