転生したら武天老師って呼ばれるようになったんだが?   作:JOJI

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初めて行ったコミケですがとても楽しめました。同時に初めての東京観光ができたので良かったです。財布はとても軽くなりましたが、後悔はありません。あと、水着キャスアル引けましたドヤァ( ˙֊˙ )⭐︎(ために貯めた約800個程の石の残骸を眺めながら)
吐血するかと思いました


第14話

 

 

フライパン山の火を消してから数日後、あれから特に何も無くワシは暇を持て余していた。

 

「ふむ…この絵師、なかなか良い腕をしておる…フォローしとこ」

 

いつものようにSNSを眺めていると見知った気が家に近づいて来ているのを感じた。

 

「ふむ、来おったか。」

 

「ドラゴンボール集め、無事に終わったんですね。」

 

隣でテレビを見ていたファンファンも近づいて来ている悟空の気を感じたようで、お茶を出す準備を始めた。ワシは出迎えようと思って外に出る。

 

「じっちゃーん!!」

 

「おお、来おったのう」

 

筋斗雲でびゅーんと飛んできた悟空はわしの前に止まるとオッスと挨拶する。

 

「オッス、よう来たのう悟空よ。ドラゴンボールは集め終わったのか?」

 

「うん、でもオラが悪い奴に捕まってる間に願いを叶えられちまったみてぇでな。じっちゃんのボールもどっかに飛んで行ったんだ。そんで一年くらい使えないみてぇで探せないみたいなんだ。」

 

ふむ、概ね原作通りといった所かな? しっぽが見えないところを見るに大猿になってしっぽを切られたのだろう。

 

「ほぉ、そうかそれは災難じゃったな。」

 

「だから、その間にじっちゃんの所で修行したいんだ!」

 

「ふむ、ワシの修行は厳しいぞ? お主の爺ちゃんもひぃーひぃー言いよったもんじゃ」

 

「かまわねえよ! オラ、亀仙人のじっちゃんより強くなるんだ!」

 

「ホーッホッホッ! 言いよるのうお主! まぁ、立ち話もなんだ。中で…ん?」

 

ワシはとりあえず中で話そうかなと思い家に入ろうと思った時、見知らぬ気が家に近づいて来ているのに気がついた。

 

「なんじゃ?」

 

「ん?どしたんだじっちゃん?」

 

来ている方角を見てみると、ぎこぎこと小舟を漕いできていた。

 

「なんか来てんぞ?」

 

「ふむ、ここには滅多に来客はこんのじゃがな。」

 

船は近くまで来ると「はーっ!」と掛け声を上げて人影が飛び出しくるくると回りながら近づいてくるが、着地に失敗して頭から砂に突っ込んでしまう。

 

「んー!んー!」

 

「なんだコイツ?」

 

「…悟空よ、出してやれ」

 

この展開、どっかで見たなと思いながら悟空が引っ張り出した者の顔を見て思い出した。初期では悟空の良きライバルであり友達であるクリリンだ。そういえば悟空と同時期に亀仙流を学び始めたんじゃったな、忘れとったわい。

 

「コホン、どうも…初めまして!貴方が武天老師様ですね!」

 

「いかにも、そうじゃが?」

 

「わたくし、はるばる東の村からやって参りました!クリリンと申します!ぜひ、武天老師様の下で修行をさせて下さい!!」

 

「ほぉ、それはご苦労な事じゃのう。」

 

ふむ、どうしたものか。ワシは滅多な事では弟子をとらんようにしとるし、特に理由もなく弟子をとったらまた面倒なことになる。

 

「知っとると思うが、ワシは滅多な事では弟子をとらんのじゃ」

 

「はい! 存じております、おっとこれはほんのご挨拶ですが…」

 

するとクリリンは懐から1本の本を取り出して差し出してくる。

 

「むっ! これは…!」

 

ネコマガジン社の快楽天の限定本っ! こやつ、まさか発売日初日に最前列で並びおったな!?

