転生したら武天老師って呼ばれるようになったんだが?   作:JOJI

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とても励みになってます!
水着メリュちゃんが50連程で来てくれたので初投稿です。割と致命傷ですが水着メリュちゃんが可愛いのでヨシ! ( ΦωΦ)σ



第15話

 

 

悟空とクリリンを弟子にとった翌日の早朝。朝早くから修行を開始ということで眠い目を擦る悟空とクリリンを連れて家を出る。

 

「さて、これから我が亀仙流の修業を始めるわけじゃが、その前に我が亀仙流の武道について言っておこう。我が亀仙流の流儀はただ1つ、武道を学ぶ事で心身ともに健康になり人生を面白おかしく過ごそうというものじゃ。喧嘩に勝つことのためでも、ギャルに「あら♥あなたとっても強いのね!うっふーん♡」と言われるためでもない。

ただし、不当な暴力や悪党などに自分や正しい人々が晒された時は武術を使う事を良しとする。

そして、お主らには必要ないじゃろうが武術を使って罪の無いものを不幸にすることは断じて禁止じゃ。ここまではわかったか?」

 

「分かりました!」

 

「うん! 要するに、武道を学んで楽しく過ごして、悪いやつはぶっ飛ばせ!って事だろ? じっちゃんに教えてもらったぞ!」

 

「おぉ、そうじゃそうじゃ!」

 

悟飯にちゃんといい感じに教育されたようじゃな。全く、本当に惜しいやつをなくしたわい。

 

「と、話はこれくらいにして修業はじめるとするか! まずはランニングじゃ、ついてこい」

 

「「はい!」」

 

ちゃんと付いてこれるようにほどほどの速さで小走りし、昨日電話した牛乳屋さんに到着する。

 

「おはようございます。昨日、電話した亀仙人ですが」

 

「ああ、いや〜、ご苦労さまです! でも、本当にいいんですか?」

 

「いやいや、大丈夫これも修行のついでですよ。しばらくの間、厄介になります。」

 

「いやいや助かります、ではこれが配達場所の地図です。」

 

「どうも、よしお前たちこの箱を1つずつ持つんじゃ。今から牛乳配達をするぞい。」

 

「牛乳配達ですか!?」

 

「そうじゃ、ええ運動になるぞい。」

 

ワシは貰った地図を読み込み、ルートを頭の中で描いて行く。

 

「さて、行くぞい。落とさないように付いてくるように。まずは1番目の家まで約2キロじゃ、スキップでレッツゴー!」

 

「は、はい!」

「おう!」

 

そして、ワシは平坦な道をスキップしながら目的の家まで向かう。カチャカチャと音を鳴らしながら悟空達も付いてくるが、後半になるとクリリンが遅れだしてくる。

 

「はぁ、はぁ!」

 

「はい、到着。ほれ、牛乳を交換するんじゃぞ。」

 

「わかった!」

 

「はぁ、は、はい!」

 

クリリンは少々キツそうじゃが、悟空は余裕そうじゃな。この修業は牛乳箱を持つことで腕、走ることで足と体力が鍛えられる良い運動じゃ。原作でもやっていた有名なやつじゃがいざやってみると意外と理にかなっている修業法である。

 

「ほれ、次行くぞ。次はこの並木道をジグザグに――」

 

そうして、ワシらは原作と同じように道なりをジグザグに進み、階段を登った先にある寺へ向かう。後ろの悟空達はまだまだかかりそうなので、近くの岩場に腰を下ろす。

 

懐かしいのう、悟飯と牛魔王もこうやって初めはひぃひぃ言いながらワシの後ろをついてまわっていたもんじゃわい。悟飯と牛魔王はワシに弟子入りした時は既に成人しており、体もだいたい仕上がっておったが悟空達はまだまだ子供じゃ。暫くは体を作るトレーニングに集中した方がええじゃろう。

 

「はぁはぁ、着いたー!」

 

「おっ、来おったか。流石の悟空もバテて来おったようじゃな。」

 

「じっちゃん、これ筋斗雲で配っちゃダメなのか…?」

 

「それじゃ、修業にならんじゃろう。ほほほ、その昔悟飯や牛魔王のやつもこうやって牛乳配達をしたもんじゃよ。」

 

「えっ! オラのじっちゃんもやってたのか!? そっかぁ…」

 

そう悟空と話しているとようやくクリリンもひぃひぃ言いながら登ってきた。

 

「はひー、はひー、はぁはぁくっ…ぜぇ…」

 

「やっときたか。」

 

クリリンはぜぇぜぇ言いながらも牛乳を交換し、戻ってくる。すると、寺からお坊さんがでてくる。

 

「これはこれは、ご苦労さまです。」

 

「おはようございます。」

 

「おっ、じゃなかった。おはようございます!」

 

「ぜぇ、ぜぇ、お、おはよう、ございます!」

 

「おはようございます。修業ですかな?武天老師様、お久しぶりですな〜」

 

「いやいや、こりゃしばらくじゃのう。」

 

「相変わらずお元気そうで何よりです。どうです、おふたりの修業ぶりは?」

 

「いやいや、まだ始めたばかりじゃからのう。じゃが、見どころはあると思っておる。」

 

「聞いたか!見どころあるって!」

「やったな!」

 

「ちゃんと修行すれば8ヶ月後の大会に出場できるくらいにはなるじゃろう。」

 

「ほう!天下一武道会ですかな!!」

 

「てっ、天下一武道会ですか!?」

 

「なんだ、それ?」

 

「知らないのか!? 国中から武術の達人が集まって天下一を決める武道大会だよ! 凄く有名なんだぞ!!」

 

「へー、天下一か!!」

 

「怠けず、修業すればじゃぞ。」

「こりゃ、楽しみですな」

 

「一応言っておくが、お前たちが天下一をとる事が目的では無いし世の中それほど甘くはないぞい。武道会に出場するという目標があればなおいっそう修業に身が入ると思ったからじゃ。それは、心しておくように」

 

「「はい!」」

 

じゃが、このまま修行をちゃんとこなす事は分かっておるし悟空はもちろんクリリンも良い才能を持っておるので8ヶ月もあれば武道大会も余裕かもしれんな。

 

そうして、お坊さんと別れて牛乳配達の続きをしてだいたい30分ほどで牛乳配達が終わった。

 

「はぁ、はぁはぁ…やっとおわった〜」

 

「この牛乳配達を8ヶ月間毎日やるぞい。これが早朝の修業じゃ、続いて朝の修業を行う。」

 

「が〜ん…」

 

10分ほどの休憩の後に近く農家へ移動する。

 

「朝の修業は畑を耕すのじゃ。」

 

「畑を?」

「うへぇ…」

 

昨日連絡した農家の方に話しかけて、悟空達にやってもらう畑に案内してもらう。

 

「さぁ、始めようかの。早く終わらせんといつまで経っても朝飯は食えんぞ。そして、この畑は素手で耕すのじゃ。この修業は手を鍛えることにあるからの。」

 

「いっ!? この広い畑を素手で!?」

 

「そうじゃ、はよやらんと飯が食えんぞ。」

 

そう言うと急いで取りかかる悟空達。早朝の牛乳配達が効いたのかペースは直ぐに落ちていくが、なんとか1時間もかからずに終わらせた。

 

「ひぃー、ひぃー、」

 

「お、終わったぞぉ〜」

 

「ようやったのう。しかし、明日からはどんどん広くなっていくからもっと早うせにゃいかんぞい。」

 

「「…」」

 

その後にしっかりと手を洗わせて消毒をさせる。そして、一度家に走って戻りようやく朝食に入る。

 

「「ガツガツ!」」

 

「…喉に詰まらせんように、別に急がんから」

 

その後にファンファンによる勉強の時間である。

 

「これから昼飯までは勉強の時間じゃ。体だけを鍛えても一人前の武道家とは言えん。頭も修業せんとな。」

 