 

「…考えよう。」

 

ワシはクリリンから差し出された本を受け取りペラペラとめくる。

 

「むほー、これはたまらんのう! わしの好きな作家が沢山おるし限定本のみのイラストがなかなか…」

 

「気に入っていただけましたか?……ところで、君はなんだ? 弟子なのか?」

 

「うん! オラは孫悟空だ!」

 

「ふーん…武道をやるとは思えないがね…」

 

「オラ、葡萄は好きだ!」

 

「ふふふ、今のはシャレのつもりかな?」

 

「はは! お前の頭パチンコのたま見てぇだな!」

 

「何を言うか!武道を志す者は頭を丸めて気を引き締めるものだ! 武天老師様だって若い頃は丸めていらっしゃったはず!」

 

「ワシは一度も坊主にしたことはないぞ」

 

「………」

 

ふぅー、なかなかええもの貰ったわい。クリリンのやつなかなかええ趣味しとるわい、これは後々じっくり読むとして…

 

「亀ちゃん?」

 

「て、これ!クリリンとやら!普通、挨拶で差し出すものは菓子ものとかが相場と決まっとろうが!叡智本を差し出すものがあるか!」

 

「いて!」

 

背後に殺気を感じたワシはノリツッコミを演じてクリリンの頭を叩いて本をクリリンに返す。

 

「す、すみません! 間違えちゃいました!えへへ」

 

「うむ、間違ってしまったのなら仕方がないのう。」

 

クリリンはちゃんと用意していた菓子物を差し出し、ワシは礼を言いながら受け取ってとりあえず2人とも家に上がらせる。

 

「2人ともいらっしゃい、クリリン君はお茶で良かったかしら?」

 

「はい! ありがとうございます!」

 

クリリンは顔を赤くしながら礼を言って、ワシにこそこそと話しかける。

 

「可愛いお孫さんですね!」

 

「…まぁ、後々説明するわい。」

 

今から本当のこと説明したら色々と長くなりそうなので後々言うとするかの。

 

「姉ちゃん! オラ、腹減っちまった!」

 

「あら、じゃあみんなで昼食にしましょう! もうちょっと待ってね。」

 

「やったー!」

 

待っている間にそれぞれ机を囲んで座り、それぞれの事を話す。

 

「えー!? お前、あの孫悟飯さんの孫!? それで、武天老師様の下で修行をかー」

 

「孫つっても血は繋がってねぇけどな! オラは気にしたことねぇけど」

 

「ふーん、大変だなぁ。俺なんて、武道を始めた理由は強くなって女の子にモテたいからだし…でも、通っていた道場でチビって虐められてさぁ…嫌になって飛び出してきちゃったんだ。」

 

「へー、おめぇの方が大変そうだけどなぁ…」

 

「はぁ、やっぱり俺なんて武道なんか向いてないや。」

 

「これ、何を勝手にナーバスになっとるんじゃ。まだ何も始まっとらんぞ。お主は強くなってモテたいのじゃろ?」

 

「で、でも…そんな不純な動機で武天老師様の修練を受けようなんて、今更ながらですが恐れ多く…」

 

「なーにを言っとるか。武道を始める動機なんてどうでも良いじゃろう」

 

「え!?」

 

「ワシが思っとる武道とは己に負けぬ事だと思うとる。相手よりも強くなること、そのために諦めず努力することも武道。学校に受かるために必死に勉強する事も武道じゃ。努力こそが武道。動機がどうであれ、それに向かって努力する事はそれは立派な武道じゃ。諦めれば、何も始まらんぞ。」

 

「…む、武天老師様…っ!」

 

「…よく、分かんねぇな?」

 

「まー、つまり。諦めたらそこで武道終了ちゅーわけじゃ。モテるために強くなるんだったら、どんな事でも利用して強くなる気概を見せんとな!」

 

あーはず、なんか語っちゃった〜。無駄に歳をとると説教臭くなって敵わんわい。まぁ、これのおかげでクリリンがやる気を出してくれてるようだし結果オーライじゃな。

 