「えー、オラ苦手だなぁ」

 

「ふっふっふ、これは完全にボクの勝ちだな。」

 

「じゃ、ファンファン。よろしく頼むの。」

 

「はーい。じゃあ、今日は算数からやっていこうかしら。」

 

ファンファンに勉強を任せるのは単純にワシより頭がいいからじゃ。適材適所、実に合理的じゃろう。まぁ、ワシも悟空達と一緒に勉強するんじゃけど。

 

「じゃあ、亀ちゃん。この問題を解いてみて」

 

「はーい、7x+3=4x-21はっと…ワシだけ数学じゃね?」

 

そんなこんなで昼飯の時間となり、同じくファンファンの手料理で腹を収めた後は外にハンモックをかけて昼寝をする。

 

「これから1時間ほど昼寝をするぞい。よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく眠る。これが亀仙流の修業じゃ。」

 

「「ガ〜、ガ〜」」

 

「……」

 

そして午後からの修業に移るために移動。もちろん駆け足じゃ

 

「次なる修業は工事の手伝いじゃ。汗をかき、全身の筋肉をいじめるのじゃ。ちなみに朝とこの修業はお主らの食費を稼ぐことも兼ねておる。真面目に頑張るように」

 

「「はい!!」」

 

テキパキと工事の人達の指示を聴きながら仕事に取り掛かる悟空達。もちろん、全て体を酷使する作業を指示してもらうように予め工事の人達に伝えておる。

 

そして、工事の手伝いを終えて次なる修業のために静かな森林へと足を運ぶ。

 

「次の修業は瞑想じゃ。」

 

「瞑想?」

 

「そうじゃ、亀仙流の奥義であるかめはめ波のための修業でもある。」

 

「かめはめ波! 亀仙流の奥義ですか! こんなにも早く教えてもらえるんですか!?」

 

「え? でも、オラ出せるぞ?」

 

「えっ!?」

 

「ほっほっほっ、お主のあれはかめはめ波とは言わん。かめはめ波とは己の気を溜めて一気に放出する技じゃが、溜める過程で己の気を技の色に染めなければならん。気がかめはめ波の色に染まらんうちはかめはめ波とは言わんのう。」

 

「技の…色?」

 

「まぁ、見せた方が早いかの。」

 

ワシは近場の岩に向けてかめはめ波の構えをとる

 

「かめはめ…」

 

気を両手の内側に溜まり、黄色く光る。

 

「波!」

 

それを岩に向けて放つと岩が爆発して粉々になる。

 

「ひぇ〜! す、すげぇー!」

 

「やっぱり、すげーな!」

 

「そして、次が技の色に染めたかめはめ波じゃ。」

 

おあつらえ向きに隣にあった岩にもう一度かめはめ波の構えをとる。

 

「かめはめ…」

 

気を両手の内側に溜まり、その時に技をイメージして気に願う。黄色い光が青白く光りだしそれを一気に解き放つ。

 

「波!」

 

解き放たれた気は岩を消し飛ばして空へと上がっていく。

 

「す、すげぇ〜」

 

「ん〜…」

 

「どうじゃ、違いは分かったか?」

 

「え、えっと最初の色は黄色かったですけど、次のやつは青白い色でした!」

 

「うむ、それもそうじゃが」

 

「あっちのやつは爆発したけど、こっちのやつは消し飛んで残りは空に行っちまったぞ。最後のがすげー力が入ってんな。」

 

「ほほほ、まぁそれも正解じゃ。どちらも気を込めた量は全く同じじゃ。しかし、技の色に染った気は普通の気よりも何倍もの威力を発揮する。それに必要なのは気のイメージじゃ。お主ら、気のことはどこまで知っておるかの?」

 

「んーと、じっちゃんからは自分の体の中の元気って言われたぞ」

 

「己の中にあるエネルギーとだけ…」

 

「うむ、概ねその認識であっとるぞい。気とは自身の体を動かす力であり、元気の源である。そして、これを操る技を気功術という。」

 

「気功術…」

 

「聞いたことあります! 師範がかつていた流派でも上の者にしか教えられることがなかった術ですね!」

 

「ほう、そうなのか。まぁ、気功術に必要なのは気を感じる事である。気とは人間以外にも動物や植物などありとあらゆる生き物に備わっておる。そこで、必要なのは瞑想じゃ。動かない修業じゃよ」

 

「…なんか、つまんなそうだなぁ」

 

「ほっほっほ、そりゃ分からんうちはつまらんじゃろうな。じゃが、気の感覚を掴めるようになると面白くなると思うぞい。」

 

ワシらは3人とも囲むように胡座をかいて座り手を体の前に置く。

 

「まずは体の内側にある力を感じる、そこから腕を伝って手のひらに持ってくるんじゃ。ほれ」

 

手の内側に現れた淡く光る気の玉を2人に見せる。

 

「わぁ〜」

 

「す、すごい」

 

「ほれ、やってみい」

 

「お、おし!」

 

「だすぞー!」

 

2人ともワシの真似をするようにんーともふーとも言いながら気を出そうと踏ん張る。

 

「これこれ、力むもんじゃないわい。気とは概念的な力じゃ。力をいくら込めても出てくるもんも出んぞ。力を抜いて願うんじゃ。」

 

「む、難しいですね…」

 

「願う…」

 

「…むっ」

 

先程の言葉を聞いてなにか思ったのか悟空は集中し出すと手の内側にぽわァと淡い光が灯る。

 

「で、出たァ!」

 

「いい!?」

 

「ほぉ、やるのう。」

 

「はは! でたぞぉ…?」

 

すると、急に体が仰向けに力なく倒れてしまう悟空。

 

「ご、悟空!?」

 

「あれ? 急に力が出んくなったぞ」

 

「ほっほっほ、なれない気の操作で体が疲れてしもうたのじゃろう。やはり、今のお主らにはちと早かったのう。」

 

おそらく、自分の意思で初めて気を操作した影響で体が驚いておるんじゃろう。無駄に気を使ってしまい、体を操作する気が乱れてしまったのだじゃろう。

 

「直ぐに良くなるわい。さて、今回の修業はちょっとしたお試しじゃ。今のお主らではこの気を操作する修練はちと厳しいからのう。8ヶ月間めっきり鍛えて天下一武道会が終わった後にでも教えるわい。」

 

「え〜、まぁしょうがねぇか」

 

「わ、分かりました!」

 

「さて、悟空が動けるようになったら次の修業に行くぞい。」

 

 

こうして、更に修業を行いそれに悟空達はひぃひぃ言いながらもついてきた。

 

「よし、とりあえず今日の修業はここまでじゃ」

 

「「ふ〜」」

 

「あ、あの、今日の修業が毎日続くんでしょうか?」

 

「何を言うか、今日のはまだ楽な方じゃぞ。明日からの修業は全て…」

 

わしは今日1日中背負っていた亀の甲羅を下ろして悟空達に差し出す。

 

「この亀の甲羅を背負ってやるんじゃ。わしが亀仙人と言っとる意味、分かった?」

 

「「……うへぇ」」

 

この日のために悟空達のサイズに合わせた特注品の亀の甲羅を見せる。それを悟空達はそれぞれ背負う。

 

「うわぁ〜、思ってた以上に重いなぁ」

 

「ははっ、じっちゃんとお揃いだなー!」

 

「ほっほっほ、それはお主たちの体重と同じ重さになるように特殊な術が刻まれておる。お主たちが重くなるにつれてそいつも同時に重くなるぞい。」

 

「「えー!?」」

 

はてさて、この先悟空達の修業はどうなる事やら。わしも楽しみじゃわい。

 

 

 

 

 

 




あのサメ水泳と蜂よけ修業はあえて書きませんでした。正直、倫理的にあまり良くないなーと思いまして。まぁ、ギャグ漫画って言えばそれだけなんですが。なので、続きの修行は読者のご想像にお任せします。

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