「ご飯ですよ〜」

 

「おっしゃー!オラ、もう腹ぺこぺこだぞ!」

 

「すみません、いただきます!」

 

「おう、遠慮せず食ってけ」

 

 

 

 

 

「ふむ、ここら辺で良いじゃろ。」

 

わしらは早速家を集落のある近場の島に移して、修行の前に軽くテストをする。ちなみにクリリンは1人で特に住所を公開しておらんワシを見つけ出した気概をかって弟子にするという体にした。

 

「ここからあそこの木まで100mくらいある。果たして、何秒で走れるかな? 戦いにおいて速さとはそれだけでアドバンテージとなるものじゃ。まぁ、戦いのためだけに修行をする訳じゃないが足腰が堅牢である事に越したことはない。とりあえず、全力で走ってみい。」

 

「ふふん、ボクが先に走ってみせましょう! オリンピックにも出られるほどの走りをお見せしますよ!」

 

「頑張れよー!」

 

ワシはファンファンと共に向こう側の木の側まで行き、ファンファンがタイマーを握る。

 

「準備は良いかー?」

 

「はい!」

 

「よーい、ドン!」

 

ダッと良いスタート切るクリリン、最後までスピードを落とさず良いスピードで走りきった。

 

「10秒4です。」

 

「ほー、なかなか早いのう。」

 

「はぁはぁ、いやー10秒4ですか!自己ベストは10秒1ですが、まぁこの条件ではこんなものでしょう!」

 

クリリンはやや自慢げにそう誇示しておる。あの身長でこれ程の速さで走るのは相当すごい事じゃ。自慢げだったのも納得じゃろう。

 

「じっちゃん! オラ、もう走っていいか!?」

 

「おう! ええぞー!」

 

悟空の靴が破れていて壊れておったのでファンファンが新しいのを用意した。なので、問題なく走れるじゃろう。

 

「行くぞい! よーい、ドン!」

 

ダッと地面を蹴って走り出した悟空はクリリン以上のスピードで走り、風を巻き起こすほどの走りっぷりのままゴールした。

 

「8秒5です。凄いわね!」

 

「ひ、ひぇ〜…お前、一体どんな鍛え方したんだ…?」

 

「うむ、2人ともたいしたもんじゃ。しかし、まだまだ完成された武道家の速さには到底敵わんじゃろう。どれ、少し見本を見せようか。ファンファン。」

 

「はい」

 

わしが合図をするとファンファンはワシにタイマーを渡して悟空達がおった場所に向かっていく。

 

「え? ファンファンさんが走るんですか?」

 

「うむ、見本としてちょうど良いからな。」

 

「そんな、速そうには見えねぇけどな?」

 

そんなことを言う悟空達を尻目にファンファンが位置に着く。

 

「いけまーす!」

 

位置に着いたファンファンは手を後ろに組んで立っており、とても今から走るような形には見えない。

 

「はーい。よーい、どん!」

 

ヒュっと風を切るように走り出したファンファン、そのままゴールまで走りきるとスっと立ち止まる。

 

「はい、2秒6」

 

「…あ、あがが…」

 

「…す、すげぇ…全く見えなかった…」

 

「と、こういう風に完成された武道家とはいずれも速く鋭く力強い。ここまでとは言わないが、お前たちの若さなら修行次第で5秒を切ることもできるじゃろう。」

 

「ひ、ひぇ〜、武天老師様のお孫さんにもなるとあそこまで凄いのか…。」

 

「じっちゃんもすげぇけんど、姉ちゃんもすげぇのか! オラ、ワクワクしてきたぞ!」

 

「うふふ、ありがと!」

 

「うむ、向上心があって良い事じゃ。」

 

その後も石を探すテストをして、クリリンが原作通りズルをしようとしたり悟空から横取りしようとしたりと人間性が垣間見えたが、まぁこれは修行の合間に直していけば良いかの。

 

 

 

 

 




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